住んでみて(直後)



ここでは実際に暮らし始めてからの雑感を書いていきます。

5月末より勝手に、半ば強引に暮らし始めた。
工事の終わった部屋から生活道具を運び込み、使用を開始している。
工事中の物件は本来誰の所有物なのであろうか?
ハウスメーカーや工務店の一括請負工事の場合は「引き渡し証明書」が発行され、建て主に家の鍵と証明書が渡された時から建て主の物になると聞く。
そのため、建て主と言えど引き渡し前に勝手に現場に入ったり、生活し始めるなどという事は御法度と聞く。
また表示登記と保存登記がなされて、始めて本人の物である事が公式に認められると聞いている。
そして銀行等の融資側の担保物件としての効力が発生すると聞いている。
小生の場合はどうなるのだろうか?
分離発注でも上記のようになるのだろうか?
設計事務所に聞いてみると引き渡し証明書はもちろん作成し、引き渡しの儀式も行うとの事であった。
またその時からオープンネットの完成後補償の保険も効力を発揮するとのこと。
小生の場合は増築という形態なので勝手に使い出している。
そうすると引き渡しを受けるまでの間に事故や火災が発生した場合、責任区分はどうなるのだろうか?
後でオープンネットの弁護士にでも聞いてみたい。
分離発注とはいえ、オープンネットという組織があり、補償の為の保険があることがありがたい。
またオープンネットには弁護士等も参加していて、相談できる事もありがたい。
他人と違う事を実行する時にはどんなリスクがあるか解らないので勇気が要る。
その点、オープンネットにはリスクを回避する為の組織や制度があるので安心。
この制度が有った事で決断したとも言える。

愚息に感謝

生活を始めるとなると、今まで保管していた荷物を持ち込まなければならない。
庭先の物置と別の場所のある車庫から運び入れる事になる。
ダンボールの箱に入れておいた物や、布団袋に入れておいた物など多数。
とても小生一人では運びきれない。
家族に助けを求めたのだが、小生の手伝いをしてくれたのは愚息(小5)だけ。
母は前述したように数日前のギックリ腰で寝込んでいる。
自分の世話もままならない。
娘は部活動優先で、荷物運びなど全くやる気が無い。
妻は仕事だったり、家事に追われ手が出せない。
結局、愚息と二人だけで作業した。
ミカン箱ぐらいのダンボール箱をおよそ60箱。
保管場所から引っ張り出してきては、2階や3階まで上げる。
その他にも衣装ケースやらイスなどいろいろ。
何回階段を往復したことか。
日頃の運動不足と、中年の悲しさで足がガクガクしてしまった。
ともかく愚息のおかげで何とか搬入をする事ができた。
力はなくとも手伝うという心意気だけで、力が湧いてくる。
愚息に感謝する。

実際に暮らしてみて感じた事。
暦も6月に入り、日差しが強くなってきた。
気温も昨日今日は28℃ぐらいまで上がっている。
この強い日差しを遮るのに長い軒が役に立っている。
小生の家の軒は約5尺程ある。
また、3階・2階とも南側に幅が約4尺程のバルコニーが付いているので、これもまた良く日差しを遮る。
この軒のおかげで5月中旬ぐらいからは直射日光が家の中に入らない。
9月上旬までは直射日光を防いでくれる事と思う。
この庇の出をどれくらいにするかは、設計の時に充分検討した。
夏場に直射日光が部屋の中に入らず、冬場には日差しが入る長さ。
この建築場所の緯度から南中高度を計算し、何度も図面を引き直した。
その成果が計算通り出ている。
軒が長いと部屋の中は暗いか?
だいじょうぶ、部屋の中は暗くならない。
南側は全て高さ2000ミリの掃き出し窓にしたので採光率が高い。
また、東側の明かり取り用の窓も効いている。
各部屋に充分に光がまわる。

温度

室温も予想以上のでき。
軒が長いので日中の強烈な直射日光が直接壁面にあたらない。
よって壁面温度が極端に上がらず、部屋の中が暑くならない。
壁は二重通気工法・二重断熱を採用しているので、その効果が出ているように思う。
まだ本格的な夏こそ経験していないが、昨日今日の感覚では問題が無い。
心配だった3階も暑くなっていない。
棟換気と断熱材ネオマフォーム66ミリが効いている。
冬の寒さはどうか?
建築中に冬をくぐっている。
この時に温かさを実感している。
既存建物と新規建物とではぜんぜん温度が違う。
本当の良さは次の冬まで分からないが充分期待できる。
真夏と真冬の状況については来年レポートします。

