ゴールデンウイーク直前に建具屋さんが納品に来る。
建具屋は夫婦二人でやっている。
父ちゃんが職人で母ちゃんが地走り。
今、大変忙しく納品が遅れてしまったとのこと。
職人は使わないのかと聞いてみたところ、忙しい時期と暇な時期の落差が大きく雇えないとの話し。
一人親方といえども有限会社なので、経営は苦しく、人件費が出ないとぼやいていた。
今はハウスメーカーの孫請け仕事と曾孫請け仕事が重なってしまい、忙しいのだと言う。
「できない」と言って断ってしまうと次から仕事を回してもらえなくなるので、一人で日勤と夜勤をして、こなすしかないとぼやいていた。
金倉が建つのが早いか、病院に入院するのが早いか競争だと笑っている。
メーカーの孫請け仕事は単価が安く割に合わないのだが、仕事が切れてしまう方がもっと怖いので頑張るしかないとのこと。
どの世界も働くということは大変。
小生が頼んだのは障子8枚、戸襖5枚、引戸8枚、ガラス入り引戸2枚、開き戸3枚、引出し8本、作り付け本棚3ヶ所。
頼みすぎて請求書を見るのが怖い。
本棚や、開き戸は他のところで余った材料や端材を支給して作ってもらった。
見てくれにこだわらなければ、端材でいろいろ作れる。
ここでちょっと失敗。
引戸8本にシナベニヤを使おうと思っていたのだが、建具屋さんに指定するのを忘れてしまい、気づいた時には間に合わなかった。
結局タモの突き板になってしまった。
成功したのは障子。
ヒバを使ってみたが、非常に塩梅が良い。
柱や敷居の桧との相性が良い。
色は苦手の小生だが、これだけは大成功&大満足。
建具を見ていると、木は生きているということを実感する。
きっちり寸法を取って製作したのでは有るが、現場で調整する必要が有る。
採寸してから取り付けまでに期間が有るので、微妙に合わない。
また、納めた翌日にはソリが出てきて、滑りの悪くなったものも有る。
不思議なものでさらに3日ぐらい過ぎたら良くなってしまったものも有る。
しばらくしたらまた調整に来ますとのことだったが、家と建具が馴染むまでには時間が必用なのだと思う。
初めからピシッといかないのを「不具合」や「欠陥」と見るか、生き物だから「当たり前」と見るかは、住む人の感覚だと思う。
小生は後者の見方で見ている。
軋んだり、音がしたりするのを楽しみながら、ゆっくり作り上げていきたい。
家造りは工事が終了したら終わりではなく、そこからが本当のスタートだと思っている。
建具屋さんが帰りがけに言った一言が嬉しかった。
「木を扱っている職人としては、この家みたいに木をたくさん使っている家を見ると嬉しくなります。」
小生にとって最大級の賛辞となった。
うれしい。
4月27日(土)は設備屋だけが来た。
後の職人は誰も来ない。
日本中がゴールデンウイークに突入したのだから当たり前なのだが、やっぱり寂しい。
5月1日や2日は祭日ではないので誰か来るかと思っていたが、やっぱり誰も来ない。
結局、4月27日から5月6日までは皆さんお休み。
もちろん小生も休みだったのだが、張り詰めていた糸が切れてしまったようだ。
時間はたっぷりあるので、職人が来たらいろいろ話し込んでみようと考えていたのにもろくも崩れた。
家族サービスをするしか時間の使い方が無い。
一般の現場では引渡し前にハウスクリーニングという作業が入る。
工事中に汚れた現場をきれいに清掃し、その後建て主さんに渡される。
これにも費用がかかる。
業社に打診してみたところ約6〜7万円ぐらいになる。
財政が厳しいので、ハウスクリーニングは頼まないことにした。
幸いゴールデンウイークで暇は充分にあるので、子どもといっしょに自分達でクリーニングすることにした。
他人の手を煩わせなくとも、自分達の家ぐらい自分達の手できれいにしてあげたい。
工事はまだ途中なのでまた汚れてしまうだろうが、今キレイにしておけば汚れ具合が違うだろうと思い実行した。
また汚れたら再度掃除をすれば良いだけのこと。
