11月5日に建て方は3階まで終了した。
次は屋根工事。
屋根さえ葺いてしまえば雨の心配も無い。
柱に加重もかかり、家の歪み等の調整もできるようになる。
せっかくきれいな構造材を濡らしたくはない。
見せる柱や梁が多い。
それにいくら乾燥材を使っているといっても、びしょ濡れにはしたくない。
しかし、無情にも雨が降る。
♪雨は真珠か夜明けのきりか、それとも私の忍び泣き♪
歌なんか歌って気取っている場合ではない。
地鎮祭の前夜が雨。
基礎のコンクリ打設の夜が雨。
上棟式の日が雨。
建て方が終わった翌日もまた雨。
前ページで祟り雨かと書いたがまさしくそのとおり。
何の祟りかわからないがよく降る。
屋根の無い我が家の基礎内はプールのようになっている。
基礎に水抜き用の穴を空けてはおいたのだが、位置がちょっと高かった。
全てを排水できない。
自然乾燥を待つしかない。
しかし早11月中旬、気温は低く、なかなか乾燥してはくれない。
棟梁も打つ手が無い。
雨が降れば仕事は休み。
工事は全く進まない。
基礎内に水を溜めておいて良い訳が無い。
会社が休日の10日(土)、家族全員で水掻きをする。
設計事務所に電話して水中ポンプをもって来てもらう手もないではなかったが、敢えて手作業でやる事にした。
塵取りや紙コップなど、水の汲めそうな物を総動員して作業実施。
ここで役に立ったのはペットボトル。
角型のペットボトルを横半分に切り、四角い容器を自作した。
紙コップと違い丈夫だし、底面が平面なので水を漏れなく汲みやすい。
子どもでも簡単に作れ、しかも扱いやすい。
基礎内の面積は約17坪程度。
作業開始からおよそ1時間半。
最後の頃は雨水を汲んでいるのか自分の汗を汲み出しているのかわからなくなった。
それでも家族の協力のおかげで水を汲み出す事ができた。
作業終了後にみんなで飲んだジュースが美味かった。
なぜ、敢えて手作業でやったのか?
小生はこんな作業を通して子ども達に教えたかった。
家は買う物ではないし、大工さんだけが作る物でもない。
家族や職人さんみんなの協力で造っていくものだと言う事を。
(チョットカッコヨスギルナー)
また、実体験を増やしたかった。
子ども達の日頃はテレビゲームばっかりで、失敗してもリセットボタンを押せばやり直しが利く。
また汗を流して苦労する事も知らない。
こんな作業を通して、ゲームでは味わえない実体験の面白さと苦労を学ばせたかった。
作業終了後、
長男:「雨が降ったらまた水汲みするの?」
小生:「家が完成するまで何度でもやるよ。」
長男:「エッ。・・・・・・・・」
長女は無言でテルテル坊主を作り出していた。
教育になったかどうかはわからないが、通算で3回ほど水汲みをするはめになった。
(野地板を葺いてからも横殴りのどしゃ降りの日もあり、水はしっかり溜まってしまった。)
やっぱり雨は嫌だ。
今度は早く壁がほしい!
工事の進捗に話しを戻そう。
めでたく14日に野地板張り終了。
よく15日より板金屋が入る。
11月末には瓦も上がり、やっと屋根が完成した。
突然話しが飛んでしまうのがこのホームページの特徴。
ご理解いただいてお付き合い願いたい。
分離発注で工事をするとなるといろいろな所から見積書を取る。
材料費と手間賃を別々に書いてくる所もあれば、材工込みもある。
職人さんの手間は高いのだろうか?安いのだろうか?
建て主としては安く雇いたいし、かと言って未熟者や手抜き工事はしてほしくない。
材料や工法に原価低減のための工夫はしても、余り工賃にはけちを付けたくない。
判断の拠り所となる情報が少ない。
あっちこっちのホームページを見ても「地域によって工賃には差があります」としか書いていない。
わかったのは大都市を筆頭に都市部は高めで、地方に行けば行くほど安いと言う事ぐらい。
その辺の見極めも含めて建築士の出番なのではあるが、小生としても理論的に何か裏付けがほしい。
商工会議所でちょっと聞いてみた。
この辺りの中小企業(製造業)の賃率はいくらぐらいか?