湿度

今は季節の良い時期なので暖房器具も冷房器具も使っていない。
一番の湿気は人間から出る水蒸気。
小生をはじめとして汗っかきが多い。
湿度計も無いので良くは解らない。
ただ、先日2階と3階の北側の窓を閉め忘れて一晩過ごしてしまった日が有る。
夕方に雨が上がり、空気の入替えに窓を開けてそのまま忘れて寝てしまった。
翌朝は濃い霧。
全くのんきなもので朝まで誰も気が付かず一晩過ごした。
しかし、窓や壁が結露するような事はなかった。
我が家の壁は珪藻土、腰板・床等に無垢材を使い、障子や戸襖などを多用している為か、内装材が湿気をだいぶ吸収したように感じられる。
戸襖の反りを見てもそれは確認できる。
それでいて決して部屋の中が湿っぽい感じはしていない。

我が家にはもう一ヶ所湿気の多い所がある。
建物の中に昔からの井戸(直径約1000ミリ)が有る。
現在は脱衣室の床下部分。
点検口を開けて床下を点検した。
井戸の蓋も周囲の基礎も全て乾いている。
めでたし。
この場所の怖いのは冬場の結露。
真冬でも井戸水は15℃前後ある。
よって冬場でも良く水蒸気を出す。
コンクリートの蓋がしてあるのだが、蓋の隙間から昇った水蒸気が床下の冷たい空気や基礎に触れて結露するかどうか?
基礎パッキンの所から入ってきた冷たい風に対して結露するか?
それとも逆に良く乾くのか?
これによっては我が家の寿命を縮めかねない。
一応対策は取ってある。
井戸の本体部分と蓋の間にステンレスの板を噛ましてある。
コンクリートの蓋よりもステンレスの方が冷たくなるので、ここで強制的に結露させ、水分を井戸内の戻す考え。
ステンレスの板は小生が自作した。
なにぶん工場に勤務しているので加工は得意。
考え通りにうまくいくかどうかは冬まで待つしかない。

小生の家は工事初期の頃に祟り雨に悩まされた事は前述したとおり。
湿った基礎のまま床を張ると、後々基礎のコンクリートから上がってきた湿気で床が蒸けてしまう場合がある。
よって、小生は工事をのんびりとやっていただく事と、1階の床をできる限り遅く張る事で対応した。
今のところベタ基礎内のどこを見ても良く乾いている。
梅雨の時期が間近に迫り、その時どうなるか。
頃合いを見計らって確認したい。

近所に住む従兄弟が某ハウスメーカーで建築中だが、上棟の翌日には床用のコンパネ12ミリが貼られていた。
ところが先日の雷雨で1階のコンパネが水浸しになってしまった。
しかも悪い事に基礎の中にも水が溜まり、数日間それに気づかず、その後ポンプで汲み出したとの事。
何でも営業さんの話しでは良くある事なので心配無しと言われたという。
他人事ながら小生は心配。
蒸けたり、黴が生えたりしない事を祈る。

機械換気等の対策をしていない木造住宅の場合は、通風が悪いと寿命を縮めてしまう恐れがある。
小生は二重通気工法を採用しているので、壁内部でも空気が動き、構造材は空気に触れることができる。
そんな難しい話しではなくても、風通しが良い方が生活するにあたって気持ちがいい。
小生は南側の窓と北側の窓が一直線で結ばれるように窓の配置を計画した。
よって非常に通風の良い建物となった。
南側と北側の窓を開けた時に風が通るのが実に良く実感できる。
また部屋の仕切りは全て引戸なので、中途半端に開けておける。
風の流れ具合を引戸の明け具合で調整できるのも良い。
平面上の通風は良いのだが、虫が入ってくるのには閉口する。
田舎住まいに網戸は必需品。
しっかり予算取しておいて良かった。
それから、ある程度予想はしていたのだが、上下間の通風も真に良い。
3階の窓を一つ開けておくと、階段が煙突代わりになって良く風が通る。
特に換気扇を動かすと想像以上に空気が流れていく。
逆に冬場は冷たい空気が上から降りてくるようになるかもしれない。
なにせ小生は真冬でも窓を開けておくのが好きなので。

