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コックスの永久機関--エネルギーを産み出すわけではないが確かに永 久に動く

本当に動く永久機関が一つ知られています。ジェームズ・コックスというロンド ンの時計職人が1760年頃に作って「永久機関」と称した時計は、気圧計が(外か ら見えるように)仕掛けられていて、大気圧が変動するとその気圧計の中の水銀 が上下し、その上下運動で時計がネジを巻かれるようになっていました。気圧は 日々変化しますから、時計は人間がネジをまかなくても「永久に」動いたという わけです。そんな程度の上下でネジが巻けるのか、不安に思うかもしれませんが、 実際には気圧の変動に任せているとネジが巻き切られてしまうので、巻き上がっ たらストップをかけるメカニズムまでついているそうです。この時計は、1760年 代に作成され、今でも博物館にありますが、残念ながら壊れて止っているそうで す。

この時計は永久機関という名前ではありますが、自然の力を使って動いているわ けですから、「他からエネルギーを得ずに動く」というわけではありません。



Masahiro Maeno 平成14年3月15日