サラリーマンの一般工員は約85円〜90円前後との事。
技術者(プログラマー等)で約115円前後との事であった。
工事会社の社長や親方は別としても、一般の職人さんを一般工と同じ90円で考えてみることにする。
賃率は直接労務費と副費と管理費の合計と考えた。
賃率90円の内訳は次の要になる。
労務費47円81銭、副費28円69銭、管理費13円50銭。
サラリーマンベースの労務費を計算すると 22,949円/日、458,980円/月(20日稼動)となる。
職人さんは普通25日/月稼動なので賃率は38円25銭。
よって小生は賃率38円25銭以下の見積金額であれば全く問題無しと見た。
ちなみに日当換算すると 18,360円/1人工。
当然地域や職種、年齢等によっては違ってくると思う。
小生はこれを基準としただけであって、この考えを押し付けるものではない。
高いか安いかは依頼する人の基準と感覚で良いと思う。
この考えで設計事務所も考えてみた。
設計事務所は技術者と見て、賃率115円で計算する。
ところで設計事務所の定休日っていつなの?
アーキッテクさんを見ていると年中無休(年中無給ではない)のような気がする。
朝は職人よりも早く現場に来ている事も多いし、打合せは夜が多いし、何時間働いているのだろう?
計算の諸条件が不確定なので、逆に単純に考えてみた。
我が家の場合、当初は設計に4ヶ月、工事に4ヶ月ぐらいを見込んでいた。
設計は週1回打合せをするとなると、前日に打合せの準備、翌日に打合せ結果の後処理、合計3日は費やすと見た。
という事は48人工。
現場の管理も週一回と見ると12人工、設計と合わせて60人工。
賃率115円を単純に計算すると、一人工55,200円/日。
よって3,312,000円となる。
設計事務所との契約がこの金額以下ならお買い得かな?
誤解があっては申し訳ないのでお断りしておきます。
けっして他人の懐具合を探っているわけではありません。
この計算にまったく他意はありません。
自分を納得させるためにしたまでです。
あしからず。
11月前半は雨に祟られた。
工事が進まない。
後半は大工3名体制の日もあり現場が変化している。
間柱が入り、筋交いが入る。
外側にはコンパネが貼られていく。
毎朝現場をチェックするのが日課になってきた。
金物は使われているか。
指定されたビスで止められているか?
本数は規定通りかなど。
12月に入ると1名作業の日が多くなってしまった。
棟梁の顔が見えない。
他の現場が忙しいのか?
池袋にも現場を持っている事は聞いていた。
建て主とは我侭で、工事が始まると職人をずっと占有していたいと思う。
「俺の家だけ見ててほしい。」
そう心の中でつぶやく。
まるで片思いでもしているかのようだ。
こもままではストーカーになってしまうかもしれない。
大げさに言えばそんな心境である。
後半になりまた2名作業に戻った。
ありがたい。
でも作業時間が短い。
暗くなるのが早いため、17時にはきっかり上がっていく。
朝は寒いためか、9時前ならないと出勤してこない。
こんな時サラリーマンの悲しさを思い知らされる。
小生なぞは8時〜17時のシフト。
きっちり8時間労働。
(もちろん残業もある。)
今ごろの時期(12月)では薄暗い内に家を出て、星が出てから帰ってきている。
金太郎飴ではないが一年中同じパターン。
それでもチョットづつではあるが形ができていく。
棟梁親子を見ていて気づいた事がある。
親子といえども有限会社の社長と従業員。
見ていて面白いのは従業員の方。
社長が来ている時は掃除をしてから帰る。
社長がいない時は掃除をしない。
はっきり言ってマナーが悪い。
社長は使った道具を片づける。
従業員はいいかげん。
これにはまいった。
道具を丁寧に扱わないとか、整理整頓ができないというのはマズイ。
いままで工場勤務でいろいろな人を見ていて気がついた事がある。
整理整頓ができない人は腕が悪い。
腕のいい人は整理整頓もできるし、道具や機械を大切にする。
早飯早ぐそのできない人は手が遅い。
早く飯を食うことのできる人は作業も早い。
我が家に来ている従業員は悪い方のパターンに当てはまる。
労働時間が短いのは我慢できるが、このパターンはマズイ。
職人は気難しい人が多いと聞いているので、お茶の時間の時でもやんわりと注意しておこう。
我が家は時によって広さが変わる。
お化け屋敷の話しではない。
錯覚の話し。
(建築業界では常識らしい)
なぜ平面図は北が上なのか?
設計事務所とコンビを組むと図面が一杯出てくる。
構造計算書だけで分厚いファイルが1冊。
平面図や矩計図を始めとして伏せ図や展開図など一杯出てくる。
設計初期の頃は打合せをする時に平面図が活躍する。
ここで疑問が一つ。
どうして平面図は北が上なのか?