予想以上に良くもあり、悪くもあるのが「音」の問題。
小生の家は田舎とはいえ県道に面している。
結構交通量が多く、特にダンプやトラックなどの大型車が多い。
平日の朝の4時頃から夕方までは実に多い。
この音が良く聞こえる。
いや、うるさい。
まさに騒音。
取り壊した家の時は住居部分が店舗や車庫の裏側になっていた為、多少緩和されていた。
現在は露骨に聞こえてくる。
テレビの音など聞こえやしない。
これは設計の時にもっと配慮すべき問題だったかもしれない。
現在道路側に4台分の駐車スペースを確保している。
残念ながら青空駐車なので音を遮ることはできない。
ビルトインの駐車場にすべきだったかもしれない。
失敗だ!
この際思い切って高速道路にあるような防音壁でも作るしかないか?
ただ救いもある。
サッシは全てペアガラスを使用しているので、窓を全て閉めればだいぶ緩和される。
ペアガラスの威力に驚く。
けっして高気密を狙ったわけではないが、結構気密性も高く感じられ、音を遮ることができる。
しかし、小生のライフスタイルには合わない。
小生は一年中窓を開けて暮らすのが好き。

内部の音にも問題がある。
何回も前述してきたが、小生の家は全て引戸。
という事はドアに比べると気密性が悪く、音が筒抜けになる。
1階から3階まで良く音が通る。
台所で「ご飯ですよー」と大きな声で呼べば、階段が伝声管代わりになって各部屋に伝わる。
便利とも言えるが、逆にどの部屋の声もよく伝わる。
プライバシーが守れない。
娘などには後々怒られるかもしれない。
家族の生活の気配が解るという見方では評価できるかもしれない。
また経費節減のため、天井を作らなかった部屋もあるので上階の物音も響く。
特にイスを動かした時の音や、パチンコの玉のような物を落した音などが良く響く。
子どもが飛び跳ねた音の方は割合に良い。
ともかくアパートなら喧嘩になってしまうかもしれないが、家族なので上階の音の問題は暮らし方で解決できると思う。

成功したのは祖母室を2階に持っていったことで、生活時間帯のずれから来る物音に悩まされないで済みそうである。
もう一つ成功したことがある。
2階に設置したトイレと洗面台の給排水管を集中させ、配管室を作ったこと。
水の音がほとんど室内に漏れてこない。
夜間などは結構この水音が気になるものだが、配管室のおかげで静かである。
これから家を計画している人は音の問題も良く考えた方が良い。
高気密、吹き抜け、リビング階段、オープンな間取り、引戸などは今の流行でもあるが、当然音も良く通るようになる。
通して良い音と、遮った方が良い音を区別し、計画を練った方が良いと思う。
とかく光や風については良く考えるのだが、音は忘れがちである。

振動

前述した通りここは大型車の通行量が多い。
ダンプなどが通ると地響きがしてくる。
小生に家は建物の直下だけではなく、4坪ほどのウッドデッキの下まで基礎に加えている。
大きなベタ基礎を作ることで振動を受け止めようと考えた。
これは成功のようだ。
既存建物の方で感じる揺れも全く感じない。
毎日のことなので、わずかな振動でも結構なストレスとなる。
これを感じないのは嬉しい。

小生の家は木造軸組み工法なので2×4などよりは地震に弱いと思われる。
それでもしっかり構造計算をして、壁の量や筋交いの量や位置を決めた。
普通の家よりは筋交いが多い。
建物の重心と剛心のずれもわずかである。
また、パネル住宅の良い所を見習って、各階の床には24ミリの構造用合板を打ち付けて水平剛床を図った。
また外壁全面にも同様に構造用合板を打ち付け強度を追加している。
図面上には記載されていないが、大工さんの考えで火打材も各階に追加されている。
これらの事から横(水平)方向の揺れに対しては充分な強度を持っていると思っている。
問題は既存建物との繋ぎの部分で、捻じれに対してどれだけの強度を持っているかがやや心配。
それに対し、縦(垂直)方向の揺れに対しては特別な対策が打てなかった。
アンカーボルトやホールダウン金物等の各種金物などはもちろん使用しているが、新たな補強策は講じていない。
昔ながらの梁や屋根の重量で建物を押さえつけるという考えに基づいている。
強いて言えば、外壁面全体に打ち付けた構造用合板で土台や梁と各階の柱が固定されている事ぐらいか。
まぁ構造計算書を読んだ限りでは全く心配は要らないのだが、ちょっぴり不安もある。
大きな地震をまだ体験していないのでどうなる事か?
杞憂に終わってくれる事を願う。

