ホクロ(黒子・ほくろ)は皮膚の中にメラニン色素を持つ母斑(ぼはん)細胞が異常に増殖しているために起こります。 皮膚表面から見るとホクロは茶色や黒色・青色など様々な色に見えますが、それは母斑細胞が持つメラニン色素の深さと量が違う為に起こります。 また徐々に母斑細胞は皮膚の表面を持ち上げるように増殖し大きな塊となってきます。 あまり大きくなる前に治療された方がキズは小さくてすみます。
ホクロ(黒子・ほくろ)治療に当たっては、スーパーパルス炭酸ガスレーザー(CO2ガスレーザー)を使用し治療していきます。 大きく隆起しているホクロはメスで切除する場合もあります。
水分に吸収される赤外線を当てる事によって皮膚に熱を与え、切開・止血・凝固を行っていきます。いわゆるレーザーメスと呼ばれるものです。金属のメスと比較して出血が少なく、浅い病変部も切除できますし創の治りが早い利点があります。
通常ホクロの細胞(母斑細胞)は皮膚の深いところ(真皮)にありますので、母斑細胞を切除するためには麻酔を行う必要があります。麻酔薬はキシロカインという一般的に使用されている注射液を皮膚の浅いところに注入します。
レーザーの光を直視すると大変危険ですので目は閉じていて下さい。
照射部分は軽いヤケドや擦り傷のような状態になります。
薄い膜のような痂皮(カサブタ)が剥がれるまで(約2〜3週間)は軟膏を1日に2回使用していただきます。 水で濡らす程度は構いませんが、絶対にカサブタは無理に剥がさないようにして下さい。 石鹸を使った洗顔をされる際にはレーザー照射部分を手でごしごし擦らない様にして下さい。 カサブタを無理にはがしますと傷や赤みが残りやすくなります。
治療部位が顔の場合には、洗顔後に軟膏を薄く塗ります。 できればテープを貼ったまま洗顔し洗顔後に軟膏・テープをご使用ください。 その後化粧水などを使用される際には、キズの所にはつかないように注意しながら他の部分に使用してください。 (創には化粧品がつきますと赤くなりやすくなります。)
化粧をされる際には軟膏を薄く塗った上に肌色の紙テープを貼り、その上からファンデーションを塗ることはできます。
膜状の痂皮(カサブタ)が取れましたらたら日焼け止めを塗って外出して下さい。(紫外線に当たると色素沈着の原因になることがあります)
レーザー照射後の色素沈着(赤み)が2〜6ヶ月続く事がありますが徐々に薄くなっていきます。場合によっては反応性色素沈着を抑える軟膏をご使用していただく事もあります。 痂皮(カサブタ)が取れたら受診していただいたほうがよろしいでしょう。
これらの病気は皮膚の中にメラニンなど色を持つ細胞が異常に増殖しているために起こります。 皮膚表面から見ると茶色や黒色・青色など様々な色に見えますがメラニンの存在する深さと量が違う為に起こります。
治療に当たっては(Qスイッチ)ルビーレーザーを使用し治療していきます。 色素が濃いものほど反応が強く出ますが、一方色素が薄いものの場合には反応は弱く効果が出にくい場合もあります。繰り返し治療することで薄くなっていきます。
なお、肝斑などの病変につきましてはレーザー治療が適さない場合もあります。 また、赤アザに対する治療は行っておりません。
ルビーレーザーの光は、正常皮膚や血管にほとんど吸収されず、メラニン色素など黒いところに良く吸収される性質があります。そのため正常組織への損傷を最小限に抑えながら色素を破壊します。この性質を利用して、しみ・あざ等の色素異常症の治療を行います。
特にQスイッチルビーレーザーは1回のレーザーの照射時間が非常に短い時間(約1億分の数秒)ですので深い病変の治療も可能となりました。
あざなどの病変が広範囲の場合には一部にテスト照射をする必要がある場合もあります。・顔の治療の場合はその部分のみ化粧を落として頂きます。
しみやあざなどの場合には痛みを抑える為にアイスパックで冷やしながら行います。 レーザーの光を直視すると大変危険ですのでアイマスクを使用します。
照射部分は軽いやけどの状態です。 周囲が赤くなり少し盛り上がるようになる場合がありますが、正常な反応です。 広範囲の治療は皮膚のむくみが強い場合にはしばらく冷やしますが、御帰宅後もしばらく冷やしていただくことも良いでしょう。
カサブタが剥がれるまで(1〜2週間)は軟膏を1日に2回に塗って下さい。
カサブタは無理に剥がさない様にして下さい。 無理にはがしますと創が深くなったり色が濃くなったりすることがあります。
入浴はして頂いても構いませんが、レーザー照射部分は石鹸でごしごし擦らない様にして下さい。 (水で濡らす程度は構いません)
洗顔後、照射部分に軟膏を塗っていただきます。(創部には化粧品は使用されないようにお願いします) 照射していないところには化粧水などをつけても大丈夫です。
もし化粧をされる場合には軟膏を塗った上に肌色のテープを貼り、その上からファンデーションを塗るようにして下さい。ただ、大きい病変の場合にはカサブタが剥がれやすくなってしまいますので、テープを貼ることはできません。 ガーゼ・カットバンなどを使用していただきます。
カサブタが取れ照射から2週間経過しましたら日焼け止めを必ず塗って外出して下さい。 その際にご使用になる日焼け止めは比較的強め(SPF20以上・PA++以上)の製品をご使用ください。 (紫外線に当たると色素沈着の原因になります)
レーザー照射後の色素沈着(赤み)が1〜6ヶ月続く事がありますが徐々に薄くなっていきます。
赤みが強い場合、一度薄くなった色が徐々に濃くなった場合には反応性色素沈着を抑える軟膏を処方いたします。
治療効果については症状(色調と深さ)に応じて様々です。 色素が深いところまで入っている場合には1回の照射で効果が出なくても2〜4ヶ月の間隔で追加照射をする事で徐々に効果を生み出します。
カサブタが取れましたらなるべく受診していただいたほうがよろしいでしょう。
ホクロ・アザの写真は「皮膚の病気と治療について」にもあります。
治療前
治療2ヵ月後(薄い色素が残っている)
治療前
治療2ヵ月後

1週間後には、カサブタが剥がれかかり、その後カサブタが完全に剥がれた。
(ごげ茶色のカサブタがはがれかかりピンク色の新しい皮膚が見えている)
治療前
治療9ヵ月後
治療前
治療1年半後
色調が薄くなっているところは治療済みのところ