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![]() ギースル部品(夕張市 石炭の歴史村 SL館) 追分機関区の名物だった、ギースルエジェクター。旧夕張駅跡にできた石炭の歴史村SL館にその部品が展示されていました。向かって右が、直線状に7つの突出ノズルが並んだ「特殊ブラスト管」です(通常型は円筒状)。左が扁平煙突。 昭和38年2月、長野工場でD51349[上諏訪]に初めて装備されたギースルエジェクター(Giesel Ejector)の改造個所は、「蒸気機関車」誌No18によると 1.煙突とブラスト管を特殊なものに交換(写真) 2.煙道ガスの大部分を大煙管を通過させるため、小煙管に絞り栓・絞り蓋を取り付ける 3.小煙管の断面積と煙室反射板下部の面積比が約4:1になるようにする とあります。要するに通風を大煙管主体にするとともに煙管内の吸引効率を良くして、蒸気の加熱度が高くなり、水の消費が少なく、燃料の節約が出来るというものです。 同時期に郡山工場にてD51 357[盛岡]が装備、これらにはオリジナルの銘板がついていたといいます。その後、理研金属工業が日本での製造販売権を取得した上で国産化し、土崎工場と苗穂工場にて34両に装備され、総数36両のギースル機が誕生しました。※ なお、苗穂工場のOBの方などはギーセルと呼んでいたようですが、趣味誌ではギースルと称していますので、ここでもギースルとしました。 外観上の特徴である扇形の扁平煙突は、直線状に並んだブラスト管のためであり、これは従来の丸いブラスト管よりも、同一断面積で煙管内の吸引効率を高め、しかもシリンダの背圧を低くする効果があるということです。また、OBの方の話では、これがもう少し早く広まっていたら、日本の蒸機の終焉がもう少し遅くなっていただろう−との事でした。 久保田博氏の著書によれば、甲府−上諏訪の勾配区間でのテストでは燃料節約の効果はあったものの、有意義な差が無かったのに、北海道では9.6%の燃料節約になったという事で、広まったようです。羽越線でも勾配もそれほど多くないので、かえって効果があったのでしょうか? ギースル装備D51
※「蒸気機関車」No46および「鉄道ファン」Vol421などに、35両とありますが、252号が抜けているので、36両が正解。 なお、315はその後、酒田(実際は新津区で保留状態だったらしい)を経て直方へ、ここでは、ギースル装備は外されました。725は新津に転属したものの、これも稼動していなかったようです。 また「蒸気機関車」No18では、「線区に適した吐出ノズルの決定までかなりの作業量を伴う」とありますので、経験のない機関区では、使うに使えなかったのでしょうね。 |
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