動線1

家族が一番利用する所はどこだろうか?
小生の家の場合は冷蔵庫。
1日延べ何人の人が冷蔵庫の前に立つことか。
子どもも年寄りも関係なく利用する。
夏でも冬でも利用回数は多い。
テレビを見ない日はあっても、冷蔵庫を使わない日はない。
家中で最も利用される場所であり機械なのだ。
冷蔵庫はもちろんキッチンの中に設置してあるのだが、利用回数が多い事を考えて、出入り口の傍に場所を設けた。
そして人の流れがスムーズなように茶の間やダイニングからすぐ近くで、かつキッチン以外の場所からも冷蔵庫にたどり着けるようにした。
茶の間やダイニングからキッチンの引戸を開けるとすぐ目の前に冷蔵庫があり、また脱衣室の方の引戸を開けてもすぐ脇に冷蔵庫がある。
混雑する時間帯でも3方向から冷蔵庫に向かえるので渋滞する事はない。
自分以外の人が来ても逃げ道があるので混雑しない。
非常にスムーズ。
1階の間取りを考える時に、冷蔵庫の位置を最も重視して部屋の配置を決めた。
玄関でも茶の間の場所でもない。
キーポイントは冷蔵庫の位置
「そんなバカな」と思う人がいるかもしれないが、家の中で要る物、不要な物、必用な部屋、不必要な部屋と考えを突き詰めていくとこうなってしまった。
意外とリビングなぞはいらないものの代表になる。

動線2

一家を支える大黒柱は父ちゃんかもしれないが、実生活を支える大黒柱は母ちゃんに間違いない。
家事で良く使う部屋は台所、洗濯室(我が家の場合は脱衣室)、風呂場の3ヶ所。
朝などは特にその部屋を良く使う。
朝ご飯の支度しながら洗濯したり、ゴミを外に出したりと。
よって作業がしやすいように台所と洗濯機の場所、浴室、ゴミ出しの場所等が一直線上に並ぶように配置した。
ここが設計の際に注意した点。
小生は工場勤務なので作業中の歩行距離とかにはうるさい。
作業改善で何回も取り組んでいる。
一直線にするのと平行して廊下も平行して走っている。
洗濯機の横には洗面台も設置してあるので、朝など人がダブってしまう場合がある。
いちいち「一寸通して」などと声をかけて通っていたのでは面倒くさい。
朝の1秒は日中の数分に匹敵する。
小生の家の朝は戦場になっている。
作業線と平行して廊下があるので、臨機応変に歩行コースを変更する事ができる。
家全体のコストダウンを図ろうとした時には、廊下は無駄なスペースと見られがちだが、実生活においてはゆとりを生む場合もある。
単線よりも複線の方が流れがスムーズになるのは道路といっしょ。
他の部屋の面積を削ってでも廊下を作った効果は大きかった。

動線3

動線には水平の動線ばかりではなく、垂直の動線もある。
戸建ての家で階段をどこに持ってくるかは設計上のポイントになる。
使い勝手と面積の効率から言ったら、階段は建物の中央にあると良い。
面積の無駄が少なく、どの部屋からも近くて便利。
しかし小生はあえて一番東端に設けた。
既存建物の方にも西端に階段があるという理由もある。
これで家全体を大きく周回できる。
今世間ではリビング階段が子どもの教育(躾?)に良いと言われている。
引きこもりを防ぎ、他人の目を注意するようになると。
確かに理解はできるのだが、本当にそうだろうか?
小生なぞは店舗の中にしか階段が無い環境で育ってきたので、辛い思い出がたくさんある。
小さい頃は「店に出てきては駄目」と言われていた。
そのためトイレに行きたくても階段が使えず、脂汗をかいてしまった事や、親の目を盗んでこっそり持ち込みたい物も運び込めず苦労した。
誰にでも経験があると思うのだが、ある年齢になると親の目を盗んでよからぬ事をしたくなる。
そんな時、親の目を盗める隙、いやゆとりがどこかに無いとギスギスしてしまう。
少しはそこに隙があった方が良いように思える。
階段が見えるようで見えない、見えないようで見えるぐらいが良いのではないだろうか?
小生は階段を端っこにする事で、玄関からダイニング端っこを通って階段に上がるようにした。
そのため親の目を誤魔化す事もできるが、必ず目の端には映る。
一寸曖昧な関係が良いのではと思う。
そういえばこの文章も曖昧だなぁ。

