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月にはクレーターと呼ばれる円形の地形がたくさんあります。これは現在では隕
石の衝突の跡だということがわかっていますが、昔は火山の爆発の跡であるとい
う説の方が有力でした。隕石衝突跡説が有力でなかった理由は、クレーターが皆
見事に円形をしていたことです。もし隕石なら、真上から降ってくるとは限らな
いので、円形ではなく楕円形をしているクレーターもあるべきなのに、なぜ皆円
形なのか、という疑問があったわけです。
ところが実際に物体を高速でぶつけて
みると、ぶつかった物体は単にめりこむのではなく、摩擦熱によって爆発のよう
な現象を起こすことがわかります。このため、多少斜めに衝突しても、衝突跡は
結局は円形になります。
月はもちろん、火星や水星、木星の衛星などにもたくさんのクレーターは見つかっ
ています。右の写真は水星の表面です。これは隕石の衝突という現象が長い長い
惑星の一生の間で考えれば決して珍しい現象ではないことを示しています。地球
にも衝突跡だと断定できるものはすでに100以上発見されています。ただしその
ほとんどはすでに地中に埋もれてしまっていて、単に見るだけではクレーターだ
とわかりません。
Masahiro Maeno
平成14年3月15日