梅干の好み
ぼくの知っている範囲でいうと現在梅干と認知されているモノは
「カリカリ系」と「ぐずぐず系」の二系統が存在する。
更に「ぐずぐず系」は「紀州」と「それ以外」とに分かれる気がする。
「いや,そうではないっ!」と反論されても困る。
ぼくの知っている範囲なのだから,これでいいのだ。
まず「カリカリ系」,果たしてあれを梅干と呼んでいいものだろうか…と思う。
たまーに「梅干はカリカリに限る!」なんてヒトに遭遇するが「バカではないか(失礼)」と思う。
ほんとうのところ,あれは梅であっても干しではないのだよ,と思ってしまう。
「いや,それは違う!」と言ってこられても困る。
ぼくの知っている範囲なのだから…これでいいのだ。
続いて「紀州」,今や梅干といえば紀州!と思っているヒトのほう
が多いのではあるまいか。
居酒屋で焼酎のお湯割りをたのみ,「それから梅干もね」というと,
この「紀州」が付属してくるコトが多い。
和歌山の人々は「これぞ日本一,美味い美味い」と食っているのだろうか…。
「紀州」の梅はちょっと芳香,および品位に気を取られすぎてしまって,
味がちと,甘っちょろくはあるまいか,ぼくはそう思う。
やっぱり梅干は目撃した瞬間から口が “*” のカタチになりツバを
強引に引っ張り出すようなモノでないとダメだと思う。
そこで「ぐずぐず系それ以外」の登場なのだ。
今はどうか知らないが子どもの頃,梅干は自分家で作るモノであった。
というかその頃,家の物置に何年もののビン漬け梅干がごろごろしていた。
こんなに大量の梅干を誰が食うのだろう,と思ったりしたものだ。
そういった梅干は必ず塩っぱい,見た目も塩っぱいが食ってみて更に塩っぱい。
ぼくは「ぐずぐず系それ以外」の塩っぱいストロングタイプの梅干が梅干だと思っている。
最近とんと見かけなくなってしまったが「日の丸弁当」というのがあった,
白飯にオカズが梅干一ケ。そうなのだ梅干一ケでどこまで白飯が食えるのか…,
そこのところに梅干の実力と評価があるような気がしてならない。
日の丸弁当の中の梅干,母親が握ってくれた塩むすびの中の梅干,
我が心の「ぐずぐずの塩っぱい梅干」よ,ガンバレよな。
(K)