もちろん字が書いてあったらわかるにきまっているので、そういうのはなしとしましょう。たとえば箸を左手に持っていたらわかる??--でも、その人は左利きかもしれませんよね。
どのような運動を考えてみても、それを反転した運動というのも同じように起こると思われます。実は物理法則というのはほとんどが左右対称にできています。物理法則がそうなっているということは、物理現象の説明をしている限り、「右」と「左」を区別する必要はない--どころか、区別できない--ということを表しています。
「宇宙人と音声で通信している時、右と左を教える方法はあるか?」という問題があります。相手は宇宙人ですから「箸を持つ方が右」ではだめだし、「心臓が左」でもだめです(そもそも宇宙人に心臓があるのか?)。
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これを鏡に写すと、この力が逆向きに働いているように見えてしまいます。実は鏡の中ではNとSが入れ替わらなければ左右対称は保てません。鏡に移ったN極は、実はS極なのです!
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これは一見変に思えると思います。しかし、この磁石がもし電磁石であったなら、全く不思議ではありません。電磁石は電流の流れる方向にしたがってN極、S極が決まります。そして、左右反転すると電流の流れもひっくりかえるので、NSが引っくり返るのはある意味で当然なのです。永久磁石の場合、磁力は磁石を作っている一個一個の原子核が磁石であることから来ています。そして、原子核が磁石である理由は、それがスピンという一種の回転を持っているためです。鏡に映せば、スピン(すなわち回転)も反転するので、永久磁石のNSが反転することも、実は理にかなっていると言えるのです。 このことを使うと、「磁石の上に電流を流した時、N極の針が振れる方向が左だ」と教えてやれば宇宙人に左と右が伝えられそうです。ただし、今度はNとSをどう伝えるかが問題になってしまいますが。