建築を考えている皆様へ


はじめに考えること

家を建てようと思う時に始めに考えるのは「間取り」と「外観」、それに「設備」が頭に浮かぶ。
決して悪いことではないが、その前に考えなければならないことがある。
家を考える前に「家庭のあり方」や「暮らし方」を考えた方が良い。
家族でどんな家庭を築いていきたいか相談すると良い。
家は人の入れ物でしかない。
暮らし方、目指す方向が決まっていないと、家の形が決まらない。
極端なことを言えば、家庭内別居を続けている夫婦に一つの寝室を設けることは不合理となる。
親と子どもがすれ違いで生活している家族にはリビングは不要物となる。
食事中もテレビばっかり見ている家族にダイニングテーブルは要らない。
あまり勉強しない子どもに勉強部屋(子ども室)もやっぱり要らない。
暮らし方や家族の考え方で家の形は変わる。
よって、家を考える前に「家族」や「生き方」を皆で話し合っておくことが重要になってくる。
けっして、リビングがあれば家族が団欒したり、子ども部屋ができたからといって子どもが勉強するようになったりはしない。
広告やカタログに載っているような家族に急にはなれない。
それまでの生活が反映されるだけである。
家を建てるということは生き方を問われているのと同じことと思う。
このことは実際に設計等が始まった時に痛感する。

家を建てるということをきっかけとして、家族で話し合ってみると良い。
そしてできれば家造りの主担当を決められれば尚良い。
設計事務所やハウスメーカーと話しをする時に、家族の意見がまとまっていなければ先へ進めなくなってしまう。
そんな時に家族内で主担当が決まっていれば、主担当の意見を尊重することでまとめることができる。
家を建てる為には何百、何千という問題(問い合わせ)に回答を出していかなければならない。
設計事務所が相手でもハウスメーカーが相手でもこれは同じこと。
とにかく質問攻めに合う。
この時に家族を纏める体力と気力が無いと、家造りが楽しみではなく苦しみになってしまう。
考え様によっては若い時でないと家造りはできないのかもしれない。
中年も後半になると体力も気力も落ちてくる。
意見を纏め難くなる。
悲しいが事実だ。

整理整頓

家造りのきっかけは「家が狭い」とか「古臭くなった」などいろいろだと思う。
この時に家造りに走らず、まず、整理整頓をすることをお勧めする。
とかく生きるということは不要な物を貯め込みがちである。
物を捨てるには勇気が要る。
いろいろな思い出もいっしょに捨てるような気がしてくる。
しかし、ここで勇気を振り絞り、断腸の思いで処分する。
思い切って物を整理すると、違った見方が出てくる。
新築を考えていたけど、まだこのまま暮らせるのではないかとか、アパートの住み替えでも充分間に合うのではないかなど、今までと違った角度から考えられるようになる。
家造りはとかく借金を背負うことになる場合が多いので、整理整頓をして物を減らし、多方面から可能性を探ってみた方が良い。
家造りを決めるのはそれからでも決して遅くはない。
とりあえず、整理してみよう。

買うか作るか

家を建てると決まった時に考えるのは「家を買う」のか「家を作る」のかということ。
家を工業製品の一部と見るか、手づくり品と見るかによって依頼先が変わる。

「家を買う」:ハウスメーカーや大手工務店等に依頼する。
ハウスメーカーや建材メーカーが切磋琢磨しているおかげで新しい工法や材料が開発されてきた。
「新建材」なんて言う言葉はもはや死語に近い。
現在ではかなりの品質の物が買える。
ユニットやパーツが工場で生産されているし、工法等は研究されているので安心感がある。
(現地組立なのであなたの家が安心とは限らない。)
また、親切な営業マンが走り回ってくれるので面倒な手間も要らない。
(あなたの家を担当する営業マンによっては苦労する。)
そのメーカーの基本プランがあるので、デザインや設備に迷うことが少ない。
(あなたの個性を反映することは難しい。)
広告やCMを見ている限りでは欠陥住宅などとも無縁そうである。
(不思議とメーカー物に欠陥住宅が多い。)
時間が取れない忙しい人、手軽に家を建てたい人には良いと思う。

