石山のキノコたち(3) 馬飼野俊
子
石山のキノコたち(3) 馬飼野俊
子
サマツモドキ(早松擬き) 毒
発生時期 七月から九月
発生場所 トドマツ、カラマツなどの切り株や腐朽木に単生または数本束生する。 傘は径四センチー十五センチ、茎は高さ六センチー二十センチ、太さ一センチ−五センチで下部が太まるもの上下同じものもある。徴細な鱗片が密に付着しなめし皮状である。ひだは直生で湾生し密で黄色、毒性は軽い下痢をおこす人がある。「毒きのことされたこともあったが、現在は一応食用とされている」と記された本もありますが、食べないほうが良いと私は思います。
石山の栗林の近くの五葉松の古い根際にあった時、姿も美しく食用となりそうで美しい形と色に魅せられて思わずシャッターを押した写真です。見た目は、全くよい茸である。
カラカサタケ(傘茸・唐傘茸)食用
発生時期 八月−九月
発生場所 林の中や草地に単生又は群生する
傘は径八センチー二十センチと大形で、はじめ球形−卵形でのち中高の平らに開く。表皮は褐色−灰褐色。傘が開くについれて亀裂ができ鱗片となる。基部は球根状で白色、中空、上部には可動性で膜質のつばをもつ。似たものに(クリイロカラカサタケ・毒)、(キツネノカラカサ・毒)もありますが、径一・五ミリー二ニセンチ位までの小形なので見分けがつくと思う。大形の似たきのこに、テングダケ(毒)がありますが、傘の表面の付着物のイポがとれやすいが、カラカサタケはとれないし、つぼもない。つぼとは土に生えている根本が、ふくらんでいて根本を囲ってる白い殻のようなもの。つぼのある茸はタマゴダケ(食用)ツルタケ(食用)以外は毒でありますので、つぼのある茸については良く確かめてから食べて下さい。
カラカサタケモドキ(食用)は小型で灰褐色で傷をつけると赤変するし茎にささくれがない。
カラカサ茸も石山ではもうなかなか見つからなくなった貴重な写真である。
ヌメリイグチ(ラクヨウ)(花猪ロ)食用
ハナイグチ、シロヌメリイグチ、ゴヨウイグチ、ベニハナイグチ、オニイグチ、ヤマイグチ、アカヤマドリ、キンチャヤマイグチ、と仲間が多くある。イグチ科は食用が多いが、食不適のニガイグチはミズナラの林に発生するのと、噛んでみると苦いので分かる。傘の色での見分けることは困難と思います。
ラクョウ(イグチ科)
発生時期 七月から十月ごろ
発生場所 カラマツ林地上に群生又は単生する
傘は径四センチー十ニセンチ位、はじめ半球形から丸山形になり平らに開く。色は黄褐色、橙褐色黄土色など変化に富み、粘性が強く、濃黄褐色、濃赤褐色のゼラチン質の粘液に、おおわれている。夏から秋にかけてのキノコ狩りで最も人気のあるキノコで「ラクヨウ」と親しまれている。本州では「ヂコポ」と呼ばれている。
大根のおろし和え、なっとう和え、パ夕−いため、みそ汁、カレーライスの実、茄でて醤油づけ等、用途は多い。保存は塩漬、冷凍などが多い。
石山はもう大きな落葉林が少ししかないので見つけることはあまりないが、運が良いと立派なイグチとの出会いがあるので楽しい。
直径が十センチから二十センチもある大きなドクヤマドリ(毒)もイグチ科であるし針葉樹林に生えているので注意が必要でず。傷をつけると青色に変化するので分かります。アカヤマドリも大きな茸です(食)が変色しません。これは皮をむいて鍋物などに入れると結構な味です。
ハナビラ夕ケ(食用)
何年も茸との出会いを楽しんで、やっとみつけたハナビラタケである。
発生時期 八月中旬から九月上旬ごろ
発生場所 トド松、カラ松、エゾ松などの根本や切株
高さ十センチー三十センチの波形で屈曲した薄い花弁が集まっている。ひだも管孔もなく、葉ポタンのようで、色はクリーム色か黄白色で肉は薄いが、丈夫である。茎の部分は塊状で共通の茎となっていて、太く土の中にあった。切株や立枯の根などから生えるらしいが、樹幹を侵す菌なので、木にとっては敵となる。
形も色も美しく林の中に咲くきのこの華で思わず声をあげてしまった。舞茸ほどに美味くはなかったが、口当たりもよく、汁物、天ぷら、鍋物などに合うと思う。ニキロ近い大物でしたので半分は干して貯蔵し半分は試食した。
停年になって今迄より山歩きの回数がふえたため新しい茸との出合いが楽しめる。今日しめじ明日はポリポリ落葉と年金ぐらしを満喫している。
児童等の歓声谺する石山の林に入りて茸採りおり
幽かなる森の私語聞きながら神秘な生物茸狩する
断水も節水もなき砂川市自然の国の茸豊けき
(市内北光五○五−二在住)
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