アメリカの作家が、元消防士、警察官、外科医、救急救命士、ギャング、牧師などあらゆる職業、年代の63人に死についてインタビューしたもの。
死について語ることは、死生観、生き様を語ることでもある。
〔本書の中から〕
○ 癌と診断されて、人はいつかは死ぬという事実に直面させられたということで
した。そして、そのお陰で、生きていることのありがたさをより具体的に直接的
に感じられるようなったのです。そして、いろいろなことを見直すようになりま
した。もし明日人生が終わったとしたら、今日の過ごし方に満足できるだろう
か。そうしたことを自分に問いかけ、生き方を大きく変えました。
○ 死とは、われわれにとって究極の教師ではないかと、ふと思いました。
○ 「学び手の準備が整ったときに、師は現われる。」(聖句)
○ 人生で間違いをおかしやすいことが、2つあります。1つは、死に備えてい
ないこと。もう1つは、生き続けることに対して備えていないこと。
○ 死ぬということは、自分とつながっているこの世のすべてのものにお別れを
いうことです。残された者は死んでいくひとりの人とお別れするだけですが。
○ 死のうとしたが、できなかった。そしてひと月もすると、ひどく非合理的なこ
とを考えるようになった。自分は何らかの形で、より高度な力に抱かれ、守ら
れている――つまり、生かされていると。それを神と呼ぶか、この世には信じ
がたいほどの秩序を与えている何かがあると。
○ 自分たち一人ひとりがこの世に存在するのは、大きな問いに答えるため――
自分がなぜここにいるか考えるためだと思うのです。
○ 私は、人間なんて進化の途中で偶然誕生した種にすぎないとは思いたくない。
この地上に存在したのは、何か意味があるに違いないと。
○ 人間のソフトウェアには面白い点があります。何かしら宗教的なもの――それ
が人道的であれ、秘密結社であれ――を信じている人は、信じてない人より長
生きし、脳の働きも優れているようです。
○ 一時は、本当に自分は死んで肉体の中にはいないと思ったのですが、何かに
呼び戻されたんですね。それは三歳の娘に辛い思いをさせたくないという一心
だったと思います。………あの時を境に、癌を完全にやっつけられるかも知れ
ないと本気で思い始めました。
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