「家を創る」:設計事務所や大工に依頼する。
何にも無い所からプランを作り、図面を作り、家を作っていく。
設計事務所に依頼するにしても大工に依頼するにしても多大な手間と時間が要る。
何度も何度も打ち合せをしたり、見本を見たりで時間が無い人には向かない。
もしかしてお金が有り余るほど潤沢にあれば、「お任せ」の一声で済むかもしれない。
家族の考えを伝え、設計者の個性とぶつかり合いながら作っていくのはなかなかの作業となる。
これを苦労と考える人には全く向かない。
逆に面白いと思える人にはぴったり合う。
家そのものより家造り自体を楽しんでしまえるので、喜びが倍加する。
ただし息が合わないと最悪の事態になりかねない。

小生は「設計事務所」を選択し、さらには「分離発注」方式を選んだ。
正直言って手間暇がたくさんかかった。
気苦労も多く大変な1年余だったが、めったに味わえない面白さも満喫できた。
要は考え方次第。

設計事務所で家を創るという人に

設計事務所選びは慎重にしましょう。
雑誌や新聞に出ている人だからなどと安易に選んではいけません。
独立して設計事務所を構える人は変わっています。
簡単に言ってしまえば、サラリーマンには向かない人たちです。
灰汁の強い人が多いようです。
個性が強く、我が侭です。
逆にこの個性が無い人は設計者として失格です。
ありきたりの設計しかできないのであれば、大枚をはたいて依頼したりはしません。

ではどうすれば選ぶことができるのか?
はっきり言って「」です。
一度会ってみるのが一番良いと思います。
会ってみてフィーリングが会わないようなら止めましょう。
竣工までには時間がかかります。
フィーリングの会わない人といっしょに長い間仕事をするのは苦痛です。
何か違和感を感じたら止めて違う人をまた探す。
お互いの雰囲気が合致する人に出会えるまで根気良くがんばりましょう。

感以外に目安はないか?
@住宅が一番面白いとはっきり言う人
(面白いとか好きとかでないと住宅は手がけられません。労多くして利少なし。)
A生業として主に個人の住宅を手がけている人
(ビルや店舗、アパートの設計が多い人もいます。)
B年間4棟〜6棟ぐらいを手がけている人
(住宅の着工が年間3棟以下では経験不足です。年間7棟以上も手がけている人は忙しすぎます。あなたの家に拘わってくれる時間が少なくなりすぎます。)
C経営が自転車操業でない事務所
(経営が苦しすぎては良い仕事はできません。市役所か商工会議所で調べましょう。)
DCADに向かっているよりヘルメットをかぶって現場に行く方が好きな人
(現場を知らない人にいい設計はできません。)
E海千山千の人
(実際に家を作っているのは職人です。職人を煽てたり、怒ったりできないようでは監理は任せられません。)
F根気よく何度でも説明してくれる人
(素人の小生たちは何回も説明されなくては理解できません。)

結局抽象的な事項が多くなってしまいました。
今まで生きてきた経験を基に会ってみましょう。
人間対人間です。
何度か話しをしたり、一杯やってみるのも良いかもしれません。

分離発注に挑戦する人に

分離発注は手間がかかります。
もちろん設計事務所任せにしても分離発注は可能です。
でも楽しみは目減りします。
どんどん自分で手がけていきましょう。
その方がよっぽど面白いです。
いろいろ調べたり、専門工事会社の人と直接話しをしたり、苦労と思うか楽しみと思うかで変わってきます。
人と会うことが苦痛でない人には大変お勧めです。

職人と直接話しがしやすくなります。
建築業界の裏も一部見えてきてしまいます。
現場の生の声が一番面白く参考になります。
本来なら建て主に決して聞かせてはならないような事も聞こえてきます。
そのぐらい現場でコミニケーションが取れるようになればしめた者です。

プランの段階

遠慮すること無く言いたいことをどんどん言いましょう。
盛りだくさんテンコ盛りでOKです。
要望、希望、何でもいいからどんどん言いましょう。
予算オーバーだろうと無理難題だろうと遠慮することはありません。
この段階はお互いに言いたいことを言い合って、家に対する考え方や人生観をぶっつけ合いましょう。
家よりもお互いの人間を理解し合う段階です。
ここで建築士に遠慮があるようではこの先苦労します。
言えなかったことが小さな不満となり、最終的には満足感を減らしてしまいます。
プランというきっかけを基に家族相互や建築士との相性を見極めましょう。
合わないと感じたら設計事務所とサヨナラしてしまえば良いのです。
この時期なら設計監理契約を結んでいたとしても解約は簡単です。
たいした費用請求にはならないはずです。
これから家を作っていくんだゾという意識を、家族と設計事務所で共有しあえれば良いのです。
まだまだ材料、構造、仕上げなんでも変更可能です。
夢がある程度の形として見えれば良いのですから。