建築士さんと図面をはさんでテーブルに向き合って話しをする事が多い。
図面はなんの疑問も無く小生の方を向いている。
小生側から見て手前が南で先の方が北になる。
よって小生は南側から北側を眺めている事になる。
逆に建築士は北側から南を見ている。
いっしょに打ち合せをしているが、見ている視線が違う。
南側から眺めると庭先から家の中を見ているような気になる。
図面をひっくり返して北側から見てみる。
家の中から外の方を見ているような気分になる。
同じ図面なのに受ける印象は異なる。
打合せの最中ずっと頭の中に、家の外から中を見ている自分が浮かび上がっている。
外からの目で見て間取り等の検討している事になる。
完成して暮らすようになると、家の中から外を見る事になる。
検討していた時と感じが違ってしまい、面食らってしまう。
この家の主人公は誰だ。
この小生である。
だったら図面を反対にして北側から図面を見るべきだ。
工事中の現場に行っても同じ事を感じる。
敷地や出来上がった基礎の中に立つ時は、ほとんどの場合中央に立つ。
図面を持ってどっちを向くか。
普通の人は明るい方を向く。
小生も南側を向く。
暗い方を向く人とは友達になれない。
基礎の中央に立ち、図面を持って南を向く。
頭の中で部屋の配置や建具を思い浮かべる。
図面で確認しようとする。
すると図面の向きが反対。
図面をひっくり返すと文字や数字が逆で見づらい。
何とかならないのか。
誰が決めたんだ、図面は北が上だって。
地図なら上が北って決まっているけど。
家の図面なら、南とか、建物の正面とか、メイン道路とかが上に書いてあったていいじゃないか。
責任者出てこーい!
こんな感じを受けるのは小生だけなのかなぁ。
このホームページを見ていらっしゃる建築士の方がもしいらっしゃいましたら、小生のような素人向けに、南側が上の図面をぜひ描いていただきたい。
家の中央からの視線で考えやすいと思っています。
図面は大きい方がいい
その昔、でっかい事はいい事だという広告があったが、図面は大きい方がいい。
ファイルに便利なA3サイズ、こっそり見る時用にA4サイズなど、何種類かの大きさで図面を出してもらった。
同じ内容の図面でも大きさによって印象が違う。
家でA3サイズの図面で検討し、打合せでA2の図面を見るとイメージが違っている事に気づいた。
大きい方が解りやすいし、イメージが膨らむ。
気づいてからはA2サイズの図面をもらうようにした。
本当はA0の方がもっといいのかもしれない。
実物大だったらもっといいかもしれない。
図面の上で寝転んだり、ママゴトができる。
実際の広さや生活の仕方などがシュミレーションしやすい。
こんな感じを受けるのは小生だけなのかなぁ。
工事によって広さは変わる
解体前は100坪の土地に上下合わせて約75坪ほどの家が建っていた。
広い庭とはいわないが、庭も車庫もあり、暮らしていた。
過不足はなかった。
解体工事が始まり、建屋40坪ほど解体し更地になった。
「こんな狭い所に家が建っていたのかなぁ」というのが印象。
更地にしたら敷地がずいぶん狭く見える。
本当にここに設計通りの家が建つのだろうか?
少し心配になる。
基礎工事が終わる。
2階の窓から基礎を眺めると、涙が出るほど小さい。
こんな小さな家におデブの小生が入れるのだろうか。
さらに心配になる。
思わず愚妻にぼやいてしまった。
自分の経済力の無さに落ち込む。
建て方終了。
柱が立って家の輪郭がはっきりしてくると急に大きく見える。
立体になったとたん大きく感じる。
これならだいじょうぶと胸をなで下ろす。
壁ができる。
壁にコンパネ等が貼られる。
とたんに狭く感じる。
あそこもここも、あと1尺でいいから広くしておけば・・・・・。
各部屋の狭さに落涙する。
時間が経過。
狭く感じた部屋も時間の経過と共に慣れてくる。
悪くないじゃないか。
結構広いじゃないか。
何十年となく暮らし、慣れ親しんできた場所でさえ、時にとって広さが変わる。
不思議なものである。
建築業界に身を置いている人には常識なのかもしれないが、小生のよう者によっては新鮮な感覚。
錯覚とは解っていても不思議である。
こんな感じを受けるのは小生だけなのかなぁ。
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