風呂や洗面台などで底の先を抜いた時を思い浮かべてください。水は必ず渦を巻
き、まっすぐに排水口に向かうことはありません
。ブラックホールも同様で、回りの物体(たいて
いの場合はガスなどです)は図のような渦(降着円盤と呼びます)を作りながら落
ちていきます。この時落ちていく物体同士が摩擦しあって非常な高温になり、光
や電磁波を出します。ブラックホールを観測するというのは実際にはこの降着円
盤からの電磁波を観測しています。
実際に目に見える降着円盤の写真が左の図で、NGC4261Cと名付けられた、1億光 年向うにある銀河系の中心部で、ハッブル望遠鏡が1992年に撮影しました。中心 には太陽の12億倍の質量の物体(おそらくブラックホール)があるだろうと言わ れています。円盤の部分の質量は太陽の10万倍ぐらいだと思われます。この銀 河は強烈なX線を出しており、昔はそのようなX線の発生メカニズムがわからな かったのですが、今では降着円盤から出ているものであろうと思われています。
我々の銀河系の中心には、0.035パーセクの中に太陽質量の200万倍ぐらいの 質量があることがわかっていて、おそらくこれもブラックホールであろうと思わ れます。