アリストテレス的考え方では、天上の世界と地上の世界では別の法則が成立します。この二つの世界の大きな違いが「地上での運動はいつか止まるが、天上の世界は永遠に同じ運動を続ける」というものでした。ところが、ガリレオ的考え方からすると、地上の運動は`いつか止まる'というのは摩擦という(アリストテレスが考慮に入れ忘れていた)力による現象であり、本来は地上の運動も`いつまでも同じ運動を続ける'という性質を持っているということになります。
それならば、天上の世界と地上の世界は、同じ法則に従っているのではないのか?-- という考え方が出てくるのは当然のことでしょう。
ニュートンはこの考え方にしたがって、月や惑星などの天体が観測されている通りの運動をするにはどのような力が働いているべきかを考え、「万有引力の法則」を見つけました。ニュートンというと「リンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した」ということで有名ですが、実際には「リンゴを落とす力が、天体を円運動させる力と同じ力であることを発見した」と言うべきです。
「もし、月とリンゴが同じ法則に従うのなら、なぜ月は落ちてこないのか」という素朴な疑問に対し、ニュートンは「もしリンゴが最初十分な速さを持っていれば、やはり地球には落ちてこない」と説明しています。