■本と本屋のおもいで■

たくさん戴いているメールの中から、独断と偏見で選んだ
「本と本屋のおもいで」のコーナーを作りました。
掲載希望の方はメールでお願いします。

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○本屋さんの想い出1
(いまから6ー7年前の話)地下鉄琴似駅の紀伊国屋はセンダックの絵本が札幌のどの本屋さんよりもそろっていました。
「きみなんかだいきらいさ」(冨山房)はいまに至るまでここ以外で発見したことがありません。わが家の息子はこの本が大好きでした。
当時店長だと思うのですが、センダックの本はどこの本屋よりも充実しているはずと私に自慢していたものです。
この紀伊国屋の書棚のセンダック本はいま全てわが家の書棚
に引っ越しております。

○本屋さんの想い出2
中学の頃、学校に帰り道、必ず寄った海辺の街の浜田書店。ここで私はほとんど白樺派の作品を立ち読みしました。
文庫も紐がついていて、それを読んだページに挟み、次の日はその続きを読んでいたのですが、一度も注意されずに、いったい私は何冊読破したしたことか!

○本屋さんの想い出3
広島町西の里書店、ここは小さな小さなプレハブの本屋さん。ここのおじさんもおばさんもいい人で、私の欲しい本をいつも手に入れてくれたものです。
おかげで私は街まで出ず2ブロック歩いただけで読みたい本を全て手に入れ、おまけに家まで届けてくれるようになりました。
漱石、鴎外全部、埴谷全部、野間全部なんかはこの本屋さんで買ったんだよねェ。

○本屋さんの想い出4
田舎の海辺の街には2軒しか本屋さんはなく、それも本屋というより文具店という感じで、その頃私は森田たまの随筆に出てくる”フーキドー”の響きが知性、知性、知性という感じで憧れて、高校で札幌に来て一番最初に行ったのが富貴堂、そこで赤い布張りで箱つきの智恵子抄を480円で買いました。
もうたまらないくらいの文学少女でした!!

○本屋さんの想い出5
特に高校時代に本を読み漁り、1ヶ月で30冊以上読んだこともありました。 買っていたのは近所の本屋さんでしたが、その店主はおよそ店主らしくなく
「この本は面白くないから買わない方がいい。」などと、自ら売ることを拒否するような人でした。その頃は商売っ気のない人だなと思っていたのですが、
今になって思うとその当時から、最近物議をかもした「酒鬼薔薇」事件でのフォーカス販売の是非を、はっきりと主張できるような本屋さんだったのだと思います。
その本屋さんの店主とは、今でも良い付き合いをさせていただいています。

P.S.本の想い出
天気の良い朝、大通公園のベンチに座って私はバスを持っていました。待っている間に「異邦人」を鞄から取り出し読み始めたらのめり込んで、気がついたらもうどれくらい時間がたったのか、読み終えて見上げた青い空に太陽がまぶしくて、それから待っていたバスが来てふらふら乗って学校へたどり着いたら、先生に「おまえは学校に遊びに来たのか」といわれてしまいました。
授業はもう終わっていました。
その先生は棟方志功とスタインベックが好きな英語の教師で、いまはもう死んだそうです。


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