基本設計の段階

基本設計の段階で考えておく大事なことが二つあります。
一つは贅肉を削ぎ落とすこと。
二つ目は刷り込みに注意することです。
小生はこの辺が不十分だったようです。

@贅肉を落そう

体についている贅肉も無駄ですが、家についている贅肉も無駄です。
贅肉とは何か?
それは、本当にその部屋や広さが必要か?
その設備は本当に必要か?
図面を見ながら家族で話し合ってみて下さい。

例えば玄関
、必ず付いている部屋ですが、生活スタイルによっては不要です。
小生の家にも玄関はありますが、普段の生活では縁側から出入りしています。
特に母はカギを持つ習慣が無いので、カギはかけないし、玄関をほとんど使いません。
使わないのなら玄関は不要です。
他の部屋にするか、縮小するかすれば費用が安くなります。

例えばリビング、簡易ベット代わりのリビングなら応接セットなど不要です。
床にゴロゴロした方が気持ちが良いと思います。
家族がすれ違いの生活リズムならやっぱり不要な部屋です。
常識の捕らわれないことが大切です。

例えばダイニング、家族揃って食事をする回数が少ない家族なら、ダイニングルームは不要です。
キッチンの一部にカウンターでも付ければ食事はできます。
毎朝夕、家族揃って食事をしている家庭はどれだけあるでしょうか?
家族のライフスタイルを真摯に振り返って考えると、必要か不要かはっきりしてきます。
見栄や外聞は捨て去って考えてみましょう。

例えばキッチン、これも必用な部屋でしょうか?
家であまり食事を取らない家族、調理をしない家族、最近は多いと聞きます。
そんな家庭ならキッチンは不要です。
カップラーメン用のお湯ぐらい沸かせるスペースがあれば充分です。

例えば子ども部屋、部屋さえ与えれば勉強するようになると思っていませんか?
それは間違いです。
部屋が無くても勉強する子どもは勉強します。
広告を見ると6畳ぐらいの部屋にクローゼットが付いているような絵が書かれています。
そんな広さが本当に必要でしょうか?
部屋には机にベット、テレビにパソコン、そして携帯電話。
あまりにも環境が良すぎるので部屋に篭もってしまうのではないでしょうか?

例えば夫婦の寝室、いつも仲良くいっしょに寝ているのであれば必用ですが、鼾がうるさいとか、夫婦生活が冷めてしまっている場合などは、寝室を二つ作った方が良い場合もあります。
一部屋を広く作るより、狭い部屋を二つにした方が良い場合もあります。
家族ですから、遠慮無く話し合ってみましょう。

例えば収納、納戸やクローゼット、戸棚など本当に必要でしょうか?
物を入れるスペースを作っても、整理整頓が苦手な家族ではすぐに一杯になってしまいます。
後でやっぱり狭いと感じます。
大切なことは仕舞う場所を確保することではなく、整理することや、物を増やさない生活習慣ではないでしょうか?

こんな風に考えていくと本当に必用な部屋か不要な部屋なのかはっきりすると思います。
おのずと必用な広さも見えてくると思います。
これは設備や備品についても同じ事が言えます。
大切なことは常識に捕らわれず、見栄を捨て去ってライフスタイルを話し合うことです。
その結果を建築士に話し、図面に反映してもらいましょう。

逆に無駄と思えるが、必用な場所もあります。
例えば嫁姑の関係がうまく行かない場合などは、大声を出して泣ける部屋があったりすると助かります。
考え様によっては無駄な部屋や広さはゆとりに変わります。
あんまり突き詰めるとビジネスホテルか潜水艦のような家になってしまいます。
多少、無駄という遊びがあって始めてゆとりが生まれます。
先に書いたことと矛盾しているようですが事実です。

A刷り込みに注意しよう

世の中は情報で溢れています。
インターネット、雑誌、広告などなど。
何時の間にかそれらから情報を刷り込まれている場合があります。
注意しなければなりません。
もっと自由な発想で考えましょう。

例えばリビングやダイニングはフローリング。
誰が決めたのでしょうか?リビングやダイニングはフローリングだと。
ここは日本です。
ダイニングやリビングが畳の部屋でも良いじゃないですか。
廊下だってそうです。
「廊下=板張」と思っていませんか?
廊下を畳張りにしたって本当は良いわけです。
旅館とか料亭などに行くと畳張りの場合があります。
結構いいものです。

