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 東外大留学生の現状

 

 東京外国語大学(東外大)には、世界各国から数百名の留学生が在籍しています。中国、韓国などアジア諸国からの留学生が多数を占めています。
 また、国費留学生は全体の12%と少なく、私費留学生が大部分です。多くの私費留学生は経済的負担の問題を抱えています。



東外大の留学生受け入れ状況

東外大留学生の居住環境と家賃負担

レポート「東外大で学ぶ留学生」  東京外語会会報NO.95

参考になる意見   「友人もつくれる安住の場を」  (朝日新聞「私の視点」掲載意見)


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東外大留学生の居住環境と家賃負担

 当会では、東外大留学生の一部にたいし「住まいについてのアンケート」を実施しました(アンケート数80人、実施日:2001/5)。それによりますと運良く国際交流会館や学生宿舎に入居できた学生を除き、ほぼ半数の留学生は民間賃貸アパートで生活しています。
 そのアパートの規模はいわゆる1Kが39人で、全体の48%を越えているなど快適な居住環境とはほど遠い現状です。特に、家賃負担は次の円グラフのように、4万円以上負担しているものが45%にものぼり、留学生の高い家賃負担を裏付けています。 is21-c



 友人もつくれる安住の場を

ワールド・スチューデント
・ヴィレッジ代表取締役

横山 晴夫

 この四半世紀、私は欧米系留学生やビジネスマンが対象の外国人宿舎を営み、今年4月からは東京都のアジア人留学生宿舎、太田記念館の運営を委託されている。90年代半ばまで11年間日本語学校の運営もした。
 それだけに、福岡市での一家4人殺害事件など、多発する中国人留学生の犯罪に心が痛む。大半の留・就学生が学業と、学費や生活費工面のためのアルバイトを両立させながら、必死に生きている姿を間近に見ているからだ。
 私が記念館に詰めるのは土曜の午後4時から午前0時までだが、在館生の半数は私の帰宅時間に戻っていない。週末は、深夜まで焼き烏に串を刺したり、ラーメン屋でめんをゆでたりしているのだ。
 財団法人日本国際教育協会の99年の調査によると、留学生の月収は東京で平均16万5千円、支出は学費、食費、住居費の順で、14万2千円だ。残った金は家族への送金、借金の返済、貯金に充てているという。
 私の見るところ、留学生には4種ある。@日本政府から手厚い奨学金を得ている、主として大学院生 A日本政府から一定の奨学金を得たうえ、大学同土の単位互換協定などで来日した学部学生 B大学や専門学校に私費で通い、卒業をめざす人 C私立の日本語学校で、大学や専門学校への受験準備を進める人、いわゆる就学生である。
 @、Aの留学生は、その多くが大学や非営利団体運営の安価で良質な留学生寮にいる。国民健康保険と外国人留学生医療費補助制度により医療費の自已負担も6%だ。欧米からの留学生のほか、少数の優秀なアジア人留学生がここに入る。
 圧倒的多数は、BないしCだ。中国や韓国、台湾からの就学生が多いが、とりわけ中国人学生は苦労している。
 志を持って来日したもののアルバイト先の倒産で賃金がもらえなくなったり、けがや病気で入院したりといったことが原因で消費者金融に手を出す、あるいは複数の友だちから多額の借金をして経済的破局を来した例もある。
 なかには来日早々、いわゆる3K職場の元締めになった男子学生や、初めから"風俗"で稼ぐため来日したような女子学生もいる。だから、私は東京都が留学生犯罪の防止をめざし警察官増員をはかるのは理解できる。だが、「むち」だけでよいのだろうか。
 中曽根首相時代、政府は開発途上国の国造り・指導者作り協力のための「留学生受け入れ10万人計画」を国際公約し、文部科学省によれば、このほど実現した。今年の通商白書は、高度な専門性と技術性を持つ外国人を積極的に受け入れる必要性と、その供給源として開発途上国の留学生が望ましいと強調する。
 ならば、その卵たる留・就学生の生活向上になぜもっと光を当てないのか。就学生を合む全外国人学生に通学学生割引、医療費補助制度を適用し、運営を外部委託することで独立行政法人や財団法人運営の留学生宿舎を倍増して欲しい。一定割合で日本人学生も入寮させ、また、専門職としての留学生相談員を育成し、常駐させて欲しい。
 睡眠時間を削って働く留学生にも暇な季節がある。アルバイト先も学校も休みの正月とお盆だ。そういうときに家に招待してもらえるとありがたい。留・就学生に安住の場所と友人知已をつくれる環境を与えるべきではないか。   (『朝日新聞』2003年11月28日付「私の視点」より転載)


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