デザインの決定
着用目的に応じて、衣服の形・材料(素材・色・柄)を選定し、着装の方法を計画することを衣服のデザインという。
衣服のシルエットは、主として切り替え線(きりかえせん)やデザイン線によって形成されるほか、細部のディテールもシルエットに影響する。衣服の色(いろ)・柄(がら)は、衣服の印象(いんしょう)を規定する。
衣服のデザインには、機能的(きのうてき)であるとともに審美的(しんびてき)であることが求められ、機能性と審美性の統一が重要である。
採寸
- 胸囲(女子:バスト・男子:チェスト)
- 胴囲(ウエスト)
- 腰囲(ヒップ)
- 首囲・首つけね囲
- 背肩幅
- 袖丈
- 背丈
- 股上丈(またがみたけ)
- 股下丈
- パンツ丈
- スカート丈
型紙の作成
型紙(かたがみ)をつくる方法には、原型(げんけい)をもとにしてつくる平面製図法と、人体または人台(じんだい)に布を当ててつくる立体裁断法とがある。
市販されている型紙のことをパターンという。パターンを利用する際には、上衣(じょうい)では胸囲と背肩幅、下衣(かい)では腰囲と胴囲の寸法が基準となる。
布の調達
地直し
布目のゆがみ・つれ・しわを直すことを、地直し(じなおし)という。
布地の織目のことを布目(ぬのめ)といい、耳(みみ)に平行な方向を「たて」、耳に直角な方向を「よこ」という。
型紙の配置
すべての型紙を布地に配置する。型紙をとめるには待ち針(まちばり)を用いる。一般に布目のたて方向を衣服の上下方向にして使う。
印つけ(しるしつけ)に布用複写紙(商品名:チャコペーパー)を用いるときは、布地の幅(はば)を外表(そとおもて)に、そうでないときは中表(なかおもて)に折る。外表とは、布地を表が外側になるように折ることである。中表とは、布地を表が内側になるように折ることである。
型紙は半身ぶんなので、シャツの後身頃(うしろみごろ)などでは、布地の折り目の「わ」のところに後中心(うしろちゅうしん)をおき、そこは裁断しない。これを「わ裁ち」という。
柄に方向がないときは型紙の向きを逆向きにすると布地の無駄が少なくてすむ。これを「さしこみ裁ち」という。
裁断
縫い代(ぬいしろ)をつけて裁断する。幅を2つに折った布地を重ねて一度に裁断するので、左右対称の人体に対応した左右対称の1対のパーツができる。
印つけ
布用複写紙とルレットを用いて、型紙の形や印(しるし)を布地に写しとる。縫い合わせる場所を示す印を合い印(あいじるし)という。
仮縫い
試着・補正
本縫い
スチームアイロンを用いて、熱と蒸気(スチーム)の作用で布地をととのえながら、縫い合わせる。平面的なアイロン台だけでなく、「まんじゅう」や「うま」と称されるアイロン用クッションも用いて立体的にアイロンをかける。こまめにアイロンをかけると、よい仕上がりになる。
縫い合わせる方法には、手縫いとミシン縫いがある。ミシンは、上糸(うわいと)と下糸(したいと)をからみあわせて、2枚の布地を縫い合わせる機械装置である。ロックミシンは縫い代(ぬいしろ)の始末に用いられる。
仕上げ