2005年テニス界5大ニュース
オーストラリアンオープン、3月開催への秘密兵器導入
プロテニスツアーにおいては女性モデルやイケメン男性をボールパーソンとして起用することが物議をかもしているが、2006年オーストラリアンオープンにおいてはボールパーソンの合理化のため、メルボルンパークのコートを傾斜させるとオーストラリアテニス協会が8月に発表した。
かつてシーズン開幕すぐにグランドスラムというのはスケジュール的にタイトであり、次のフレンチオープンまで何ヶ月も空くのは不合理であるとか炎熱下でのプレイは酷という理由でオーストラリアンオープンの開催を3月に移動するという話が上がったことがあった。
この議論において3月は学校休暇中ではなく、ボールキッズの確保が難しいということが会期変更できない理由の一つであったとされる。しかしながら来年のオーストラリアンオープンでは試合の行われる全コートの二本のサービスラインの間に高低差をつけてコート全体を30度傾斜させ、コートの一端にボールを自動的に集めることによりボールパーソンを一試合一人にし、3月開催にはずみをつけようという目論見だ。
オーストラリアテニス協会のポール・マクナミー代表は「テニスにはコートチェンジがあるので、一方の選手のコートが高いとか低いとかは試合の結果に影響することは考えられない」との談話を発表しているが、ボストンピンボール協会会長・日本のパチプロ等が続々とオーストラリアンオープンへのエントリーを宣言し、傾斜コートをめぐる情勢は混迷を深めつつある。
観客ロボット「SAKURA」、ウィンブルドンに登場
愛知万博で活躍した観客ロボット「SAKURA(サクラ)」が2006年のウィンブルドンに助っ人として参加することになるとオールイングランドテニスクラブが10月に発表した。(「SAKURA」についての詳細はこのページから「他の速報を読む」中のアーカイブ2005年03月を参照)
現在ウィンブルドンでは開閉式屋根を含め、テニス施設の大改装が行われているが、その中に観客席の椅子の幅の拡大も含まれる。これはイギリス人のお尻が年々巨大化し、高い入場料を支払っても椅子に座れず観戦できない客が続出するという事態に対応したものだが、2006年の大会にはこれが間に合わないため、人間の観客の代わりに日本の誇るハイテクロボットを導入しようというものだ。
もちろんウィンブルドン仕様として英語でのブーイング、長蛇の列への対応機能、ティム・ヘンマンに対する偏執的な応援もプログラムされる。なお、当然のことながら納入される1000台のうち1台には会期中一度はプレイ中のコートを裸で走り回るようにプログラム設定される。
ラケット税導入か
9月の衆議院解散選挙における自民党の大勝を受けて、小泉純一郎首相はラケット税の導入に前向きな姿勢を示した。選挙後の会見における「私の在任中に消費税の増税はないと言ったが、新税の導入は否定していない」との発言で明らかになった。体育館やグラウンドなどを使う他のスポーツに比べてテニスは専用の施設を使用する必要があり、環境に対する負荷が大きいために環境税の意味合いでの課税に踏み切りたい考えだ。
課税方法としては、消費税式に小売価格に15%程度を上乗せする方法、酒税式に製造業者からの出荷時に課税する方法の他、初心者とベテランの間の課税不公平感を軽減するために、従量制として素振り・打球を問わずラケット1スイング当り10円程度を課すという案も検討されている。
小泉内閣では急ぎ法案を作成、来年1月の通常国会への提出を目指している。
世界最古のテニスコート発見?
これまでテニスの起源は8世紀のフランスとされていたが、1月に日本でそれを覆すとされる大発見があった。岩手県のアマチュア考古学者、藤村新二氏が青森県恐山市のクチヨセ3号遺跡からテニスコートの遺構らしきものを発見した。氏によると2×3メートルの範囲にエンドラインとサイドラインらしき溝があり、その真ん中からネットらしき植物繊維も出土したとのこと。
炭素14による年代測定によると、クチヨセ3号遺跡は縄文早期(約15000年前)のものとされ、これが事実だとすると「テニス」といえるスポーツの起源は一挙に一万年以上遡ることになる。テニスの祖形とされるスポーツは古代エジプトやローマ帝国でも楽しまれたとされているが、それより先に極東の地において近代テニスがプレイされていたことに驚きを隠せない研究者も多い。
中国科学院古脊椎動物古人類研究所の呉半壇博士は「この遺構はテニスコートにしては小さすぎる。ボールやラケットが出土していないのも不自然で、ミニバレーボールコートだという可能性もある。何でも世界最古でありたいと思う日本人の願望が事実を見誤らせたのだろう」と述べている。
これに対し藤村氏は「このコートが小さいのはアイヌの精霊として伝わっている小人族コロポックルのテニスコートだからだ。この遺跡にはコロポックルの墓がある可能性も高く、これを発見すれば私の説が正しいことが証明される」との見解を表明した。2006年には国際発掘隊が追加調査を行うことになるが、テニスコート説の真偽を確認するためのオブザーバーとしてプロテニスプレイヤーのアンドレ・アガシの参加も決定し、さらなる成果が期待される。
「極限ラケット」製造競争過熱
事はウィルソン社が国際宇宙スーション(ISS)でのラケット製造に成功したことに端を発する。財政難にあえぐロシア航空宇宙局のソユーズロケットを5月にチャーターし、ISSロシアモジュールへラケット製造のためのテストプラントを運び込んだ。ここでの試作品が8月にロジャー・フェデレの手に渡り、一度使用した彼がその物性を絶賛したことにより一気に注目を集めることとなった。当然のことながら微小重力下においては比重の異なる材料の混合はほぼ完璧であり、これが究極の打球感をもたらしたことは想像に難くない。
一方、日本のヨネックスは独自に(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)と契約し、有人深海調査船「しんかい6500」の外籠にテニスラケットを載せ、小笠原海溝の海面下6500メートルの水圧で均等にプレスすることに成功、この新ラケット“SK-6500 THE DEEPEST”はダニエラ・ハンチコワ復活の強力な武器となった。この度開始されたJAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」によるマントル掘削探査にも地底の高温高圧の環境を利用したい同社の資金提供があるとも言われている。
両社の技術に対抗すべく、他のメーカーもプロジェクトを始動した。低気圧環境を求めてヒマラヤ山脈 K2山頂でのラケット一貫製造を試みるヘッド、アマゾン奥地にしか自生しない蔦を焼成してカーボンファイバーの材料とするバボラなど極限世界へ挑戦する企業が続々と登場している。
とりわけプリンスはカリフォルニア工科大学ジェット推進研究所(JPL)と提携し、土星の環境を利用することを考えている。土星探査機「カッシーニ」同型機(仮称「マリア・シャラポワ」)を再度土星に送り込んだ上で、衛星タイタンに着陸したホイヘンス探査機の代わりに今回はラケット材料を土星本体に打ち込み、表面の液体水素層の下にある金属水素の高温と高圧で材料を加工しようというものだ。しかし土星に到達するのに何年もかかること、材料の回収をどうするかなど技術的問題が山積しているため、一般ユーザーが製品を手にするのは50年以上先のことになりそうだ。
(このページの内容は実在の個人・団体には一切関係ありません。念のため)

