セバスチャン・グロジャン
2001年12月
マスターズカップ 対 レイトン・ヒューイット
2002年1月
アディダスインターナショナル 練習
2003年1月
オーストラリアンオープン 対 ニコラス・ラペンティ
私男子プロではこの人結構好きなんですが、見る機会に恵まれてます。しかしながら初めて見た時は結構いらいらしたものです。ヒューイットとの対戦で、3セットマッチの間中に一度もネットに出なかったからなんですが。室内カーペットコートのせいか双方ともネットプレーはほとんどなかったのですが、それでもヒューイットは試合を通して二度ほどはネットへ詰めたものの、セバスチャンたら強烈ショットで追込んで「今だ、出ろ!」と思ってもベースラインに立ったままでしたから。まあそれだけグラウンドストロークに自信があるんでしょうけど。勝っても負けても持ち味を出す選手とも言えます。
そのグラウンドストロークを近くでまともに見る機会があったのがアディダスインターナショナル。練習中にヒッティングパートナーの背後、彼の球を真正面から見る位置に立ってみたのですが
「こっ、怖えーっ!」
としか言えませんでした。速いのはもちろんですが、打点が結構後ろのようで、どっちに来るのかよく分からないというのも怖さを倍増させますな。フォロースルーを頭の上に振り抜くので、ツイストダンスを踊っているようにも見えますが。
オーストラリアンオープンでは普通の選手並みにネットにも出てましたので、そう欲求不満になることはありませんでしたが。しかしこの時感嘆したのはチップショット(という言い方が正しいのかどうか知りませんが)。フォアサイドの届きそうにない球に軸足を飛ばしてフルストレッチ、顔面辺りの高さで立てたラケットで捕らえて縦に引き降ろしバックスピンをかける。ふらふらっと返った球がネットを越えた辺りからグワーンと伸びて相手のコートに突き刺さる。そこでグロジャンに目をやるとその球足の遅さを利用して真ん中まで戻っている。何だか手品を見ているみたいでした。
しかし弱点がネットプレーであることは間違いないようで、"Australian Tennis Magazine"でのオーストラリアンオープンの戦前予想でも「彼のボレーは手本にするようなものではない」と書かれてました。まあ当然プロとしてはいいボレーをすることもあるわけなんですが、それでも彼のローボレーの連続写真を理想的ショットのサンプルとして載せていた日本のテニス雑誌って…。
父ちゃん坊やみたいな顔をして20歳の時には娘が生まれているわけで、96年に「シングルス・ダブルスジュニア二冠」とか言っていた1年くらい後にはナニをしていたわけです。さすがはフランス人、やるな。(何をじゃ?)10年後に父娘ダブルスデビューはあり得るか?