ゴリアテ  (兵器)

 二次大戦時にドイツで開発使用された兵器で、対パルチザンやレジスタンス、市街戦で苦労したドイツ軍がかなりの期待をして戦場に投入した。用途は野戦築城物(トーチカ)破壊や地雷原突破、市街にて敵の占拠する建物破壊に使われた。形状はリモコンによって目標に到達そして自爆する小型(大型のスーツケース程度の大きさ)戦車でキャタピラで不整地でも8〜20km/hで走行可能で小銃弾や手りゅう弾では破壊出来ないしろものでかなりの効果があったらしい。駆動方法も電気モーター式(Sd.Kfz302)の物とガソリンエンジン(Sd.Kfz303)の物があったし(電気モーター式がパワー不足の為大型バイク用のエンジンを使用した後期型が生産された)操縦も有線式と無線式があり行動半径は900mで、爆弾を100キロを搭載していた。実際ワルシャワ蜂起(注1)にて使用されたがポーランド国内軍から「特別危険で驚異的なドイツ兵器」と恐れられる物だったらしく記録が残っている。名前の「ゴリアテ」とは巨人の事でこんな小型戦車に巨人と名付け、一方反対に大戦末期に試作された超重戦車に「マウス」小鼠とは一体ドイツ人はどういうセンスなんだろう?このゴリアテ以外にもドイツはこの手の無線&有線誘導車を何種類か製作している。B1(Sd.Kfz300)は地雷清掃用に39〜40年に50両生産、B4(Sd.Kfz301)は重爆薬運搬車で有人&無線操縦可能で多目的に使用された。スプリンガー(Sd.Kfz304)は中型爆薬運搬車で勿論有人&無線操縦可能でケッテンクラートのコンポーネンツを利用して44〜45年に50両生産されている。

注1ワルシャワ蜂起

1944年8月1日、すでにワルシャワ前面まで進出してきたソ連軍に連動してポーランドの首都ワルシャワで市民が武装蜂起をしたが、戦後のポーランドに権限を持ちたいソ連が裏切り、連携してワルシャワ解放する事を拒み(ソ連軍だけの力でワルシャワを解放する必要があるとスターリンは考えた)ポーランド国内軍は強大なドイツ軍の矢面に立たされ見殺しにされた。ドイツ軍は超重砲600ミリ「カール」などを投入しその上ディルレワンガーの囚人部隊や、カミンスキーのロシア兵部隊などのSS部隊が極悪非道のかぎり(略奪、暴行など)を尽した(のちに国防軍に糾弾されディルレワンガー、カミンスキーは処分される)。ポーランド市民は勇敢に(ドイツ軍司令官がその勇気に心から尊敬するくらい)戦ったが善戦むなしく10月3日に降伏した。この戦いでポーランド国内軍戦死者1万6000人、6000人が負傷し市民の被害は約20万人、一方ドイツ側は戦死者2000人、負傷者9000人と記録されている。

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