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天体に現れる相対論的効果

相対性理論の概要はだいたいこれまで述べたようなものですが、その効果はあま り我々の生活とは関係ないように思えます。実際、我々の日常生活において経験 する速度では、相対論の効果は非常に小さくて、ほとんど関知できません。

しかし、宇宙的規模の話になるとウラシマ効果やローレンツ短縮などの効果が現 れてきます。たとえば宇宙にある銀河系の中には、その核(中心の部分)から 「ジェット」が吹き出しているものがあります。このジェットの速度は光速にか なり近い速さです。このジェットにどんな元素が含まれるかは、その元素特有の 光が出ていることから判定できますが、実はその光の振動数が小さくなっている (赤くなっている)ことが観測されています。光の振動数が小さくなるというと 普通、ドップラー効果[*]であると考 えられますがこのジェットの向きが地球からその銀河を見た視線と垂直の時でも 波長が長くなっています。これはジェットが激しく動いているために時間が遅れ、 そこから出てくる光も振動がゆっくりになっているからだと言われ、普通のドッ プラー効果と区別して「横ドップラー効果」と呼ばれています。

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Masahiro Maeno 平成14年3月15日