例えば子ども部屋はベット。
設計事務所が描いてくるパースや図面には、子ども部屋に机とベットが描いてある場合があります。
これだってちょっと変です。
我が家は躾の点から見て布団で生活させたいとか、狭いからハンモックにしたいとかあるわけです。
ところが図面や広告などにベットの絵が描いてあると、「子ども部屋=ベット」という意識が頭に刷り込まれてしまいます。

このようにいろいろな媒体からの情報が、何時の間にか脳に写し込まれてしまいます。
当然それに何の違和感も感じなくなります。
そんな刷り込みがたくさんあります。
・玄関ドアは親子ドア
・玄関やポーチにセンサー付きライト
・台所にはシステムキッチンと吊り戸棚
・シャワー付き洗面化粧台
・リビングにソファーとテーブル
・コンセントは床面から20センチ上
・段差が無ければバリヤフリー
・手すりが付いてもバリヤフリー
・気密が良いから空気清浄器
上げだしたら限がありません。
これを読んでも何の疑問を持たないかもしれません。
すでに刷り込まれてしまっていますので。
一つ深呼吸して考えてみて下さい。
もっと違う生活の仕方や、自分に合った生活の仕方があるのではないでしょうか?
いつも「なぜ?」を胸に持っていて下さい。
何事にも捕らわれない自由な目で冷静に見て下さい。
その結果を図面に反映していきましょう。

実施設計の段階

この時期はだんだん細かい所が決まってきます。
仕上げの状態なども決まってきます。
使い勝手の善し悪しは1センチや2センチの世界で変わってしまいます。
難しいかもしれませんが想像力を目ぇー一杯働かせましょう。
図面と実際の感覚をよく比べて見ましょう。
展開図や矩計図の中に家族の代表者の姿絵(シルエット)を描き込んでもらうと、大きさや縦方向の感覚が理解しやすくなります。
暇がある人は公園や空き地に原寸大の線を地面に書いてみても面白いです。
ちょっとしたママゴトかもしれませんが、実生活の状態が掴みやすくなります。
それが恥ずかしくてできない人は、できるだけ大きな図面をもらって下さい。
最低でも「A2」は必用です。
できればA1ぐらいあると実態が掴みやすくなります。
小生達は素人なのですから、遠慮せずにどんどん言っておおきな図面で確認しましょう。
間違ってもA3やA4ではいけません。
実際の大きさが掴み難くなります。

この時期は仕様が決まってきますので、住宅展示場やショールームに積極的に出かけましょう。
カタログや見本よりも現物を見るのが一番理解しやすいです。
ショールームや製造元の人と直接話しをすると、何が安くて、何が丈夫かはっきり解ります。
ユニットバスの説明を聞きに行った時も、このドアは安いが壊れやすいとか、耐久性ならこのドアだとかと具体的に説明してくれました。
ショールームによっては客を小ばかにする所もありましたが、設計事務所の名刺でも持っていけば、下には置かない待遇で接してくれます。
気に入らない対応のメーカーなら採用を止めてしまえば良いのですから気は楽です。
仕事が休みの日に積極的に見てまわり、気にいった物を図面に反映させていきましょう。
どんなに気に入っても図面に反映されなければ後々問題になります。

見積り・専門工事会社選定段階

ここはある意味嫌な作業です。
見積金額が予算の内数なら問題はないのですが、往々にして予算オーバーになりがちです。
建築に湯水のように費用をかけられるのならこんな苦労は要りません。
予算によっては設計の変更や材質、工事の仕方などを変更しなければなりません。
真壁が大壁に変更とか左官工事がクロスに変更などいろいろ出てきます。
自分の中で決して譲れないこだわりの部分と、譲っても良い部分とをはっきりさせておくと良いでしょう。
「へそくり」が有るか無いか等も重要なポイントになってきます。
金額交渉の中では現金は武器になります。
脅かしなってしまうかもしれませんが、勉強してくれないなら支払いは「手形」だぁーなどと叫んでみるのも良い手かもしれません。
契約をちょいと伸ばしてみるなんてのも手段の一つです。
そんな事は百戦錬磨の設計事務所の人の方が上手だと思います。
小生たちは設計事務所の穴を叩くだけで良いと思います。

