もしこんなことがあれば、光すらもその星の表面からは脱出できないことになり ます。
ラプラスは光の速さで物体が進んでも脱出できないような天体がありえる、と言 い、そのような天体からは光がやってこないので、真っ黒に見えるだろう、と予 言しています。つまり、ラプラスのブラックホールは、光は表面から出発するけ ど、また元に戻ってしまうという意味で「黒い」ということになります。
ラプラスはニュートン力学にしたがって計算を行ったのですが、実際にはこのよ うな現象はアインシュタインの相対性理論を使って計算しなくてはいけません。
相対性理論を使った計算
では、光
は「出発しても戻る」どころか、ある半径より外には全く出ることができないこ
とがわかりました。この境界面を「シュワルツシュルトの障壁」または「事象の
地平線」と呼びます。事象の地平線を越えていったん内側に入ってしまった物体
(光も含む)は二度と外に出ることができません。
シュワルツシュルト半径は非常に小さいものです。太陽の場合で約3キロです。 実際には太陽は3キロよりずっと大きいので、シュワルツシュルト半径はありま せん(シュワルツシュルトは真ん中に物体が集中している場合の計算をしている ので、物体がシュワルツシュルト半径以上に広がっている場合には内側はまた別 の計算が必要になる)。