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H-R図から離れる星の中に「ケフェウス型変光星」と呼ばれるものがあります。
名前の通り、ケフェウス型変光星の明るさは周期的に変化します。この周期と絶
対等級の間に関係があることが見つかりました。周期が長いほど明るいのです。
これは大きな星ほどゆっくりと振動すると考えれば説明がつきます。そこでケフェ
ウス型変光星に関しては、たとえ距離がわかってなくても周期を測定することで
絶対等級がわかるようになりました。ありがたいことに、アンドロメダ星雲やマ
ゼラン星雲などの中にもケフェウス型変光星があるのが発見されたので、これら
の星雲までの距離が正確に測定できるようになり、我々の銀河系の外にあること
がはっきりしました。
ところで最初の測定では、このケフェウス型変光星の絶対等級の測定を失敗しま
した。星間物質による吸収で暗くみえることを考慮にいれてなかったためです。
最初に小マゼラン星雲までの距離を計算したのはヘルツシュプルングでしたが、
彼は3万光年という答を出しています(現在の値は20万5千光年)。そのため、
「我々の銀河はアンドロメダ星雲などの他所の銀河に比べて大きい、特別な銀河
である」と昔は思われていました。現在の測定では、そんなことはないことがわ
かっています。
Masahiro Maeno
平成14年3月15日