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人類の生活圏の拡大--スペースコロニーに住む

次にもう少し近い未来の話を、というわけで、人類の未来についての話をしましょ う。

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近い将来、人間が宇宙にも住むようになることは確実だと言われています。その 時に使われるであろう施設にスペースコロニーと呼ばれるものがあります。これ はオニールが構想したもので、全長32km、直径6.5kmの中空の円筒を衛 星軌道上に浮かべ、1基あたり500万人が中に住むことになります。これによ り、地球の人口を減少させ、人口問題やエネルギー問題、食糧・資源問題などの 解決を目指すということになっていますが、現実問題として宇宙に人を移住させ ることはかなりたいへんなので、「地球の人口を減らす」というよりも、「人類 の生活圏を拡大し、人口の増える余地を作る」という方が正しいかもしれません。

もちろん、こんな巨大なものを作る資材を地球から打ち上げたのではたいへんな ので、資源自体も宇宙で手にいれることになるでしょう。コロニーの建設資材と しては、月から手に入れるというのが一番現実的です。

宇宙に住んだからといって何か嬉しいことがあるのか、という疑問が湧くかもし れません。これに対する理念的な回答は、「海の生き物が陸に上がったように、 地球の生き物は次に宇宙を目指すべきだ」というもの。また環境の激変や隕石落 下などの大異変が地球を襲わないとも限らないので、その時のためにも人間の住 める場所のバラエティを広くしておくべきだ、という考え方です。

より現実的な方向からの一つの回答が、無重力における産業です。例 えば合金などを作る時、地球上で作るとどうしても重力の影響を受けて(重い成 分が下にいってしまって)充分に混ざり合いません。ところが無重力ではそうい うことが起きないので、地球上で作るよりもずっとよい材料を作ることができる のではないかと言われています。

宇宙で作ったものを地球にもってくるのはまたたいへんでは、ともおもわれます が、充分未来の話であれば、軌道エレベーターなどを使って少ないエネルギーで の輸送も可能になってくるはずです。



Masahiro Maeno 平成14年3月15日