バイクのユーザー車検 虎の巻
 私のRZは正規の350cc登録である。
 もちろん車検が避けて通れない訳なのであるが
 いかんせんショップに出すと経費がかかってしまう。
 普段まったく点検・整備をしないのであれば、ショップに
 任せて点検・整備を行う車検を依頼したほうが無難であろう。

 しかし私の場合20年選手のバイクを維持していく上では
 普段の点検・整備が欠かせないために、必要に迫られて
 メインテナンスを行っている。
 なので、不要な点検整備費用・車検手数料をカットして
 リーズナブルに車検を行うため、ユーザー車検にチャレンジしてみた。

          車検のみ通すことで考えると、車検はあくまで検査のみであり、通常保証は伴わない
          ユーザー車検となると周知の通り、すべて
自己責任である。
          ショップに保証付きの車検整備を出すのであれば、点検・整備で触った部分については
          その時の契約上の保証の恩恵に授かれる。
          しかしユーザー車検となると、あくまでユーザーの責任のもとで行うということを忘れずに実施したい。

          二年に一回の頻度である車検であるのだから、たまにはレンチを片手に、愛車の点検整備も兼ねて
          ユーザー車検にチャレンジしてみるのもいかがであろうか。


車検までの流れは以下になります。

検前点検(定期点検記録簿の記入・作成)

ユーザー車検電話予約

自賠責保険の加入


臨時運行許可証の申請・取得
※車検切れ車両のみ、詳細は各所轄の市区役所へ
横浜市の場合


これで車検場に行く準備が整いました。
事故に注意して所轄の車検場に向かいましょう。

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ここから車検場での行動になります。

必要書類の購入、記入

車検実施







車検前点検(定期点検記録簿の記入・作成)


   ユーザー車検を行うにあたり、簡単な点検を行いましょう。これは時間のあるときに行っておけば大丈夫です。
   車検のための点検は、定期点検記録簿やサービスマニュアルの12ヶ月点検に準じて行うとよいです。
   (参考)今回行った一般的な点検は→こちら を参照して頂ければ幸いです。

   もちろん点検の結果は、二輪用の定期点検記録簿に記入しておきましょう。(車検の際に必要)
   定期点検記録簿は最寄バイクショップ等で入手することができるが、ダウンロードすることもできる。
   (ダウンロードは こちら


   点検箇所は定期点検記録簿に準じて行うとして、車検の際の忘れがちな要チェック箇所をまとめてみました。
   (特にカスタムしてある車両)


   @車体寸法は、車検証記載の寸法どおりですか?
    ・幅 :車検証記載寸法の±20mm以内 (クラッチレバー先端とブレーキレバー先端での幅)
          
    ・高さ:車検証記載寸法の±40mm (初期型RZの場合地面よりメーター上部まで。ミラーの先端ではありません)
    ・全長:車検証記載寸法の±30mm

     ※いずれかが寸法オーバーする場合は、構造変更が必要です。
      カスタムで多いと思われる、ハンドル交換等の構造変更は簡単で、構造変更申請書(1号様式)を購入しそちらに
      簡単な必要事項を記入するそうです。(詳細はこちらのサイトで、@  A
      本来構造変更検査は、改造を行った日から15日以内に受けなくてはならない規定があるのですが、構造変更検査は
      車検証の有効期限を残した状態で構造等変更検査を受けると、残っている有効期限は無視して構造等変更検査を
      受けた時点から2年間有効の車検証が新しく発行されるからです。
      これによって残っていた車検の有効期限を無駄にしてしまうと同時に、前回車検時に納めた重量税の一部も無駄に
      なってしまいます。 微妙な判断が必要な部分ですが、改造を行った場合早めに受けたほうがいいでしょう。
      
       

   Aチェーンカバー(ベルトカバー)は付いていますか?
          



   Bタンデムステップ、タンデムベルトは付いていますか?
     車検証が二人乗り登録の場合、付いていないと通りません。もしくは構造変更で一人乗りになってしまいます。
     タンデムベルトはどうしても手に入らない場合、しっかり固定したズボンのベルトでも代用できます。
     タンデムバーや、シーシーバーがある場合はベルトがなくても大丈夫なようです。
     タンデムステップの代用は...分かりませんので、ノーマル部品をきちんと保管しておきましょう。



   C車体後部にリフレクター(反射板)は付いていますか?
     