クローズドキッチン

小生の愚妻はクローズドキッチンが良いと前から言っている。
今の流行はオープンキッチンであり、最先端はアイランド型キッチンだと説明しても頑として受け付けない。
作業している所を見られたりや片付かない食器類が見えるのは嫌だと言う。
鶴の恩返しに出てくる鶴のように特殊な技法を用いてるとは思えないのだが、意見を尊重してクローズドキッチンにした。
そしてキッチンとダイニングの間にはカウンターがある。
よく雑誌に載っているのと同じ。
違う所はクローズにする為に引き込み式の木製引戸(ガラス戸)をカウンター上に設けた事。
引戸を閉めればダイニングからキッチンの中が見えない。
しかし型ガラスなので顔の表情までは解らないが、人がいる事は解る。
互いに気配を感じつつも視線を気にしないで作業したり、リラックスしたりできる。
カウンター上の引戸を閉めれば愚妻専用の小さな空間ができ、泣いたり、アッカンベーをしたりする事ができるので精神衛生上も良い。
また調理中の匂いや煙もたくさん漏れないので塩梅が良い。
逆に気分が良い時はカウンター上の引戸を開ければ、セミオープンキッチンに早変わりする。
互いに様子が分かり安心。
クローズとオープンの曖昧な関係。
我が家の小僧はこのカウンターで宿題をやっている。
集中させる為に引戸を閉めた状態で取り組ませ、答え合わせの時は引戸を開けて話しをする。
間にカウンターがある事で親子がベッタリくっ付く事も無く遠すぎることも無い。

トイレ

今回新しく作ったトイレは約1.8畳ほどの広さがある。
これの評判が悪い。
広すぎて落ち着かないと言う。
おデブの小生にはゆったりしていて気持ちが良い。
広めのカウンターも付いているので、やろうと思えばパソコンだって持ち込む事ができる。
小生は気にいっているのだが、女性陣には不評。
もったいないという。
いつも使う所はゆったりが信条だったのだが、時と場合によるのかもしれない。
我が侭を押し通したのはまずかったか。

照明

真昼のように部屋全体が明るいことを好む家族と暗さを好む小生とで意見が合わない。
結局小生が折れてどの部屋にも全体照明が付いている。
それも充分すぎるぐらいの照度の物が。
小生には明るすぎる。
でも家族には評判が良い。
小生には補助照明用に付けたダウンライトだけで充分に思える。
このダウンライトで失敗がある。
天井の低い所に付けたダウンライトは光源が目に入りやすく、眩しく感じてしまう事がある。
高めの天井に付けた物は苦にならない。
光源の位置と照らす方向を良く検討すべきであった。
小生は世に問いたい。
闇があるから光がありがたい。
室内も暗さと明るさのバランスが取れてはじめて良さが出ると思う。
こんな考えに賛同してくれる人はいないだろうか?

コンセント

コンセントの高さはどのくらいがいいのだろういか?
我が家は図面上に床から700ミリの高さに付けてくれるように指示しておいたのだが、いざ工事する段階になって、標準的な床から150ミリの高さに付けられてしまった。
これはこれで問題が無いのではあるが、最近になって小生の意見が正しい事が証明された。
取り付け位置を700ミリにするか150ミリにするかは工事の時になって疑問が出た。
小生の考えに家族や電気屋が理解を示さなかった。
それで150ミリになった。
それでもダイニングに面した1ヶ所だけは無理を言って700ミリで付けてもらっていた。
このコンセントが掃除のたびに活躍している。
掃除機を使うのに便利なのである。
腰を屈めること無くコンセントが利用できる。
やっと700ミリの便利さが理解されてきた。
テーブルの上でホットプレートを使う時でも、テーブルより高い位置にコンセントがあると楽に使える。
子ども達の部屋でも机より上にコンセントがあると何かと使いやすい。
低い位置にあって使用しやすいのはコタツかホットカーペットぐらいで、高い方が使い勝手が良いものが多い。
これから計画を練る人はコンセントの数ばかりではなく、高さや場所といった位置関係に注意すると良い。