どおって事はない。
はたきをかけ、掃除機をかけ、雑巾をかける。
窓はクリーナーで洗う。
小さな家でも丁寧にしようと思うと結構時間がかかる。
特に左官工事の後は汚れが結構ある。
もともと泥を塗っているわけなので、汚れるのはしょうがない。
床を這いつくばって掃除をしているといろいろなことに気が付く。
汚れやキズはもちろん、塗装の斑、軋み、ボンドの跡、などなど。
これらにいちいちクレーム付ける気はない。
直せるものは自分で直してしまえば良い。
我が家は男の子がいるのでキズはすぐに付いてしまう。
いちいち目くじらを立てていては神経がまいってしまう。
家を掃除することで子ども達の心に家を愛でる心が芽生えてくれればそれで良い。
また、いっしょに作業しながらいろいろ話しをしたり、スキンシップを持ったりできれば良い。
連休明けに職人さんたちが気持ちよく仕事に取り掛かれればそれで良いのだと思う。
生活を始めれば掃除は毎日。
完成前の今から初めてもたいした違いはない。
清掃作業終了後、市営の温泉に子ども達を連れて行く。
労働の後の風呂は実に気持ちが良い。
風呂上がりの生ビールがうまい。
子ども達も満足そう。
連休も終わり、新緑の美しい5月になった。
このところ天気が悪い。
そのためなのか、大工さんが来ない。
結局、連休明けの一週間は一度も来なかった。
どこかでアルバイトでもしているのだろうか?
大工さんがいなくても工事は進む。
畳屋が納品に来た。
どこの家でも和室が減ってしまい、商売上がったりだとぼやく事仕切り。
小生が選んだ畳は昔風の藁床の畳。
今風の畳と違いちょっと重い。
残念ながら無農薬の藁で、防腐剤無し、まではこだわる事ができなかった。
全体の工事期間が長いので、最近少しテンションが下がり、手を抜いてしまった。
ともあれ、「青畳」という言葉の通り、青く、良い匂いがする。
「畳表と女房は新しい方が良い」という言葉があるが、青い畳は本当に気持ちが良い。
次に設備屋が来た。
新居の水周りが使えるようになれば、仮設置の台所とお風呂が引越しできる。
仮小屋を壊さないと旧家屋のリフォームができない。
しかし、新居の水周りを完成させるわけにもいかない。
配管は犬走りの下に埋め込みたいし、現在使っているボイラーやポンプはまだ使える。
これは犬走りを打ってからでないと正規の設置ができない。
設備屋は大変。
しかも、家族が生活している最中の工事なので、何日も水を止めるわけにもいかない。
ともかくホースなどで仮配管を済ませ、新居の水周りが使えるようにしてもらった。
この辺も工事費UPの大きな要因。
なんとか新居の台所、洗面所、風呂は使えるようになった。
今夜から早速引越しをする。
電気屋も来た。
ダウンライト等を先に付けてもらう。
引っかけシーリングのものは小生でも取り付ける事ができるので後回し。
コンセントも水周りを先に付けてもらう。
電気と水が使えれば、生活はできる。
今まで使っていたプロパンガスは今後使わない。
コンロは電磁調理器に変更している。
年寄りの安全と、プロパンガスのランニングコストを考えての事。
ただ、イニシャルコストは高くつく。
プロパンガスならイニシャルコストはタダ。
どっちが得かは維持費を見てみないとはっきりとは言えない。
塗装屋も来た。
旧家屋との繋ぎ目のところや、本棚等の塗装がまだ残っていた。
およそ半日仕事。
ここでうっかり忘れていたのが、電話の移設工事。
旧家屋から新居へ繋ぎ直さなければならない。
あわててNTTに電話する。
しかし、移設工事は1週間先になってしまった。
早めに電話しておけば良かった。
入れ替わり立ち代わりで職人が来て工事をしていく。
連休明けの一週間で人が住める雰囲気になってきた。
しかし、大工は来ない。
少しではあるが、細かい納まり等の大工仕事が残っている。
またリフォームも進めてもらわなければならない。
大工さーん!早く来てくださださーい!
