<ターン・ザ・ページ海賊版>

『おことわり』

ここは、かつのすけさんの投稿の中から僕の判断基準で
読む前に知ってしまうと良くない、 と思われる部分がある記事を集めてます。

☆ネタバレ☆

のマークを付記して、行を開けた部分の後には
読書を楽しむ上で危険な記事がありますので
御注意頂きますようお願いします。
いつものように、これを読んでしまった事によって生じた
いかなる個人的及び社会的被害に対しても
当方は一切責任を負わないのであらかじめご了承下さい(^^;

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<ネタバレSF&ファンタジー>

題 名●カメレオンの呪文(魔法の国ザンス)シリーズ
作 者●ピアズ・アンソニィ
出版社●早川書房 ハヤカワ文庫 FT31

タスキ●魔法がすべてを支配する別世界ザンス。この地では、すべての住人が独自の魔法の力をひとつだけ持っていた。だが、青年ビンクだけは例外だった――魔法の力がないのだ!25歳を過ぎても魔法の力がない者は、この仙境の地にとどまることはできない。これがザンスの絶対の掟だ。ビンクもあとひと月で25歳。早急に己の内に潜む魔法の力を見出ださなければならない。さもなくば……窮地に陥ったビンクは、助言を求めに魔法使いハンフリーのもとへ旅立つが……?奇才が緻密なプロットと翻弄な想像力を駆使して描く、1978年英国幻想文学賞受賞!

☆ネタバレ☆

 

 

 

 

 

 

 

メ モ●実はこのビンクの魔法とは、魔法をさける魔法だった!という意外や意外なオチがつくのだが、冒険の間に登場するザンスという世界とその住民(魔物も含めて)が実にユニークかつバラエティに富んでいて飽きない。道中やたらと理屈をこねるキャラクターや色っぽいのやら、ギャグをかます奴とかの登場で、肩が凝らないエンターティメントな愉快さが楽しめる。

 

題 名●エンダーのゲーム
作 者●オースン・スコット・カード
出版社●早川書房 ハヤカワ文庫 SF746

タスキ●地球は、恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。捕らえた人間を情け容赦なく殺戮し、地球人の呼びかけにまるで答えようとしない昆虫型異星人バガー。彼らとの講和は決してありえないのだ!バガーの第三次攻撃にそなえ、優秀な指令官を育成すべくバトル・スクールが設立された。そこに入学したエンダーは、コンピュータのシミュレーション・ゲームから、無重力戦闘室での模擬戦闘まで、あらゆる訓練で最優秀の成績をおさめるが……!?天才少年エンダーの苦難にみちた成長を、スリルと興奮にみちた筆致で描き、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝く傑作長編。

☆ネタバレ☆

 

 

 

 

 

 

 

メ モ●テンポ良く進むストーリー、エンダー少年の成長の過程における出来事。それに人類の存続にかける軍の必死の計画が絡む。コンピュータのシミュレーション・ゲームをまるで、チェスか将棋の感覚で考え難解な局面を打開する天才的頭脳。エンダー自身にとりゲームだったシミュレーションが、現実に艦隊を配置し戦う戦闘だったとは――というラストはショックだった。事実を知ったエンダーは自分が殺戮者になってしまった事に気づき苦悩することになる。彼がその後どういう道を選んだのかは別のシリーズにより明らかにされる。

 

題 名●影との戦い   ゲド戦記(I)
    こわれた腕輪  ゲド戦記(II)
    さいはての島へ ゲド戦記(III)
作 者●アーシュラ・K・ル=グウィン
出版社●岩波書店 岩波少年少女の本 34〜36

タスキ●この作品の舞台となっているアースシーという多島海世界で、血気にはやる高慢な若者ゲドがいます。ゲドは魔法の修行中、傲りと妬みの心から死の影を呼び出し、その影に追われてまさよいますが、師と仰ぐ魔法使いの言葉に従って、逆にその影を追いつめて、己の名をになう影を自らに吸収して一体となります。ゲドはそうして全き人間になったのでした。(ゲド戦記Tより)

☆ネタバレ☆

 

 

 

 

 

 

 

メ モ●この作品は、あの宮崎 駿氏と雑談している時に話題になったものです。僕はここの作品を読んでいたので、宮崎氏「かつのすけ君はどれがおもしろかった?」という問に、「ゲド戦記(I)の魔法の源が、その物が初めて出来たときにつく名にあるという設定が新鮮だった」と答えた。宮崎氏曰く「おれは、ゲド戦記(III)だね」「なんでですか?」「生と死を扱っているから‥‥」「愛」も物語の不変のテーマなら「生」と「死」もまた永遠のテーマなのだ。

 

題 名●愛に時間を
作 者●ロバート・A・ハインライン
出版社●早川書房

タスキ●失われた感動の復権!長命人ラザルス・ロング四千年の波乱に満ちた人生を描くなかで、SF界の巨匠が人間への愛情を高らかに謳いあげる!

☆ネタバレ☆

 

 

 

 

 

 

 

メ モ●ハインラインは僕の最も好きなSF作家です。翻訳されているものはかなり読んでいます(ジュブナイル物含め)。この作品では涙が出て止まりませんでした。中でも長命人であるラザルス・ロングが限りある命の女性と結婚し年齢を重ねていく。ラザルスは年を取らないのだが、女性はどんどん年をとっていく。年老い醜くなった彼女の死に際で、彼はそれでも愛していると告げるのだ。出会ったときのあの気持ちのまま、変わらない愛は続いていたというエピソード、まさに理想の愛かも知れない。ハードカバーで、二段組みでしかも700ページはある大作だが、キャラクターの魅力と人間味溢れる描写は最後まで持続するのだ。ハインラインの作品はどれをとっても大変に解りやすく読みやすい。一番好きな作品を挙げるとしたら、この「愛に時間を」と「月は無慈悲な夜の女王」を真っ先に挙げる。「月は無慈悲な夜の女王」は、月基地のコンピュターが人格を持って、革命に手を貸す、そして革命が終わったとき自らコンタクトを絶つ、という心憎い設定でホロッとさせる。たかだか電子回路の頭脳に人間味を感じてしまう。これが作者の優しさだと思う。実に良い!!他にも「フライディ」「ヨブ」「悪徳なんか怖くない」「宇宙の戦士」「獣の数字」「メトセラの子ら」「人形使い」「夏への扉」みんな大好き!!


☆海賊☆