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| 昇地三郎著『ただいま100歳 −今からでも遅くはない−』 (致知出版社、平成17年2月刊) 四六判、278ページ、¥1429+税 |
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| 本書は、半世紀にわたり「しいのみ学園」の園長として障害児教育に取り組んできた昇地(しょうち)氏が、福岡のドリームスFMで実践的教育論、親子・家族のあり方、健康法などを放送したものをもとに、手を加え100話にまとめたものである。 昇地氏についてはマスコミでしばしば紹介されていたので知っていたが、今回本書を読んで、改めて氏に対して驚異と敬意の念を強く抱いた。 彼は1905年の生まれで、今年満百歳を迎えるが、昨年の9月には99歳で万里の長城の急勾配を自力で登坂し現地の人々を驚かせたが、日本各地をはじめアメリカや中国や韓国など海外にも講演や教育指導で大活躍されている。 彼は、2人の息子が脳性小児麻痺で、「自分たちは学校に行けない」と抱き合って泣く姿に、親として何ができるのかと考え、2人の通える「イジメのない学校をつくろう」と、奥様とともに決意し、私財を投じてわが国初めての障害児のための「しいのみ学園」を建てた。障害に対して「現代の科学ではどうすることもできない」との医師の言葉に、「科学には限界があるが、親の愛情には限界がない。子どもを必ず一人前にしてみせる」との思いで、障害児に愛情で接しともに遊びながら自主性を育てる実践教育を続け、同学園を運営し続け、昨年、開園50周年を迎えている。 その間に、障害児の教育のため心理学、教育学、医学、文学などを学び続け、50代で医学博士号・文学博士号をも取得している。語学は、英語は若い時から話せたが、中国語や韓国語は現在もラジオで勉強し、通訳なしで現地の人々に講演や実際の教育指導をされている。 また、健康法については、一口30回噛む、毎朝冷水摩擦、独自の棒体操をするとしているが、最大の秘訣は、「私は老感がありません。年をとる暇がないのです」と語っている。 彼の話は、ユーモアと親しみがあり、決して自慢話とならず、本当に素晴らしい人だと敬服させられる。しかしながら、本書のつくりに不満が残った。多忙な著者が口述筆記した本に典型的に見られるように、内容が総花的で、散漫で、浅くなり、同じ事柄が何度も重複して出てくるからである。 それぞれの年代に起こった出来事を時系列的にとりあげ、その時々に当面した課題をどう考え、どう取り組んできたかの核心部分をもっと掘り下げて体系的に書いてくれれば、読み応えするものとなったと思う。彼がどのように偉業を成し遂げてきたかについて、深く知りたいだけに残念である。 ○ 百まで生きて、元気に仕事をする。そのためには自立です。自分の人生 |
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