玄関のシューズクローゼットに付けた姿見が便利。
出かける前にちょっと衣服を正すのに良い。
逆に訪問してきた人も衣服を直すのに見られて便利。
玄関もたたき側についていると尚便利。
足元から頭のてっぺんまで見る事ができる。
「おしゃれのポイントは足元にあり」と誰かが言っていたような気がする。

手すり

最近はバリヤフリーなどと言って手すりが良く付いている。
これが曲者。
横に1本棒の手すりは意外に役に立たない場合がある。
玄関のように「ドッコイショ」と掛け声をかけて立ち上がるような所はL字の方が良い。
今回、母がギックリ腰になってしまったため、このL字型の手すりが活躍している。
横1本では力を入れ難いといっている。
玄関、トイレ、浴室などに手すりを付けるつもりならば、ぜひともL字型をお勧めする。
ギックリ腰の母の証明付きです。
ちなみにこの手すりも小生のDIYです。

無垢材

無垢材の床は肌触りが良い。
柔らかいので疵も付きやすいが、この感触には替えられない。
既存の建物の方に従来の(普通の)フローリング張りの応接間があるのだが、比べてみると全然肌触りが違う。
無垢材の方がずっと気持ちが良い。
汗も吸ってくれるので、足裏の感覚が気持ち良いのである。
子ども達もその違いが良く解るらしく、スリッパを全く履かなくなってしまった。
ペタペタと素足で歩いている。
素足の方が気持ちが良いと喜んでいる。
また、寝っ転がっても感触が違う。
子ども達の部屋も桧の無垢材を床に貼ってあるのだが、ベットより床の方が気持ち良いといって、よく床に寝転んでいる。
張るのに工数がチョットかかってしまうが、少しだけ贅沢するなら、無垢材の床をお勧めする。

無垢材には欠点もある。
汚れやすいし、疵も付きやすい。
板材が暴れてしまう事もある。
実際、3階天井の1枚(これは杉板)がやや暴れて膨らんでいる。
ちょっと切れ目を入れて木工用ボンドを流し込んで固定してしまえば良いのだが、まだ修理はしない。
様子を見ている。
これからの梅雨と冬期の乾燥した季節を、板に経験させてから調整しようと考えている。

リビングルーム

新しく作った家にはリビングルームが無い。
しかし各種の広告や雑誌には必ずリビングルームがある。
リビングルームは本当に必用な部屋だろうか?
小生には大変疑問。
リビングルームは要らない部屋の代表だと思う。
広告などを見ると、リビングにはソファーとテーブルがあり、家族が和やかに談笑してる写真がある。
そんな家庭はどこにあるのか?
どうも広告やテレビの幻想にだまされているような気がしてならない。
我が家の場合では考えられない。
ソファーは簡易ベットの代わりであったり、床に座った時の背もたれの代わりであったりする。
テーブルは勉強にも食事にも使いづらい高さ。
せいぜい使われて、誰かが来た時にお茶を出すぐらい。
来客の少ない家には不要に思える。
ソファーやテーブルなど置かずに、広々とさせて床にゴロゴロしていた方が気持ちが良いのではないか。
イスとテーブルの生活が好きだったらダイニングを少し広めにしてゆったりとテーブルを置いた方が多目的に使える。
新聞を読むにしても、子どもが宿題をするにしても使いやすい。
こんな考えで小生はリビングを作らず、ダイニングを広めにした。
少し低めのイスをセットすることで、ゆったりとくつろげる。
この標準より低めのイスがポイント。
イスが低いと心がくつろぎやすい。
また、隣接の茶の間がこの部屋よりも1尺高いので、茶の間に座っている人との目線が合う。
二つの部屋に別れていても違和感無しに話しができる。
ダイニングをフル活用したほうが使いやすいと思う。

リビングのあり方、使い方、家族の生活の仕方を考えた時に、要・不要の選択が見えてくると思う。
もう一度リビングについて考えてみてはいかがでしょうか?