意外と見落としがちなのですが、都内ではこれが無くて白バイに捕まった友人もいるので注意。



   Dウインカーのレンズ(発光部)面積は7cu以上ありますか?(カスタムウインカー装着車両)

          



   Eマフラーの排気漏れはありませんか(音量も大丈夫ですか?)
     近年マフラーの騒音については、かなり厳しくなってきています。
     車検証の備考らんに近接排気騒音規制値が記載されている最近(2000年以降?)のバイクは
     明確に車検適合として売られている大きなメーカーのマフラーで、触媒機能が生きていないと
     車検が通りません。
     これ以前の車両でも近接排気騒音が99db以下でないと通りませんから、サイレンサーのグラスウールが
     劣化していたりして、あまりに大きな排気音が出る車両は整備が必要です。
     
     ちなみにミハラチャンバーは問題なく通りました。
     
          
    今回はサイレンサー取り付けフランジ部に大きな隙間(歪み)があり、排気漏れを起こしていたので
    応急処置として2液式のエポキシ系接着剤をガスケット代わりに使用して、隙間を埋めた。
    2液式のエポキシ系接着剤は、そこそこの耐熱性、耐油性と肉盛性があるので意外と使える。
    第三京浜を全開走行したが、排気漏れはなく安定していた。
    予算に余裕があれば、デブコンなどの耐熱性に優れた専用品を使用するのもいいでしょう。
    ただし接着剤使用の場合、取れなくなる可能性があるので自己責任で!!


   Fヘッドライトの光軸は大丈夫ですか?
    新車購入や前回の車検をショップなどに依頼した場合は、光軸は調整済みなので
    転等などをしていなければ大丈夫だと思いますが、光軸が変わるカスタムをした場合
    (ヘッドライトの脱着・交換、車高が変わる足回り変更など)は、光軸が変わってしまっていますので
    自信のある人は自分で、自信の無い人はヘッドライトテスターを持っているショップや、予備車検屋などで
    事前に調整したほうが、車検当日の時間を有効に使えます。
    スポーツスターなどの場合は、光軸調整が非常に面倒くさいので(多分車検場敷地内でやっつけ調整困難)
    事前に調整を依頼するか、念入りに行ったほうが無難です。
    自分でやる人の 参照サイト

    ※予備車検場だと3000円くらい〜。
    ※ショップの場合は事前に、実施の可否・料金の問合せを、TEL確認したほうが無難ですね。
      (横浜の場合は丸富オート販売が民間車検場を持っているので、光軸調整やってくれると思います。)




ユーザー車検電話予約

さて、点検も済んで車検の準備ができました。
では最寄の陸運事務所に電話で車検の予約を入れましょう。
横浜はWeb予約もできますからお好きな方へ。
予約はコンピューターですので、夜に電話してもokです
ネット予約は 国土交通省自動車検査インターネット予約システム へ

TEL:各地域の運輸支局 神奈川はココ
ユーザー車検の予約 の番号を押す
継続車検 の番号を押す
希望日(向こう一週間) 2桁を押す
希望ラウンドの番号を押す
4桁の任意の登録番号 を押す
5桁の予約番号をメモと任意の暗証番号を登録


     私の場合は神奈川陸運支局(横浜)が最寄なので、そこで受けることにしました。
     車検の場合は、どこの陸運事務所で受験してもokです。 全国陸運事務所リスト
     (ナンバーの管轄外でもok)





自賠責保険の加入

   自賠責保険に加入します。(当日でも可能。車検場の入り口に代理店が沢山あります。)
    検査実施日に次回までの検査期間をカバーする自賠責保険に加入していることが必須です。
   
   ・自賠責に残りがある → 24ヶ月継続加入
   ・自賠責切れ(車検切れ車両) → 25ヶ月加入   
     ※車検場まではトランポで運ぶか、自走の場合は役所で借ナンバーを交付してもらいましょう。
     ※24ヶ月継続加入の際は、古い(現在の)保険証も一緒に受付に提出しますので、捨てないように注意。
     ※自賠責保険に加入したら、念のため車検証に照らし合わせて記載項目があっているか確認しましょう。
       間違っていると万一の事故のときに保険が下りない可能性があります。

   必要書類は車検場で売っています。
    時間のある方は、事前に入手しておくのもいいでしょう。
    もちろん検査当日でも手続き可能ですよ。
   
   


必要書類の購入・記入

   継続検査に必要な用紙を購入・準備します。
   必要書類・費用は下記の表で確認してみてください
   下表の印は検査当日車検場で購入します。

納税証明書 なくした場合は居住地の市町村役場の納税課へ
有料で発行してもらえます(確かそのハズ)
自賠責保険(24ヶ月) 13,400円(2008年12月現在)
重量税印紙(自動二輪) 5,000円(車検場で購入します。)
検査用印紙(普通車) 1,700円(車検場で購入します。)
継続検査申請書 25円(車検場で購入します。)
自動車検査票
自動車重量税納付書
印鑑 シャチハタでもok
定期点検記録簿 どんなものでもOKみたいです。(DLページ
費用合計 20,125円 (2008年12月現在)

