昭和21年6月に中国から引揚げて帰国し、11月頃から、徳島県板野郡板東町桧にあった「新生荘」に住むことになりました。ここは、旧日本陸軍の兵舎跡で、第一次世界大戦中にドイツ兵の捕虜がいたことで有名です。我が国におけるベートーベンの「第九交響曲」の初演奏の場所としても良く知られています。
現在は、鳴門市の一部になっており、元の場所から少し離れた所に「ドイツ館」という立派な博物館があり、そこにドイツ兵の居た昔の様子が展示されています。
しかし、戦後、沢山の引揚者が長らく生活していたことはあまり知られていません。
下にお目にかけるのは、昭和28年(1953年)ごろの写真です。
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| 板東駅の様子、跨線橋はなく、列車が出た後で渡る。駅助役?が衝突防止のタブレットを肩に掛けている。 | 板東駅を出た汽車が「阿波川端」の方に向かっている。客車は3両位が普通だった。 |
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| 現在の地名、「大麻町」の元ともなった大麻山。現在も、この景色はほとんど変わらない。 | 現在は、樹が生い茂っているが、昔は一本の松と祠が良く見えていた。手前の溜池で良く泳いだ。 |
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| 右上の写真の山の上から見た「新生荘」の全景で、この再現模型は、「ドイツ館」に展示されている。 | 元兵舎を改造して住んでいた。室内には、水道もトイレもなく、水汲みが私の役目であった。 |