「子守歌」
2000/09/24 開始、脱稿
落川春秋
死んだ子供に捧げる子守歌
本当に安らかに眠ってくれるというのなら
永遠に歌うことだって厭わないけれど
目的も無く口ずさまれる子守歌
秋風にさらわれて居なくなってしまうなら
いっそ歌うのを止めたいと願うけれど
遊歩道のうねりの中に見え隠れする想い出
立ち木の陰から覗き見ている想い出
失ったはずのものが見えてしまっている
残酷な太陽
背徳の月光
罪が根を張る人の大地
神を呪う歌声が暗闇の中に響いていく
闇の中に確かに息づく呪詛の声
あれは僕の声だろうか
それともあの子の声なのか
死んだ子供に捧げる子守歌
本当に安らかに眠ってくれるというのなら
永遠に歌うことだって厭わないけれど