7:00起床
気が付くと7:00になっていた。昨日寝たのが21:00なので、10時間位寝てしまった。こんなに長時間熟睡したのはひさしぶりだ。
さっそくホテルの朝食を食べる。朝食はバイキングでいろいろ好きなものが選べるようだ。食べられるところで食べなければ損だと思い、和食と洋食を両方とり、もうこれ以上食い切れないというところまで食う。
朝食が終了し満腹になったところで、部屋に戻る。せっかく広い部屋にとまっているので、昨晩雨で濡れてしまったテントを広げ、部屋の中で乾かすことにする。その後うだうだと部屋で過ごしているうちに8:30になってしまったので、そろそろ出発することにする。
チェックアウトの際請求された金額を見てちょっと驚く。なんと素泊まりで¥10、000/人とのことだ。よくよく請求書を見ると我々の泊まった部屋は「デラックスツイン」という普通の部屋よりも高級な部屋のようだったらしい。どうやら予約するときによく確認しないまま部屋をおさえてしまったようだ。そうか...どうりで妙に部屋が広いと思ったらそういうことだったのか...。会社の出張でも泊まらないような豪華な部屋に泊まってしまい、せっかく野宿で旅の費用を節約してきたのにこれで帳消しになってしまった。まあ、リッチな気分も味わえたし、部屋の中でテントも乾かすことができたのでよしとするか。気をとりなおして、ホテルを立ち去る。(9:40)
とりあえず次の集合地点を「鯵ヶ沢」とし、めいめい出発する。私はちょっとローソンに立ち寄り、Caサプリメント+ポカリスエット+ウィダーインゼリーを購入していく。朝から陽が差してきており何だか気持ちがいい。
101号を西へ進む。昨日お世話になった森田温泉も通過していく。この辺りの道はずっとフラットだが、微妙に追い風が吹いておりなかなかスピードが出ないのだが、あせらずのんびり行くことにする。やがて前方に日本海が見え始め、鯵ヶ沢町に入る。
11:00鯵ヶ沢駅
駅前に自転車を止め、あたりをうろつく。この辺りはいかにも漁業が発達している街という雰囲気をかもし出している。駅前には大相撲の舞の海の写真が掲示されているが、この町の出身なのだろうか。ホームの中に入るとAの姿を発見する。とりあえずジュースを購入しながら、今後の予定を相談する。ツーリングマップを見ると、ここから5km程先にドライブインがあり、”そこの「いか丼」は絶品”と書かれているので、とりあえずそのドライブインにいってみようということになる。
ここからはずっとシーサイドラインの様な道が続く。天気も良いし、日本海からの風も涼しくて、非常に気分が良い。道路沿いにいかを干している光景が目立つが、やはりこのあたりはいかが名物なのか。まもなく目的のドライブインに到着する。
11:50ドライブイン汐風でいか丼
ドライブインの脇にも干しいかが並んで売られており、1枚買って行こうかとも思ったが、ここはまずいか丼を優先することにする。ドライブインの中に入ると結構客がたくさんおり繁盛しているようだ。迷わずいか丼(¥750)を注文。運ばれてきたものを見ると、予想に反して、いか丼とはいかをメンチにしてカツにしたものがご飯の上にのっているというものだった。(要はカツ丼の具をいかのメンチに変えたものだ。)てっきりいかの刺し身or丸焼きがご飯の上にのったものかと思っていたので、ちょっと当て外れだった。しかし結構ボリュームがあり、なかなかうまい。食堂の窓からは日本海が手にとるように見え、なかなかいい眺めだ。一方食堂のTVでは日本海側の西の方で大雨が降っているとのニュースを放映していた。一昨日の竜飛崎の雨雲が西に流れたものなのだろうか。(12:30出発)
とりあえず次の目的地をここから10kmほど先の「千畳敷」とし、まためいめい進むことにする。いか丼で腹がぱんぱんになってしまいちょっとくるしいので、無理せずのんびり進むことにする。ここからは日本海が手に取るような道がずっと続く。走っているうちに、否が応でも気分が盛り上がってくる。
13:20千畳敷着

「千畳敷」と呼ばれる場所は和歌山県にもあったと思うが、こちらも洗濯板のような石畳がずっと広がる、そんな場所である。案内板を見ると、どうやらこの岩浜は地震によってできたものの様だ。この辺りは海水浴場にもなっているようで、家族連れが水浴びを楽しんでいる。それにしても先に行ったと思われるAの姿が見えない。この場所に気付かずに通過して行ってしまったのだろうか。とりあえず路肩に自転車を止め、ぼーっと海を眺めながら休憩する。
