第四話「始まりのとき」 レビュー



  この章が一番いい
 この最終章は、ストーリーとして一番まとまりがあったと思います。最初
は仲睦まじいニーナとカミユの会話で始まり(これを聞いて、この2年の間に
彼に心からの信頼を寄せたニーナが、グラディウスを彼に送ったのでは?と
思いました)、ドルーアから押し寄せる大軍、倒しても倒しても向かってくる、
おびただしい数の敵ユニットを見ているうちに、たった5騎(ニーナを含む)
で戦う自軍が愛しくなったりします。マップの上で味わう孤独。これはなか
なかストーリーと合った、いかにもFEってこれだよなあ、と思いような場面
でした。
 ストーリーの最後は、ハーディンの元で、反帝国軍であるアカネイア同盟
軍の旗揚げを行ったニーナの呼びかけに応じて、マルスという一人の少年が
島をでた、と結ばれていました。…これを見て紋章の謎を始めたのは、私と
もう一人の友人です。ちゃんとね、マルスが旅立って行く姿が見えてくるん
ですよ。

  最後まで損な男/ハーディン
 助け出した美貌(そうこなくっちゃ)の王女が、自分の腕の中で呼び続けた
騎士の名に、彼は結局最後まで勝てなかったですね。最初から勝負がついてい
たような気もしますけれど…。それがわかっていても、ニーナを愛さずにはい
られなくて…またそこがハーディンらしくていいなあ、と思います。カミユと
は違った結果で、やはり彼女を幸福にできなかったわけですから。なんかこう
いう風に考えてみると、FEのヒロインなんですね〜ニーナって。紋章の謎をやっ
ていると、シーダという可愛いらしいお姫様もいますが、大陸全土を見回すと、
やはりニーナ。うん、人生をかけて守るにふさわしいと思うぞ。

  カミユ
 遂に巡ってきた主役(だよね〜)の座。美人でワガママなお姫様つき。前半
部分でニーナといちゃついているところは、聞いていて恥ずかしいやら、照れ
臭いやら、思わず笑うやら。ちなみに、ニーナはこの2年間、ずっとカミユに
反ドルーアの誘いをけしかけていたようです。でも彼は結局グルニアを見捨て
ることはできませんでした。でも、友人も言っていたけれど、最終的にはこれ
だけの派手な動きをしたからには、グルニアの王子と王女は殺されてもおかし
くはなかったんじゃないでしょうか。
 
  テーマソング
 そーなんです。この章が終わり、点数応募コーナーの説明が流れている時に、
女性の声で歌が流れました。今回の曲は、すべて今まで本編の中で流れていた
ものの新しいアレンジが使用されていたのですが、テーマソングであるこの曲
は最初から応募コーナーでインストルメンタルが流れていました。
 今回の新しいアレンジバージョンもなかなかいいですよ。できれば音だけで
もCDで出して欲しいけれど、無理だろうなあ。

  ゲームとして
 とにかく増援の数が半端じゃないです。その移動だけでゲームの半分が終わ
ると言っても過言じゃないくらい。聖戦のように「敵の動きを早くする」コマ
ンドが欲しかったなあ。盗賊を深追いすると山賊が動きだし、かといって村に
行きたくともやたら遠いし、飛行部隊がいればなあ。でもそれじゃ、このマッ
プの構成に意味がなくなっちゃう。  
 たとえばニーナがトロンを持っていて、カミユの横で必殺出しまくったりし
たら、それはそれで今回のストーリーの印象が変わったかもしれないです(笑)。
相変わらず聖戦のクセは抜けなくて「あげる」コマンドはないのかあ〜、とか
思って見ていました。輸送隊を持っているのはニーナとカミユの二人でした。

  終わっての感想
 まず第一に、マルスではない他の誰かの視点で大陸を眺められた事が収穫と
言えます。特にニーナの目を通してアカネイアというものを見る、彼女にとっ
ての戦う理由がはっきりと見えたこと。そうかい、そんなにアカネイアが取り
戻したかったのかい。カミユとハーディンを利用してまで奪いかえす価値のあっ
たものなんだね、という感じ。
 また、カミユにとっては、どんなにニーナが愛おしくとも、グルニアを捨て
るには至らなかったわけです。ラストで「臆病な自分を許せ」と言った時、そ
のセンチメンタリズムに対してちょっと勘弁して、と思いつつ、泣いていたん
ですよね、私は(笑)。
 また、紋章の謎、ブラックナイツのマップで、ハーディンの心中を考えると、
かなり切ないものがあります。ミネルバあたりが話相手になるのかな?それで
もいいな。
 今回、ハーディンが出て来る際に必ず流れるのが「暗黒皇帝」の新しいアレ
ンジ。すごくいい曲です、最初はこの曲がベースになっているとはわからなかっ
たくらい。その事実に気がついた時、またちょっと切なくなってしまったのでした。



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