"Untitled" extracted from the covering page of Nikkei CG - FEB 1997
"無題" 日経CG 1997年 2月号 表紙 (日経BP社発行)
この作品は、オリエンタルな伝統・幻想美をインパクトにモダニズム表現したものです。タイトルは”Untitled(無題)”ですが,オブジェをクリエイトする時,脳裏には”鳳凰”がよぎりました。ちょうど,異様な岩石からよみがえる悠久の化石 “火の鳥”のように。
一般的に3次元コンピュータグラフィックスというと,モデリングの段階である程度,外形が固定化してしまいます。しかし,私の創作過程では,3次元CGはプロローグにすぎません。レイトレーシング法でレンダリングしたイメージを一種の素材とし,これを2次元化します。その後,2次元画像の状態でディジタル編集しています。CGは,同じエレメントを使った画像でも,パラメータを変化させるだけで,意外なインパクトのある画像を出現させることができます。伝統的なわび,さびのイメージにすることも可能です。微妙なバリエーションによる作品の多様性をエンジョイできることが,いわゆるCGらしさではないかと思います。つまり,CGアートとは,エクスペリメンタル・アート(Experimental Art)と言えるのではないでしょうか。(入山友一)
(C) NIKKEI COMPUTER GRAPHICS