|
5年前、ジャニーズのタッキーこと滝沢秀明がエキシビジョンで猪木と闘い、今年は和泉元彌がハッスルのリングで鈴木健三と対戦し、勝利を収めたことは記憶に新しい。 芸能人がリングへ上がったこと自体をどうこう言う気はない。実際、滝沢VS猪木が行なわれた2000年の「力道山メモリアル」においても、このカードより面白かった試合はなかったし、和泉元彌が登場した先日のハッスルも、これ以外のカードは正直、覚えていない。どちらも、先に挙げたカードを上回るマッチメイクがなかったから仕方ないのだが。
プロレスラーには明確な基準がない。 (リングへ上がって試合ができる者の資格や条件も曖昧だ) 主要団体であれば、入門テストに合格後、晴れてレスラーデビューできたことも、その団体数が驚くほど増えた今、きちんとそのテストを実施している団体がどれだけあるのかも最近は疑問に思う。かってレスラーは、誰もがパッと見ただけで「あっ、プロレスラーだ。」とわかる身体付き、存在感、迫力を持っていた。あの小柄な星野勘太郎でさえ、初めて間近で見た時は緊張したものだし、馬場や坂口といった大型選手は言うに及ばず。やはり会場にて生で見たブルート・バーナードやターザン・タイラーなど、とても近寄り難いオーラを放っていた記憶がする。
小学校3年の頃だったか?夢の中に「殺人鬼」の異名を持つキラー・カール・コックスにストーカーされた夢を見た。(苦笑)学校から帰宅途中、雨の降る中、俺の後を頭の禿げた眼つきの悪いデカい外人が遠くから付いて来た。それがコックスだった。 あれは本当にオッカなかった。(苦笑)ちなみに俺の知人は、マッドドッグ・バションに追っかけられる夢を見て、危うく漏らしそうになったらしいが。
俺は今までプロレス界にも、プロレスラーにも非日常、非現実的なものを求めてきた。だからレスラーの人間性だのモラルという面にはあまり興味がない。 (人間としても興味があるとしたら猪木、馬場、そして力道山の3人ぐらいかな) もちろん性格っていうのは、ファイトそのものに表われるけど、リングを降りたレスラーに正力松太郎の「巨人軍は紳士であれ」的なものは望まないし、人前に出ている時は常に「プロレスラー」であって欲しい。ところが最近、会場でレスラーを間近で見ても緊張も興奮もしなけりゃ迫力も感じない。数年前、ZERO−ONEのリングで"ブルーザー・ブロディの出来損ない"みたいなレスラーでザ・プレデターという選手を両国のマス席で見た。ブロディ同様、チェーンを振り回し、客席を廻りながらリングインするのだけど、これがまた全然迫力がないのだ。何より逃げまとう観客がいるものの皆笑っているんだよね。それなら、寄り道などしないで、とっととリングへ上がった方がマシだと思うのだが。
ダラダラとまとまりのないことを書きまくったが、プロレスをガチだのヤオだの様々な捉え方をするのは人の勝手だし、K−1やPRIDEの選手を今すぐ倒せなんて要求もしない。だが、「プロレスラー」を名乗る以上、少なくとも人前に出る時は、そこらの素人と区別のつかない振る舞いだけは絶対にして欲しくない。どっかの選手みたいに、学生よりも安い定食を堂々と食っている所など大衆に見せたり、「レスラーだって人間。変に特別扱いして欲しくない。」という発想のレスラーに俺は魅力を感じないし、本音を言えば、そういう方にはリングから撤退願いたい。 BI砲
|