| 26号室 2003夏号の詩 | |||||
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| 1. | ふみ台 | ||||
| 2. | 僕は焼却炉 | ||||
| 3. | くち | ||||
| 4. | 一病息災 | ||||
| 5. | 100円ショップ ラブラブ | ||||
| 6. | 女の肌着 | ||||
| 7. | 化粧刺青 | ||||
| 8. | 透明人間講座 | ||||
| 9. | 幸福バイキング | ||||
| 10. | あなたの駅 | ||||
| 作:イオン | |||||
つかのまの 田舎での夏休み 母親に頼まれてふみ台に登り 高いところに手を伸ばした 田舎を出て 高いところに手を伸ばして 生きてこれたのは こんなふみ台があったからなんだ |
残り物 ここに捨てよう腹の中 僕のおなかは焼却炉 嘆く者 ここに抱こう胸の中 僕のおむねは焼却炉 悩み事 ここで話して風の中 僕のあいづち焼却炉 嫌な事 ここで眠ろう夢の中 僕のねむりは焼却炉 |
口は誰よりも 自分に近い他人 |
恋の病を抱えていない人は 元気じゃない |
あぁ、こんな恋は100円だよね うん、この恋が100円は安いよね でも、長く続かないんじゃないの うん、それがいいんじゃない そう、本当の恋は買えないもの |
化粧をしないで外出したの 寒かったわ |
「はい、この化粧品は刺青のように落ちないんです」 「えっ、それって、素顔がなくなるってこと?」 「はい、素顔に怯える時代は終わりました」 「でも、素顔を持たない自分って、なんか嫌だわ」 「はい、そこにまた、普通の化粧をすればいいのです」 「えっ、重ね塗りできるの?」 「はい、素顔へと化粧することもできます」 |
確かに、透明人間になれば やりたい放題ですが 透明人間になりたければ、まず 透明な人生を送る必要があります その透明な生き方をまっとうし やりたい放題を 抑制できる人格にならないと 透明人間にはなれません いいですか まず透明化が始まるのは心です |
お前の願いを一つだけ叶えてあげよう 神様! 幸福のバイキングで食べ放題がしたいです 2時間限りでかまいません 幸福に満腹なんてありはしないぞ それを確かめて この人生に納得したいんです |
久しぶりに乗り継いで あなたの住んでた駅に立つ あなたは今もこの街に それともどこかへ行ったのか 改札付近に佇んで 一人勝手に待ち合わせ 答えを探す三十分 会ってどうするわけもなく 会ってこうなるはずもなく それでも歩く人々に 息を飲みこむ三十分 人生の下り電車で知り合って すぐ来た上りに飛び乗った いつでも会えると言いながら この改札で指切った 少しづつ 離れてしまった時刻表 特別列車を装って 同じホームで再会し 一緒に改札口を出て 今の生活ぶち壊そう わかってる 求めているのは共犯者 あなたでなくてもいいものを あの手の温もり思い出す そうなんだ 改札口を出ないよう 見えないあなたの説得を 三十分間聞きに来た そうだねちゃんと帰るよと 今日は一人で指を切る |
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