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遠い昔、地球が丸いということに人は気づいていませんでした。たとえばインド
神話における宇宙は、象や亀がささえている台の上に乗っています。地球が丸い
ことを知るためには、どんなことに気をつければいいでしょうか。
地球の半径は約六千四百キロほどで、この半径からすると、10キロ向うの地面
は、約8メートルだけ水平線より下にあることになります(左の図参照)。この
ような水平をちゃんと測る技術ができてからでないと、地球が丸いことには気が
付きません。とはいえ、たとえば向うからくる船がマストのてっぺんから見えは
じめる、という現象から地球の丸さに気が付くことはできます。このようなこと
を言い出したのはピタゴラス学派の人達です。
ヘレニズム時代のエラトステネスは地球の大きさを右の図のような原理で測定し
ています。まず、 右の図のA地点(アレキサンドリア)で、太陽が真上に来るの
を待ちます。その時、そこからLだけ離れたB地点(シエネ)では、太陽は真上に
ありません(地球が丸いから)。A地点からB地点までの距離を手押し車(進んだ
距離を車の回転数から測定できる)で測っておくと、B地点での太陽の角度から
地球の大きさを求めることができます。この測定の結果は現在知られている値よ
り15%大きいだけです。
Masahiro Maeno
平成14年3月15日