1尺高い和室(茶の間)

たまたま最近母がギックリ腰をやってしまったため、2階の自室に上がって行けない。
そのため、この茶の間で寝泊まりしている。
本来なら、母が80歳以上になり、2階に行けなくなった時を考えて1階に和室(茶の間)を作った。
この茶の間はダイニングに接しており、また1尺程高く作ってある。
これが非常に具合が良い。
第一にダイニングにいる家族(イスに腰掛けている)と目線を合わせやすく、話しがしやすい。
第二に戸襖を閉めれば個室となり、他の視線を気にする必要が無い。
それでいて個室ではあっても家族の気配が常に感じられ寂しくない。
第三に1尺高い為、敷居に腰を下ろして休憩したり、ちょっと話しをするのに都合が良い。
腰を痛めた母には立ち上がったり座ったりするのが弱冠楽そうである。
普通の和室の状態(畳から直接)で立ち上がるのは辛そうであり、段差の分だけ腰の負担が軽い。
ギックリ腰とうい母には不幸な出来事ではあったが、部屋の善し悪しを見極める良い機会となった。
最近流行のバリヤフリーに反しての部屋造りが成功した。


洗面台

もったいなかったのは洗面台。
1階の洗面台は浴室の隣の脱衣室の中にある。
巾900ミリの化粧用洗面台、大きなボールとシャワー水洗が目玉。
カタログにはきれいなお姉さんが椅子に腰掛けて洗髪している写真があった。
そうかそうかこんな風に使うのかと思い、女性陣のためを思って購入した。
しかし、無駄だった。
髪を洗ったりできるほどの設備なのだが、髪を洗うのには誰も使わない。
隣が浴室なので、浴室のシャワーを使って洗髪している。
浴室の方が、水の飛び散りを気にしないですむので良いとのこと。
言われてみればなるほどそのとおり。
小生はカタログのお姉さんにすっかりだまされてしまった。
カタログのような上流階級の暮らし方は、我が家の田舎娘たちには合わない。
実生活を省みず、憧れだけで買ってしまったのが失敗の原因。
これなら一番小さくて安い洗面台で充分だった。
あぁーもったいない。

2階にもトイレの脇に洗面台をつけた。
こっちは幅750みりで少し小さい。
掃除で使う雑巾やバケツが使いやすいように、ボールは深めの物にした。
最近の洗面台は顔を洗ったり、髪を洗ったりにしかむいていない。
雑巾の洗濯やバケツに水を汲むなどという作業にはむかない。
ましてや電気ポットに水を入れ様などという行為には全くむいていない。
どの機種も深さが足りない。
仕方が無いのでシャワー水洗を伸ばしてポットに水を汲んでいる。
この辺はどうにかならない物だろうか?
顔を洗う為だけにある洗面台はもったいなさすぎる。
田舎暮らしではカタログの写真のような上品な暮らしはできない。
これから購入する人はこの辺も充分考えた方が良い。
小生のようにお金の無駄遣いにならないように。

トイレの段差

2階の各部屋と廊下、及びトイレには段差が無い。
バリヤフリーというところか。
しかし曲者はトイレのバリヤフリー。
段差が無いということは良いことなのだが、バイ菌君にもバリヤフリー。
トイレの中に抜け落ちた髪の毛、元気なバイ菌君などなどが他の部屋まで行きやすい。
衛生面を考えるとトイレだけは段差があった方が良いように思える。
3センチ以下の段差だと老人が躓きやすい場合があるので、ガバッーと段差をつけてしまうぐらいの決断があっても良いのかもしれない。
何がなんでも段差無しが良いとは限らない。
使いやすさと衛生面と両方から考えてみなければならない。
ここは失敗なのかもしれない。

踊り場

階段の踊り場はあった方が良い。
小生の家の階段はL字型とU字型の2種類の階段を採用している。
建物の面積を考えると踊り場は無駄なスペースになる。
螺旋階段にすれば、面積が最小になる。
デザイン性も良い。
しかしくたびれる。
歳と共に一気に階段を上るのが辛くなる。
一呼吸おける場所がほしい。
踊り場を設けるとそれができる。
ちょっとした贅沢。
また、足を滑らした場合でもそこで止まる。
我が家の二つの階段には両方共に踊り場を設けた。
特に2階への階段の方は4尺四方の踊り場になっている。
もう少し母が歳を取ったらここにベンチを付けてあげようかと密かに考えている。

