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リストマーク 交通刑務所に届いた妻からの手紙

浩司さん。 こんな手紙を書いてごめんなさい。今の私は、何を書いていいのかわからないのです。また、どうしたらいいのかもわからないのです 。

海外旅行などと、みんなに嘘をいって、あなたは刑務所へ行ってしまいました。 いくら交通刑務所で開放的とはいえ、残された私と子供は、もうが まんできません。 今までのこと、すべてあなたのお母さんにわかってしまいました 。その時の私の気持ち、あなたにはわかりますか。お母さんからす ごく怒られました。あなたは、立派に更正した手紙を刑務所から書いてきますが、私はどうしたらいいのですか。 今の私は、気が狂いそうです。

私の親類もそうですが、あなたの親類にも刑務所など入った人は誰一人いません。そんなあなたと一緒 になって、今、私の主人は刑務所に入っていますなどと、私の両親 に話すこともできません。あなたのお母さんは、毎日、仏壇の前に 座り泣いております。もう見るに耐えないのです。実家に帰りたくても帰れません。どこに行けばいいのですか。

身元引受人の件ですが、お母さんにわかってしまった以上、お母さ んと相談して下さい。
私はおことわりします。あまりにも何か今までのことを考えると自分勝手すぎます。もう何か、あなたについて いけないようで、別れたい気持ちが一杯です。 それから、手紙のことですが、もう手紙などよこさないで下さい 。もう何も書きたくありません。では、身体に気をつけて、さよう なら。 由記子より

川本浩司著 恒友出版「交通刑務所の朝」から。著者は、免許取消処分を受けた後に無免許運転をして逮捕され9ケの実刑判決を受 けました。「まさか私に限って」「違反くらいで刑務所なんて」が 大きな間違いであることがよく分かります。

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