5月も20日週に入り、やっと大工さんが来た。
来たと言っても2日間だけ。
連休明けに来るつもりが、地元で頼まれた小さな仕事に時間がかかってしまったとの事。
天気が悪く、予定が狂ってしまったとぼやいていた。
また、19日に次の現場の上棟式があり、その準備に忙しいとの事であった。
次の現場も建築士の廣瀬さんの現場。
場所も小生の所から近い。
小生の家を2回ぐらい見学に来ていた家族だ。
小生の家の工事が予定より大幅に伸びているので、次の工事と重なってしまったようだ。
工事が遅れたのは誰の所為?
建築士?大工?建て主?その他の職人?
責任なんか追及したってどうにもならないから、別に何にも言わない。
メーカー住宅と違い、きっちりと期限を決めてはいない。
しかし困った。
上棟をしたら、屋根を葺き終わるまでは新しい現場に掛かり切りになってしまう。
と言う事は、小生の家にはしばらく来られない。
こりゃー完成はまた延びて6月になってしまうのかなぁ?
近所に住む従兄弟が某メーカーで新築工事を始めた。
連休前に基礎を打って、9日が上棟式。
完成は8月20日とのこと。
下手すりゃー追い抜かれてしまうかもしれない。
木造パネル住宅。
上棟式の日の夕方には壁もできて、家の外観ができていた。
さすがに早い。
上棟の後日、小雨の降る土曜日に見学しにいった。
ちょうど屋根工事をしていた。
屋根屋のお兄さんと話しをした。
小雨の降るなか仕事をしていて危なくないかと聞いてみた。
やっぱり濡れているとすべるので怖いと言う。
しかし、工事の納期が決まっているのでやらざるおえないとの事。
ここで遅れると他の工事に影響が出てしまうし、次の現場も苦しくなってしまうとの話し。
工事に対する考え方はいろいろあると思うが、一考の余地があるように思える。
いろいろな意味で無事に終わる事を願わずに入られない。
やっと我が家の左官工事が終了した。
2回の和室の仕上がりが悪かったのでやり直しをしてもらった。
珪藻土はなかなか癖があり、最初は難しかった。
一度下塗りとして専用の下地材を塗るか、またはエコクイーン(粉)を下地として塗り、仕上げに名水シリーズを塗る方法が一番良いように思えた。
全ての壁が出来上がったので家としてはほぼ完成。
いよいよ完成ま近。
新居で残っている工事はもうわずか。
階段手すりの取り付け。
シーリングライトの取り付け(一部)。
コンセントの取り付け(一部)。
引出の組み込み。
各種木製建具の調整。
サッシ・ドアの調整。
玄関、ポーチのタイル貼。
犬走りのコンクリート打ち。
汚水管の接続。
ウッドデッキ。
カーポートと塀。
既存建物の方もまだある。
接続部分のリフォーム。
納戸のリフォーム。
外壁(サイディング)の張り替え。
テレビアンテナの設置と配線。
新居と既存建物の電気配線の接続。
おおよそこんな物だろうか。
まだもう少し時間がかかりそう。
入梅になる前に完成するのを祈るしかない。
誰がこんなにのんびりしているのだろうか?
小生の家族か?建築士か?
以前に建築士と大工さんに「納期は成行きで良いよ」と言ってしまったのが災いしているのだろうか?
ともかくもう少し。
ゆっくり頑張ろう。