おっぱいは『受注生産性』
赤ちゃんが生まれると母親の身体は母乳を作り始めます。授乳の間隔・一階の哺乳量などは赤ちゃんによって全く違います。それは赤ちゃんの個性です。赤ちゃんが乳首を吸うこと。これが『母親の注文』にあたります。どのくらいの間隔で吸われるのか、どのくらいの量を吸われるのか。それによって母親の体はその赤ちゃんにとってちょうどよい量の母乳を作ろうとします。赤ちゃんが生まれると母乳が出るわけではありません。おっぱいを吸われると母乳が出るのです。体質的に母乳が出ない母親は、まず滅多にいません。時計や体重計を気にせず、赤ちゃんが望むままに授乳してください。
母乳だけで育つ赤ちゃんの体重増加の目安
- 生後2週間までに産まれたときの体重に戻る -
- 生後5〜6ヶ月で産まれたときの体重の2倍 -
赤ちゃんの栄養状態が心配になられるな方は、助産婦外来にお越し下さい。おっぱいの分泌状況と赤ちゃんの栄養状態をチェックさせて頂きます。
赤ちゃんの水分補給
お風呂上りや暑い季節、発熱や下痢の時には『赤ちゃんに水分補給をしてあげましょう』と言われています。そういったときには、頻回授乳で母乳をしっかりと飲ませてあげましょう。母乳は赤ちゃんのための完全栄養食品であり、理想的な飲み物でもあるのです。赤ちゃんの腸は母乳から極めて効率よく水分を吸収することができるのです。赤ちゃんの機嫌が悪くおっぱいが飲めない場合には受診して下さい。 母乳以外のものをあえて生後6ヶ月未満の赤ちゃんに与える必要はありません。それなりのデメリットがあるからです。
・赤ちゃんに必要な母乳の分泌量が減ってしまう
・赤ちゃんの未熟な消化器官に負担がかかる
・感染、アレルギーのリスクがある
・退院後の赤ちゃんの栄養状態は、1週間健診・1ヶ月健診で確認します。おっぱいを信じて母乳育児に取り組んでください。ただし、母乳不足感や赤ちゃんがおっぱいを飲めていないのではないかといった不安のある方はぜひ助産婦外来にお越し下さい。 きっと悩みは解決しますよ。
より良いおっぱい育児のために気をつけたい5項目
・糖分と油は控える
糖分の高いもの、油っこい食べ物は母乳の味を悪くします
・脂肪の少ない肉や魚を選ぶ
冷えると固まるような動物性脂肪の取り過ぎは、乳腺をつまりやすくします
・『旬』のものを食べる
素材の持つ旨味を利用すると薄味で美味しく食べられます
・ミネラルビタミンの多い野菜や海藻類を豊富にとる
ミネラルやビタミンは乳汁中に分泌され赤ちゃんの発育を助けます
・水分を豊富にとる
母乳の88%は水分なので不足すると出にくくなります
添い寝の注意点
・煙草を吸っていたり、アルコールあるいは薬物を摂取している母親は、添い寝はしない
・シーツ類はまっどれすにぴったりしていること
・マッドレストとベットのヘッドボードの間に隙間がないこと
・赤ちゃんの 顔の近くに余分な枕やらかい毛布などがないこと
・ベットとそれが接する壁の間に赤ちゃんが転がったりはまったりする可能性がある空間がまったくないこと
・赤ちゃんをうつぶせに寝かせないこと
・赤ちゃんを窒息させないこと
搾乳の保存と利用
・冷蔵庫での保存
消毒した哺乳瓶に搾乳し、雑菌が入らないように口をラップ等で覆い、冷蔵庫に入れて下さい。
保存期間は約半日です。
家庭用冷蔵庫の場合、開閉が多く温度が高くなりがちなので注意が必要です。
利用する際、40度前後で温めて赤ちゃんの体温に近い状態で飲ませて下さい。
一度温めた母乳は、余っても再度保存しないでください。
・冷凍庫での保存
母乳パックの利用をお勧めします。 消毒した哺乳瓶に搾乳し、母乳パックに移し密封し、ラップか
ポリ袋に包んで冷凍庫に入れてください。
利用する際、40度前後で温めて赤ちゃんの体温に近い状態で飲ませてください。
熱湯や電子レンジを使用しての解凍は、母乳成分(免疫物質等)を壊してしまうのでおやめ下さい。
一度温めた母乳は余っても再保存しないでお捨て下さい。
当クリニックには常勤小児科医師がいませんので、毎週火曜金曜の朝に田中先生の回診をお願いしております。 田中院長による診察--優しい人柄の田中先生診察はお母様たちも大変好評です。