かおたんラーメン  西麻布〜南青山放浪記

かおたんラーメン

 ひょんなことから西麻布にあるフジフィルム本社へ行くことになった。 このごろ,ライカだツァイスだと言いながら, カメラを持ち歩くようになったので, カメラ関係の大手,それも本社! 「どんなところであるのであるか」とややコーフンしてしまった。 家から池袋を経由して渋谷へ,そこからバスで麻布方面へ,というルートで行った。 いやはや,それにしても平日の朝の渋谷駅!ヒトが多いのなんの, 10万人ぐらい構内にいるのではあるまいか。

 フジフィルム本社に到着,案外あっさりしたビルだ。 この界隈は,垢抜けてファッショナブルな格好をした人たちが ズンズン早足で通り過ぎてゆく。午前中,じっとヒトの話しを聴いて,お昼になった。 さあ,メシメシ…,ラーメンが食いたいなラーメンが,ラーメンだな,とラーメンモード化し ビルを出て六本木通りを南青山方面へ。 しかし,なかなかラーメン屋が無い。 店を物色しならが歩いているうちに青山墓地入り口まで来てしまった。

「お!」目の前にかなり怪しい掘っ立て小屋を発見。 看板に「かおたんラーメン」「高湯(かおたん)中国福建省の高級スープ」とある。 しかし,傾いたバラック風情,「何じゃこりゃ?」と思ってしまったが, 身体が直感で「イケッ!」と反応したので突入した。 店員はみな中国人(「値段,ハッヒャクエンです」は言えたぞ。), ラーメンは設置してある一台の低い集合テーブルで,みんなで並んで 食うシステムのようだ。自衛隊研修か学校給食を思い出す。 雰囲気的に香港の屋台に近いと思った。 その時,ぼくの隣で食っていたのは小学生だった, 小学生の隣は顔面にいっぱいピアスをくっつけたピアスオトコであった。

 これが「かおたんラーメン」との出会いであったのだが, 味のほうはまだよく検分できていないのだ。 これまで南九州のラーメンをかなり刷り込んできた身の上としては, あと12回は食わないと わかんないな,と思っているのである。  (K)