ここで問題です。
もしあなたが手術が必用な病気だった場合、
@人当たりは良いが腕は十人並みの医者
A愛想は極めて悪いが腕はピカイチの医者
どちらに身を任せますか?
専門工事会社の人もこれに当てはまります。
工事代金と腕の善し悪しと良く検討して工事会社を選択しましょう。
どっちを選ぶかは建て主次第です。
小生はこれ以外にも工事会社との距離を選択肢に付け加えました。
電気、ガス、水道などライフラインに拘わる工事は家から近い工事会社を選択しました。
何らかのトラブルが発生した時にすぐに対応してもらえるようにです。
またこれらの設備は経年変化で修理が発生しやすい場所でもあるからです。

工事段階

いよいよ工事が始まりました。
工事の監理はもちろん設計事務所に依頼してあります。
だからといって何もしないで良いわけではありません。

毎日が建て主検査

引き渡し直前に建て主が完成検査をやる場合が多いようですが、それでは遅すぎます。
毎日工事は進み、見えなくなってしまう箇所や変更が利かなくなってしまう箇所が出てきます。
ですから「毎日、建て主検査」が必用なのです。
仕事で現場に行けない方もおられるかもしれません。
夜中でも早朝でも良いですから、毎日現場に足を運びましょう。
気がついたことや疑問点はどんどん質問しましょう。
会えなければ電話やメールがあります。
現場に伝言板を設置するのも一つの方法です。
毎日建て主が見に来ているという積み重ねが、現場の職人達に良い緊張感を与えます。
ひいてはそれが品質に繋がっていきます。
この行為は決して職人達を疑っていることから薦めているのではありません。
自分達の家なのですから遠慮することはありません。
毎日眺めて、手でさすり、愛着を込めていきましょう。
建て主の心情が伝わらない訳がありません。
「意気に感ず」という言葉があります。
わざと手を抜こうとする職人などいません。
そう信じています。
建て主の心情が伝われば、きっと良い仕事をしてくれます。

指揮系統を一本化しましょう

だんだん形ができてくると、図面では解らなかった不具合等が見えてきます。
「こんなはずじゃなかった。」なんてこともめずらしいことではありません。
その時どうするか?
現場に指示する必要が出てきますが、建築士から言わせるのか、建て主が言うのか、それとも家人が言うのかはっきりさせましょう。
最悪なのは父ちゃんと母ちゃんで言っていることが食い違っているような場合です。
そうなると職人は誰の話しを聞けばいいのか解らず、勝手な行動を起こしてしまいます。
小生の場合は家族から出た疑問点や要求は全部小生が纏めました。
それを建築士に伝え、建築士から現場に指示してもらうようにしました。
建築士への窓口は小生一人、現場への窓口は建築士一人です。
指揮命令系統がすっきすると、情報の流れがスムーズになります。
だからと言って小生が職人さんたちと話しを全くしなかったわけではありません。
「指示」の窓口を一つにしただけです。

職人さんと話そう

時間が取れた時は職人さんと積極的に話しをしましょう。
サラリーマンの悲しさでなかなか時間が取れないのですが、工夫すれば10分ぐらいならきっと作れます。
週に1回でも良いのです。
どの工事の人と話しをしても大変面白く、作業者の顔が見えるというのは安心感があります。
実際の工事に携わるのは職人さんたちです。
この人たちを大切にしなけばいけません。
職人さんたちとコミニケーションが気楽に取れるようになるとメリットが出てきます。
現場の知恵はこの人たちが持っているからです。
いろいろな工夫やアイディアが出てきます。
実生活に密着した工夫なので非常に参考になります。
だからと言って「そうか、解った、すぐやれ!」とは言いません。
それを建築士に伝えるのも窓口の役目です。
そして建築士からGOサインを出させます。
一見面倒くさそうですが、ここが大切です。
これを誤ってしまうと、全体のバランスが崩れてしまう場合があります。

まとめ

くどいようですが、家造りは家造りと言うよりも「家族造り」というような気がします。
とにかくよく話し合うことが必用です。
夢から設計へ、設計から形へと、長い時間と労力を費やすことになります。
おまけにお金もかかったりします。
家は作ってしまって終わりではなく、そこから家族の生活がスタートします。
生活があって初めて「家」なのです。
小生もやっとスタートを切りました。
これからです。

この章は偉そうなことを書いてしまったので、歯が浮いてしまいそうです。
歯医者に行かなければ。



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