   車検総費用が20,125円です。いや〜、安いですよね。
   浮いたお金は、カスタムするもよし、おいしいものを食べるも良し、パーツを買うもよしです。
   折角ですので愛車に良いオイルでも入れてあげて、贅沢をさせてあげましょう。

   ただし車検の目的は単に整備工場にお金を支払う制度ではありません。
   ユーザー車検も単にお金を浮かすことではありません。
   自分の愛車を周囲の人に迷惑を掛けることなく、安全運行が出来る最低限の機能を有しているかの
   公共機関でのチェック
になりますから、ユーザー車検の料金の安さに単に満足するのではなく
   安全に走行できる正常な状態にするべく、メンテナンスしたことに満足するべきだと思います。





検査実施

書類をすべて準備・記入したら、いよいよ検査ラインを通す行程です。
横浜陸事に到着してからの流れを、写真つきで簡単にレポートしてみます。
横浜陸事の入り口です。
(横浜陸事の地図は ここ )

代書屋さんが所狭しと並んでいます。
自賠責保険も扱っていますので
お気に入りのお店へいきましょう。

書類を書くのに自信のない方は
代書屋さんへ頼むのもいいでしょう。
相場で3000円くらいでしょうか。
ただ書類は簡単な上に、記入見本があるので
自分で書くことをお勧めします。
まずは入り口から入ってすぐ右手の
B番の建物に行きましょう。
ここで車検に必要な書類を一式購入します。

また各印紙を購入して用紙に貼り付けます。
・自動車検査登録印紙
・自動車重量税印紙)

用紙と印紙を買ったら、この建物の隣にある
C番の建物に行って、納税証明書を提出して
書類にはんこを押してもらいます。
これが当日車検場で購入する書類です。
全部で3枚あります。
手前から

・自動車重量税納付書(5000円の印紙を貼ります。)
・自動車検査票1700円の印紙を貼ります。)
・継続検査申請書

面倒くさそうに見えるかもしれませんが
記入する部分は少ない上に、記入見本がありますし
教えてもらえますので簡単です。
書類の記入は次のA番の建物で行いましょう。
次にA番の建物に行きます。
継続車検の窓口がありますので、そこに以下の
記入済みの書類を提出し、ハンコを貰います。

・自動車重量税納付書
・自動車検査票
・継続検査申請書
・車検証
・定期点検記録簿
・自賠責保険証

以上に不足がなければ、車検ラインに行ってくださいと
言われますので、バイクとともに行きましょう。
   

車検ラインには、2輪の表示が路面ペイントされていますので、それに従い進んでいきます。

ライン入口に検査官がいますので、書類を渡し以下の検査を受けます。

(1)車体aAエンジンbフチェック
(2)灯火類の作動チェック
(3)車体廻りのチェック
(4)マフラーの騒音測定
  ラインでは 測定機材による検査となっていました。

(4)ブレーキテスト
(5)スピードメーターテスト
(6)ヘッドライト光軸・光量
(7)排ガス検査

これらは機械での数値測定ですから、規定範囲を少しでも外れれば不合格となりますので、油断していると再検査になってしまいます。
   写真は車検ラインを通し終わったところのものです。
検査中は写真撮ってる暇はありませんでした(汗)
検査官に初めてですといえば、一通りは説明してもらえます。
しかし忙しい時は、後続の方がつっかえてしまうので、早めに行ってラインを一通り見て、雰囲気をつかんでから臨む方が賢明だと思います。

ヤマハの旧車の時は、ヘッドライト光軸がジェネレーターの能力不足で光量不足でNGだったのですが、検査官に「エンジン回転を上げてみて」といわれ、その通りにやったらokとなりました。

光軸は念のため、事前に確認してみるのも手かも知れません。
参照サイト
すべての検査でokが出たら、車検ライン出口にある
検査官のライン監視部屋でハンコを貰い、再びA番の
建物に行きます。

書類を提出してちょっと待てば、新しい車検証とナンバーに貼る
検査証シールが発行されます。

慣れないながらも、ここまで1時間もかかっていません。
会社を半休すれば、充分に間に合います。
ただし一発で合格した場合ですが。

不安な場合は念のため光軸だけでも予備車検屋で
確認・調整してもらえば、不安なく通せることでしょう。
一度調整すればヘッドライトを取り外したり、車高をいじることが
無ければ滅多に光軸が狂うことは無いと思います。
  新しい検査証をナンバープレートに張り替えましょう。

これにてユーザー車検は終了です。