20分ほど千畳敷に滞在したがAが一向に現れないので、先を行くことにする。自転車にまたがり100Mほど進むと、何やら見覚えのある人影を発見する。良く見るとAだ。どうやらAは私が休憩していた場所とはちょっと離れたところで休んでいたようだ。とりあえず合流できたところで、次の集合地点を決めることにする。地図を見るとここから20Kmほど先に黄金崎という岬があり、そこに「黄金崎不老不死温泉」という温泉があるようだ。せっかくなので入湯していきたいところだ。ということでその最寄り駅の「へなし駅」を集合地点に決め、めいめい進むことにする。
Aが先に出発し、私はちょっと後からのんびりと進むことにする。千畳敷を過ぎてから徐々にアップダウンの多い道となり、ちょっと走っていて疲れる。海岸先が入り組んでいるので、それをぬうように道が走っているようだ。道沿いには単線の鉄道(五能線)が走っており、左には津軽の山々が広がる、味わい深い光景を楽しみながら、あせらずのんびりと進んでゆく。
1時間ほどノンストップで走り、黄金崎近辺に到着する。「→へなし駅」という看板を発見したので、国道を外れ矢印の方向の下り坂を下る。しかし「へなし駅」がなかなか見つからず、いつの間にか「黄金崎不老不死温泉」の温泉施設に着いてしまった。戻るためには下ってきた坂を再び戻らなくてはいけない。Aはおそらくへなし駅で待っているだろうなあ...。しばらく考えたが駅によっても結果的にはこの黄金崎不老不死温泉に来る話になっているので、留守電に「駅に寄らずに先に不老不死温泉に入湯する」旨のメッセージを入れて、一人で温泉施設に入館することにした。
黄金崎不老不死温泉
この温泉施設はかなりりっぱな建物で、中に入ると高級ホテルのような雰囲気が漂い、みすぼらしい格好でいると何だかちょっと浮いてしまう。フロントへ行き、入浴だけしたい旨を告げると、¥600をとられる。やはり今まで入ってきた温泉とはちょっと割高だ。結構有名人も入りにきているらしく、ロビーに浅野ゆう子や森久美子等の芸能人の写真が貼られている。
浴場はかなり広々としている。今まで入ってきた温泉の中では一番広いようだ。泉質は食塩泉で、お湯の色はやや茶色がかっている。露天風呂等もあり、日本海の荒波を間近に見ながら、温泉を楽しむことができる。まさに極楽極楽といった気分だ。
温泉からあがり、ロビーでジュースを飲みながらくつろぐ。それにしても結局Aは現れなかったようだ。まさか、まだへなし駅に滞在しているということはないだろうなあ...。とりあえず留守電のメッセージを確認してみると、Aはこの黄金崎不老不死温泉の場所が分からず、別の温泉施設を見つけたので、そっちの温泉に入っていく、といったメッセージが入っていた。とりあえず安心し、先を目指すことにする。
自転車野郎が沢山通る道
再び101号に出て南下する。相変わらず日本海のすぐわきを通る道がつづく。こころなしか体が軽くペースもあがるので、これは温泉効果か?などと思うが、どうやら単に追い風が吹いているのでペースが上がっているだけのようだ。道は相変わらずアップダウンが多いが、海の方を見ると、太陽の光が反射してきらきらしていたり、山の方を見ると、大きな奇石が沢山あったりと、走っていてなかなか飽きのこないコースだ。自転車野郎も結構走っているようで、何人かとすれちがい際に挨拶を交わしながら進んでいく。そのうちものすごい沢山の荷物を積んだ一人の自転車野郎が対面から走ってくるのが見えてきた。何やらにこにこしながら私の方を見ているので、とりあえず右手をあげて挨拶を交わすと、すれ違い際に「...!」と何事か話し掛けられた。私は何だか良く聞き取れず「えっ?」と聞き返したが、そのまますれ違い通過して行ってしまった。いったい彼は何を言ったのだろう?と走りながら考えると、どうやらイントネーション等から判断して、「これからどこまで行くのですか」と聞かれたような気がしてきた。それにしてもすれ違い際に声をかけるとはなかなか愉快な自転車野郎である。
秋田県突入
そんなことをして1時間程走っているうちに、五能線を渡る大きな橋にさしかかり、橋を渡ると「秋田県八森町」の看板が見えてきた。おおー、遂に秋田県突入だ。長かった青森県ともお別れである。
17:00道の駅八森

八森町に入り3km程走ると、「道の駅」が見えてきたので、中に入って休む。道の駅というよりは、小さな土産物屋といった感じのところだ。現在の時刻は17:00。ぼちぼちねぐらを探さなければいけない時間帯になってきた。さてどうしようかと、路肩に座り込んで地図とにらめっこしていると、おもむろにAが現れる。千畳敷以来の再会である。話を聞くとAは不老不死温泉よりもちょっと先の「みちのく温泉」に入湯してきたらしい。そこでAは温泉施設の人になんと「給料払うから1日だけバイトしていかない?」と誘われたらしい。貧乏旅行の学生に見られたのだと思うが、よほどみすぼらしく見えたのだろうか。
