ここで、ガリレオが破壊したもう一つの`常識'について述べておきます (こっちの方が有名です)。
ガリレオは実験的にだけでなく、理論的にも「重い物体ほど速く落下 する」という法則がおかしいことを示しています。
左の図を見てください。もし、重い物体の方が速く落ちるというのが本当ならば、 右にあるような重い物体と軽い物体を連結させた物体はどのように落下するでしょ う?--二つの考え方ができます。
「重い物体ほど速く落下する」という法則を信じてしまうと、全く矛盾するこの 二つの結果がどちらも正解という、おかしなことになってしまいます。
ガリレオはピサの斜塔で実際に二つの重さの違う物体を落下して実験したという 話があります(もっともこれは伝説の類で、実際にはやっていないらしいです)。 現代に生きる我々は、もっと明確な実験ができます。たとえば月面の上で、宇宙 飛行士が羽毛と鉄球を落下させてみると、全く同じ時間で落下しました(実は月 面までいかなくても、ポンプを使ってガラス瓶の中の空気を抜けば、その中でで きる実験です)。