アンナ・クルニコワ
2002年1月
アディダスインターナショナル 移動中
2003年1月
オーストラリアンオープン ダブルス with チャンダ・ルビン
対 アレクサンドラ・スティーブンソン/バネッサ・ウェブ
アディダスインターナショナルの会場でたまたま知り合いの日本人テニスコーチの男性とその生徒の女性と行き会わせまして、彼の案内で練習用コートを回ってましたら、彼方で「アンナ!」と呼びかける声がする。「アンナって、あのアンナかあ?」と思いつつ三人で十数メートル駆け寄ってみると、ちょうど移動中のアンナ・クルニコワが鉄門扉の格子の隙間からサインに応じ始めたところでした。
我々は比較的前の方だったため、腕組んで「雑誌で見るのと一緒やあ」「おー、人気あるのう」と見ている私の体の周りからはプログラムやサイン用ボールが突き出され、気分は千手観音。中にはアンナ・クルニコワカレンダーを差し出している青年もいて、「君はサインしてもらう価値がある」と心の中で誉めつつ動きの取れない私は実際には体を張って邪魔をしてしまったのでした。
しかしここでサインをもらっておいてネットオークションにかければ入場料くらいは元が取れたわけで、返す返すも残念です。教訓:テニス会場に行く時には不測の事態に備えて必ずクルニコワカレンダーを携帯して行こう。
実際の試合を見たのはそれから1年後ですが、噂通りというか何というか「私のラケットに触った球はすべて決め球なのよっ」みたいな打ち方をしています。テニスプレイヤーというものは初心者からプロまで打球の強さとコントロールのバランスに悩み、上手い人はつなぎや逃げのショットも上手いものなのですが、彼女にはそれがない。サーブを含めてフラットで全力打ちすればそれで良し。ダブルフォールトなんぞ毛ほども気にしていない感じです。
彼女の容姿だけでなくこのキップの良さに惚れ込んでしまうファンも多いそうなのですが、このスタイルを貫くには並外れた集中力が必要です。
この試合の場合、やはりムラっ気というか集中力のなさというかが邪魔をして前半は自滅パターンに入ってしまいアンフォースドエラーばっかりでした。後半集中力が回復してからの打球の鋭さには目を見張るものがありましたが。ルビンとのコンビも決まってきて結果としては楽勝でした。
実は彼女の声というのをそれまで聞いたことがなかったのですが、試合中の "Yours!", "I've got it!" や試合後の勝利インタビューでも結構太い声してましたのでちょっと意外でしたね。 この試合で直接クルニコワの応援ができずに、「ルビン、試合ぶち壊しにしないように助けてやってくれー」と祈っていた私って変ですか?