「縮消」
2008/07/01(火)
落川春秋
小さく丸まった体の中で心はもっと小さく丸まっていた
居場所がないから小さく丸まっているしかない
どんなに小さく丸まっても消えてなくなれるわけじゃないから どこかへ行かなくちゃいけない
でも行く場所がない
居場所がなくて 行く場所もない
ここには居られない
どこにも行けない
小さく丸まって居るばかり
もはや自分でさえも自分を必要としていない
自分の中にも自分の居場所がない
要らない自分が小さく丸まっている
必死に抱き抱える自分は自分をどうしていいかわからないでいる
小さく小さく丸まって このまま本当に潰れて消えてしまえばいいのに
急に涙があふれて 眼が熱くなって 落ちた涙は冷たくなって
早く 速く 消えてなくなれと 自分で自分を締め付ける
嫌な世界が消えるのを待つより 嫌な自分が消える方が速いはず
親が消えるのを待つよりも 先生が消えるのを待つよりも 同級生が消えるのを待つよりも 自分が消える方が速いはず
小さく丸まった体の中で心はもっと小さく丸まっていた
このまま潰れて消えてしまえ