津村秀介って、いったい誰?
津村秀介プロフィール
1933年横浜市生まれ。河出書房編集社、週刊新潮、週刊女性、週刊現代のライター、神奈川新聞文化部嘱託を経て分筆に専念。1982年長編『影の複合』でミステリ作家としてデビュー。藤沢市在住。日本推理作家協会、横浜ペンクラブ、日本文芸家協会会員であり、長編作はすべて書き下ろしで有名であった。
晩年は神奈川県藤沢市に在住であったが、2000年9月28日午前2時42分、肝硬変のため入院中の同県内の病院で息を引き取った。
享年66歳。葬儀・告別式は9月30日に近親者だけで済ませ、それまで、故人の遺志で死去は公表されなかった。
初めて読んだ津村さんの小説の舞台が、自分の住む町だった。家の近所が登場し、馴染みのある地名は風景もありありと浮かんできた。読み始めた動機は不純かも知れないが、内容がとっても面白くて、今ではシリーズを最初から順に読み続けている。
津村さんの小説には「浦上伸介」というフリー・ルポライターが登場する。彼こそがシリーズの主役であり、名探偵である。とは云え、他の推理小説のように冒険したり憶測で話を推理したりはしない。あくまでも事件記者らしく、地道な取材で様々なデータを収集して犯人に近づくのである。
そのシリーズは「火曜サスペンス劇場」(日本テレビ系)で何度もドラマ化されているが、女性の視聴者を意識したのか、あるいは同業ルポライター浅見光彦と云う先駆者がいたからか、タイトルは「女弁護士・高林鮎子シリーズ」と、設定も変更してある。原作と違って、最初から犯人と主役が顔見知りだったりするが、これはこれでかなり面白い。
横浜が主な舞台となるこのシリーズ。浦上の地元であり、先輩が県警記者クラブのキャップを務めているのも大きな強味となってこよう。
日本のとある地方で殺人事件が発生。容疑者は横浜の人間。雑誌編集長に依頼され取材を開始する浦上伸介。だが容疑者には、犯行時刻は現場とは全く違う場所にいたという鉄壁のアリバイが! 浦上はアリバイを崩すべく時刻表を取り出す・・・。というのが主なストーリーだが、ただ時刻表トリックを暴いて終わり、ではなく、トリックを解いたあとで新たなアリバイが出てきたりと、どんでん返しが2回、3回と用意されている。
谷田実憲、淡路警部、細波編修長、青木副編というレギュラー陣に、『浜名湖殺人事件』以来ヒロイン前野美保も加わり、ストーリーにますます幅を持たせている。
シリーズ・リストもあるので、是非1度手に取って頂きたい。
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