Fairport Convention : 名盤、愛聴盤 ![]()
アルバム一覧
Liege And Lief、1969年、Island
◎:素晴らしい名曲、○:まずまずの佳曲、△:普通、×:イマイチ Liege And Lief (リージ・アンド・リーフ)
1969年、Island
このフェアポート・コンヴェンションはペンタングル、スティーライ・スパンと共に3大エレクトリック・トラッド・バンドに数えられている。トラッドとは英国の古くからの民謡で、それとロック・ミュージックを結合させたスタイルがエレクトリック・トラッドだ。民謡ということで、泥臭さや、逆に素朴でいながら郷愁をさそう美しいメロディを基盤に、ロックのダイナミズムを取り入れた音楽だ。
フェアポート・コンヴェンションは、当初は米国のカントリー・ミュージックの影響が強い演奏だった。米国のカントリーといっても、元々は英国(イングランド、スコットランド、ウェールズ)やアイルランドのトラッドだ。少々泥臭く、そして明るい(脳天気な?)傾向の演奏が特徴だった。
ところが、このアルバムの前作にあたるサード・アルバム「アンハーフブリッキング」より、トラッド界の代表的歌姫サンディ・デニーが加入してから、演奏表現が変化した。サンディの神々しいまでの厳粛なヴォーカルに合わせて、演奏や曲調も重厚になってきた。
そして、この第4作目のアルバム「リージ・アンド・リーフ」が彼等のピークの傑作として生まれた。とにかくサンディ・デニーの美しくも制御の利いたヴォーカルが堪能できる内容だ。全体的に暗めながらも威厳さを持ったナンバーが揃う。地味ながらも、エレクトリック・トラッドの最高峰として評価できるアルバムだ。
サンディ・デニーは、このアルバムを持って脱退した。ソロやフォザリンゲイというグループを結成して活躍したが、ロック・ファンとしてはレッド・ツェッペリンのアルバム「W」の「限りなき戦い」でのヴォーカルが印象に残る。(2004/01/31)
No 曲名 評価 感想 A-1 Come All Ye ○ ちょっとカントリー色の強いナンバーだ。
でも、このアルバムらしい厳粛さも合わせ持っている。A-2 Reynardine ○ このアルバムの特徴を感じさせる地味でいながら
厳粛さを感じる曲だ。A-3 Matty Groves ◎ 如何にもという感じの名曲だ。
トラッドの下地を大切しながら、
サンディのヴォーカルに
ヴァイオリン、エレクトリック・ギターが絡む。
最後のほうは楽しくも泥臭い演奏が楽しめる。A-4 Farewell, Farewell ◎ リチャード・トンプソンの名曲だ。
歴史あるトラッドと勘違いしそうな素晴らしい曲だ。B-1 The Deserter
(逃亡者)△ 地味目で平凡なトラッドだが、
サンディのヴォーカルはいいと思う。B-2 Medley:
The Lark In The Morning
Rakish Paddy
Foxhunter's Jig
Toss The Feathers△ ジグを中心にしたインストルメンタルだ。
トラッド・グループなのだから
お約束の曲はいいと思うけれど、
このアルバムでは浮いている感じも否めない。B-3 Tam Lin ◎ このアルバムのハイライトだ。
いや、彼等の最高傑作の曲だ。
サンディ・デニーの神々しい程の
ヴォーカルが堪能できる名曲だ。
この曲があるからこそ、
このアルバムは名盤として輝き続ける。B-4 Crazy Man Michael
(狂ったマイケル)◎ 切ない曲とサンディのヴォーカルがマッチしている。
ヴァイオリンの音色も素晴らしい。![]()