野村と星野 9/08
今、阪神はまもなく優勝が決まろうとしている。そしてなにより星野監督が大きくクローズアップされている。名将と呼ばれた野村監督でもなしえなかった優勝をいま星野監督が手にしようとしているのは何故か?考えたいと思う。
まず、星野監督就任時と野村監督就任時の戦力的な違いは、外国人野手に野村監督時には全く恵まれなかった事(ダン野村のせい?)や、FAでも田口に断られた事、星野伸が思ったほど活躍出来なかった事、ようやく使いもんになってきた新庄がFAで大リーグへ行った事などやF−1セブンの育成などで戦力を整えられなかったのが苦しかった。しかし今岡、坪井など才能が有り実績も上げていた選手を腐らせてしまったのが野村監督の最大の敗因だと思う。野村監督は今まで実績を上げてた選手のプライドを傷つけやる気を無くしていた部分が有ると思う。まあ野村監督からすれば阪神で(最下位の)実績を上げたくらいではまだまだひよっこで認められない部分が有ったのだろう。だがぼやき、腐す事しか出来なかった監督の下では気持ち良く選手がプレイ出来なかった。でも逆に切羽詰まった状態の選手には、(ぼろぼろになって他所をクビになったような選手)名将野村監督に残りの野球人生を賭けるという意気込みなどから野球を知っている監督の指示を聞き成功し活躍できる(野村再生工場)のでは無いかと思う。でも今の阪神を語るにはやはり野村監督の功績はあると思う。まずは、新庄と共にいまいちパッとしなかった桧山が開眼し3割を狙える選手になった事や、中日から来た矢野がリード面などすべてで向上して球界を代表する捕手になった事、そしてF−1セブンと名付けた選手を育成したことなどはすべて今の阪神の成績を語るには大きな力になっていると思う。でもあのまま野村監督が在任しつづけたら今の優勝は有りえないとも思う。今岡、坪井は腐ったままトレード要員としてたたき売られていた可能性も高いし、何より野村監督が名将がゆえに陥るわなにはまっていて、「周りの意見に耳を貸さない」「選手との距離をとりすぎる」等々の症状があったのでいいときに交代したと思う(野村イズムも注入できたし)。しかしこの間、久しぶりに見た都市対抗の時の野村監督は、初心に戻って(野球好き、教え好き)阪神にいた時みたいに嫌みな感じが無く溌剌としていたように思えた。
一方、星野監督だが野村監督とは逆に情の野球をする人で選手を乗せるのが上手い監督だ。星野監督=恐いというイメージが先行しているが実にきめ細かい気配りと飴と鞭の使い分けの上手い監督だなと感心している。失敗をすればガンと怒るが、その後のフォローが心憎いほどである。これなら選手はみんなやる気も出るもんだ。だからどちらかと言えば育てるより、使うのが上手い監督と思う。それともう一つは大胆な補強をするのが星野流なのかな?と思う。今年もFAで金本、そして大リーグ帰りの伊良部を補強、そして日ハムとの3対3のトレードと(これは坪井、伊達という結構痛い出費だったと思うし、下柳、野口の年齢も考えると長期的には・・・)積極的に戦力の補強を行ないそれと共に大幅に戦力の入れ替えを有る意味冷徹に(情とは逆だが)行なった事でチームのぬるま湯体質を一掃した。それと今岡が開眼、(ちょっと頼りないけど)アリアスという一発屋の加入、赤星、藤本などF−1セブンの成長、井川のエースへの成長などいろんな要素が星野監督に追い風になった。しかしドラゴンズ時代も監督に就任して早いうちに優勝に導いているが持続して優勝していない。選手は星野監督の為に男気を感じて多少の無理をしても戦ってしまう(それが原因で故障により選手生命の縮める)のが、安定した成績に繋がっていないのかもしれない。今度のタイガースではそうならない様に祈っているし、なによりコーチスタッフが超一流なので育てる方にも力を入れ、持続した戦力を整えてもらえたらいいと思っている。