親切なおばさん
とりあえず今後の予定を相談する。能代まで行きたいところではあるが、ここから30km位あり時間的にかなり厳しい。地図を見るとちょっと先に八森海水浴場という海岸があるようだ。とりあえずそこにテントがはれないかどうか、行ってみようということになる。さて出発しようとすると、一人のおばさんが我々の方に近づいてきて、「はい、これ食べな」と言って、何とすいかをくれた。我々があまりにも汗だくになっているので、見かねてくれたのだろうか。「ありがとうございます」とお礼をいいすいかにかぶりつくとめちゃめちゃうまい。のどが乾いていたせいもあるが、こんなうまいすいかは食べたことがないというくらいうまかった。おばさんの話によるとこのすいかは青森でとれたもののようだが、、すいかの甘さが何だか心にしみた。こういうときの食べ物の味は一生忘れないものだ。おばさんに心から感謝して、道の駅八森を後にする。
八森駅
10kmほど走り八森駅に到着する。地図で見た海水浴場はこの辺りなので、国道を外れ海沿いの道にでてみる。しかし砂浜のようなテントのはれるような場所はこの辺りにはないようだ。とりあえず漁港のようなところに自転車を止め、今後どうするかを検討する。現在の時刻は18:30。さすがに辺りは薄暗くなってきた。地図を見ると、ここから能代までは15km位だ。とりあえず能代まで行けばねぐらなど何とでもなるだろう。それに能代にも海水浴場があり何とかテントをはることもできそうだ。距離的に言ってナイトランになることは確実だが、体力的にまだ余裕もあるのでここは能代まで行くことにした。
恐怖の暗闇走行
そのうち辺りがすっかり真っ暗になってきたので、ヘッドライトを装着して走る。この辺の道は街灯が全くないので非常にこわい。時折後ろから車が来て一瞬明るくなるのだが、車が立ち去ってしまうと辺りは真っ暗だ。ヘッドライトの明かりによりかろうじで前方が見えるが、ヘッドライトがなかったら走行不可能だ。とりあえず路肩の白線を目印に走行する。道はずっとフラットだが一瞬の気も許されない状況の中進む。
1時間ほどそんな道が続いたが、徐々に街が栄えはじめ、ようやく街灯のある道となりほっとする。ようやく能代市に入ったようだ。まもなく「能代海水浴場」の看板を発見したので、国道を外れ看板の方へ進む。国道を外れると再び街灯がなくなり、真っ暗な道が続く。ヘッドライトをつけて走っていると、対向車がすれ違い際にパッシングしていくようだ。最初馬鹿にされているのかと思ったが、どうやら我々のライトの位置が高い場所にあるので(ヘッドライトを装着しているため)、いったいどんな乗り物に乗っているのだと皆びっくりして確認していくようだ。
20:00能代海水浴場着
ようやく目的の海水浴場についた。人気がほとんど無く辺りも真っ暗でどういうところなのかいまいち様子が分からないが、とりあえずかなり広い砂浜は広がっており、なんとかテントははれそうだ。砂浜を歩くと何やら車が走った痕跡が見られる。どうもクロカン車で走った跡のようだ。夜中に砂浜を走りに来る輩がいるのだろうか。ちょっと心配な面はあるもののとりあえず今日のねぐらはここに決定し、先に夕食を食いに行くことにする。
焼肉屋で夕食
来た道を戻ると焼肉屋を発見したので、入ることに。焼肉屋セット(焼肉+塩ラーメン+サラダ+ビビンバ+コーラ)¥1、300+生ビール¥500を注文する。何気に自転車から外したスピードメータを見ると走行距離140kmとなっていた。いまいち140kmも走った程の疲労感は感じられないのだが、比較的走り易い気候だったせいかもしれない。そんなことをAと話しながら焼き肉をつまみビールを飲む。自転車で走った後のビールはやはりうまい。
テントの形が...
夕食終了後、再び砂浜に戻りテント設営する。真っ暗なのでヘッドライトの明かりをたよりに手探りでテントを組み立てる。砂浜の車の跡が気になるので、ひかれないようにと、海水浴場の看板の脇に目立つようにテントを設営することにする。それにしても何だかテントの形が変だ。よくよく確かめると、ポールがところどころ曲がってしまっているようだ。どうやら一昨日の竜飛崎の強風でポールが曲がってしまったようだ。とりあえずテントとしての機能を損なう程ということはないのでまあいいが、それにしてもテントのポールまで曲げてしまうとは...恐るべし竜飛崎の風である。テントを設営後そのまま中にもぐりこみ寝袋の上に横たわると、そのまま寝てしまった。(22:00)
走行距離:140.35km
所用時間:6時間36分27秒
平均速度:21.2km