バルコニー

はっきり言ってバルコニーとベランダの区別がつかない。
国語辞典をひいてみる。
バルコニー:2階以上の壁から突き出した屋根の無い平らな所
ベランダ:屋根付きのバルコニー
このことから考えると我が家のはバルコニーか?
でもずっと上まで見れば屋根はある。
屋根がグイッと張り出してある。
要は庇が長い。
という事はベランダか?
このバルコニーも散々考えた。
ルーフカットバルコニーなどには非常にあこがれていた。
しかし、建築士の廣瀬さんがOKを出さない。
壁との取り合いや将来のメンテナンスを考えると、バルコニーの下には居室を作らない方が良いと言う。
雨漏りをする可能性が高いし、最悪の場合は躯体を痛めてしまう。
万が一の場合でも構造材や生活に支障がないように考えた方が良いとの助言があり、普通のバルコニーとなった。
小生の家のバルコニーは一番狭い所で幅4尺。
もっとも広い所で幅5尺。
建築基準法だか税法だかを考えるともったいない。
詳しくは知らないが幅3尺以下だといいらしい。
寸法は柱の芯から芯までなので、有功面積は上記の幅よりも狭くなる。
しかし、広い方が使い勝手は良い。
1尺広くするだけでゆとりが全然違う。
この辺は無理をしてでも広くして贅沢した方が良い。
また、バルコニーに合わせて庇を長くしたので雨があたらない。
そうなるとバルコニーではなくてベランダか?
わからん。

土間

小さいながらも土間がある。
勝手口から続きで階段下収納が土間。
田舎暮らしではこれが重宝。
近所の人から野菜をいただくのだが、洗って持ってきてくれる人はいない。
みんな泥付き。
畑から脱いでそのまま持ってきてくれる。
新鮮で非常にありがたい。
こんな時に土間があると、そのまま野菜を転がしておける。
実に便利。
田舎暮らしに土間は必需品だと思う。

網戸

田舎暮らしの必需品がもう一つある。
それは網戸。
屋敷のすぐ西側は果樹園。
その先は田んぼや畑が連なる。
北側には竹薮まである。
蚊、ハエはもとより、カブトムシなども飛んでくる。
クーラーが無くても我慢できるが、網戸が無くては夏場は暮らしていけない。
網戸の無い部屋の夜は昆虫たちの集会所になってしまう。
1階のダイニングと2階の母の部屋には開口部を大きく取る為に、掃き出し窓用の折り戸サッシを採用している。
ここに付ける網戸が曲者。
普通の窓の網戸はガラスの外側に網戸がつく。
折り戸の場合は内側に付く。
しかも蛇腹式で細かく折りたためるようになっている。
これが弱い。
取り付け方が悪かったのか、扱いが悪かったのかは解らないが、網戸設置3日後にこわれてしまった。
構造が複雑な割には華奢にできている。
もう少し丈夫に作ってほしい。
この先何回壊れてしまうのか?
不安で仕方が無い。
普通の引戸のサッシを選択していればこんな事にはならなかった。
無念である。

電磁調理器

この辺はプロパンガスが熱源である。
今回新築するにあたり、電磁調理器を採用した。
ガスの場合、老人による事故とランニングコストが高いことを考えてのこと。
採用にあたり愚妻は反対であった。
火が見えないと調整しづらいのではないかというのが意見。
では実際に使ってみてどうか。
これが使いやすい。
火加減の調整などすぐに慣れた。
母も簡単に使い方を覚えてしまった。
案ずるより生むが安し。
また、火力も強く問題はない。
鍋やフライパンなどの調理器具もホームセンターで充分手に入る。
我が家では物置に押し込んであった引出物を家捜ししたところ、全部間に合ってしまった。
結構使わないで仕舞い込んでいた物がたくさんあったことに驚いた。

食器洗い機

まだまだ一般的にはなっていないが、食器洗い機も採用した。
電気炊飯器、洗濯機、掃除機と家事を楽にする道具は進んできた。
男が考えるより時代が進むのは早い。
すぐに食器洗い機も各家庭に普及すると思う。
この器具も妻は要らないと言ったが、世間に見栄を張りたい小生は採用に踏み切った。
しかも輸入品のミーレ。
故障した時の事までは考えていない。
とりあえずここ数年でも良いから楽ができれば良いと考えている。
いずれ子ども達が巣立ち、夫婦二人きりで生活する日はそう遠くない。
その時は手で洗えば良い。
おっかなびっくり使い出してみたが、使えばやっぱり便利。
特に鍋が丸ごと洗えてしまえる所が良い。
国産品ではなかなか大物が洗える食器洗い機は少ない。
これからドイツ語でも勉強して故障にそなえるとするかぁ。


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