特定非営利活動法人
INTERNATIONAL WATER PROJECT (IWP)
インターナショナル・ウォーター・プロジェクト




English version enter


IWPニュース6月号

IWPサポーターの皆様へ  

タクエニャ(マサイ語:こんにちは*1)。月月があっという間に過ぎてしまい、とうとう6月になってしまいました。ご無沙汰して申し訳ありません。皆さまいかがお過ごしですか?日本は梅雨入りし湿度の高い毎日でしょうか?

こちらは相変わらず雨期なのか乾期なのかはっきりしない天候ですが、例年より1ヶ月以上も早くジュキニ地域に象が現れました。国立公園も干ばつで水不足なのでしょう。まだ大きな群れでの出没ではありませんが、ロンボ川に向って足跡や糞が見られます。プロジェクトの現場に現れるのも間もなくだと思います。


1.異常気象と食料

雨期にジュキニ地域に雨が降らなかったことは今までにお伝えしてきました。これはジュキニ地域だけではなく、ケニア各地でも干ばつや洪水が起きるなど、地球温暖化の影響か両極端な天候が続いています。この異常気象がケニアのトマト不足と価格に影響しました。ジュキニやロンボ地域で生産されたトマトは、ナイロビやモンバサの都市へ出荷されています。トマトの収穫量が減りトマト不足となったため、通常ジュキニ地域で1クレートあたり1300シリング程度で買い取られていたものが、3倍の3900シリング前後で取引されるようになりました。そうなると誰もが都市へ出荷するようになり、地元で売られるトマトは傷んだ小さなものばかりで、おまけに価格も20〜125%アップです。ケニアの人達にとってトマトは日本人のお醤油のようなもの。料理の殆どをトマトで味付けをするので、トマトがないと大変です。多少質が悪くてもあればまだ良い方で、マーケットに全くないこともあります。私たちも現場の昼食にトマトは欠かせないので、かなりの痛手です。

プロジェクトサイトのジュキニ地域のマサイ族は、WFP(世界食料計画)より年に2−3回食糧配給を受けていますが、国内避難民への食料も不足がちなため、今年は干ばつであるにも関らず彼らへの配給はありません。トマトはほんの一例ですが、異常気象は人々の生活のあらゆる所に影響を及ぼしています。

2.さらに3本の井戸が完成

井戸掘削作業は順調に進んでいます。まず3月初めにロイトンコミュニティで3本目の井戸が完成。続いてララシェに移動して掘削を開始しましたが16m付近で岩盤にあたり漏水。さらに掘り進めましたが岩盤で掘削道具も次々に壊れ、帯水層予定の深度に達しても水が確認できなかったため、掘削を断念しました。3週間強の掘削作業でしたが、残念な結果となりました。4本目はオルマラムコミュニティです。ここはコミュニティから若いモランが中心となって参加してくれました。モランなので体力もあり動きも機敏かと思いきや、そうではないモランも多数おりちょっと肩透かしをくらった感もありますが、順調に楽しく作業が終了しました。5本目はオラシティコミュニティです。前プロジェクト1本目のエレライ小学校井戸と同一線上の水脈で、地層も把握していましたが、最後の最後で予想外の硬い層にぶつかり、予定以上に掘削日数が掛かってしまいましたが、美味しいお水に一同大満足です。

なお、有限会社藤城事務所様とアリスの会様から頂いたご寄付でポンプを購入しましたので、ロイトンは「FUJISHIROの井戸」、オルマラムは「アリスの井戸2」と命名されました。みなさま、ありがとうございました。

コミュニティ名       コミュニティ延参加者数     掘削深度       作業日数 

ロイトン                   126名                   20m              14日

オルマラム                132名                   22m              26日

オラシティ                  111名                   18m              13日 

    

3.JICA「月刊!プロジェクトマネージャーの1日」 & 「フォトギャラリー」

JICAホームページでは528日から30日まで横浜で開催された「アフリカ開発会議(TICAD IV)」にちなみ、アフリカで活動するNGOの「月刊!プロジェクトマネージャーの1日」がシリーズで掲載されています。最終回は当会の大野比佐代プロジェクトマネージャーの1日が掲載されています。あわせて「フォトギャラリー」もお楽しみ下さい。現地の様子を少しでもお分かりいただけたらと思います。

「月刊!プロジェクトマネージャーの1日」

http://www.jica.go.jp/partner/kusanone/monthly/detail/38.html

「フォトギャラリー」 

http://www.jica.go.jp/partner/kusanone/photogallery/detail/ken_02.html



4.ビジュアル・エコブック2 「みずものがたり 水をめぐる7の話」 ダイヤモンド社

ダイヤモンド社発行「みずものがたり」の“7 水の未来 水問題を解決する21の方法(P.74)”で「途上国での取り組み: 井戸を掘る術を伝える」として当会の活動が紹介されています。この本はビジュアル・エコブック第2弾として水問題を様々な角度から分かりやすく解説した本です。全国の小・中・高校に寄贈されており、書店でもお求めいただけます。ぜひご覧下さい。



5.「IWP命の水募金」

JR総武線 幕張本郷駅前にあります「メイプルイン幕張」様より水に困っている人々にお役立て下さいと16,096円の命の水募金を頂きました。ホテル内3ヶ所のウォーターサーバー脇に“IWP命の水募金箱”を設置してくださり、来館されたお客様が募金をしてくださったそうです。みなさまありがとうございました。大切に使わせて頂きます。



6.IWPスタッフ紹介 B

今回は、パリソイ・オレ・スルモ氏*2 (24歳マサイ族)を紹介します。前プロジェクト(20051月開始)の5本目から一緒に活動しています。前プロジェクト終了時に「こんな重労働は絶対にイヤだ。もうやらない!次に来たって絶対に働かない!」と断言していたにも関らず、今プロジェクト開始時には他のスタッフと一緒にちゃんと集合していました。「みんなと一緒に上総掘りがやりたい。」とのこと。こちらも思わず笑みがこぼれてしまいました。

パリソイはよく皆の気がつかないところで次の作業の準備をしています。しかも必ず1〜2人のコミュニティと一緒に準備をしています。掘削作業をする上で、全体を理解し次の作業を考えることはとても大切なことです。掘削状況によって次に使用する道具が決まります。上総掘りをちゃんと理解しているからこそ出来ることです。普段はピョンピョンと飛ぶような歩き方をし、かわいい声で話し、時々人を驚かせて楽しんでいますが、現場に毒蛇がでた時は、マサイナイフを抜いて真っ先に突進していきます。さすがマサイ!でもナイフが短くて蛇の手前で及び腰になることも・・・!?



7.上総掘りinケニア2

3月に当会会員の会田氏と今井氏がケニアプロジェクトに参加してくれました。両氏共に日本食のお土産をどっさり持ってき下さり、私達は日々堪能しています。会田氏の体験記を添付しましたのでお楽しみ下さい。

豆知識

     1 マサイ語では男性と女性への挨拶が違います。男性は「ソバ」というと「エバ」と返って来ます。女性は「タクエニャ」と言うと「イーゴ」と返って来ます。また、年長者や長老へは、自分の頭を出すと彼らが頭にそっと手を置きます。

     2 マサイ族の名前によく「オレ・xxxxx」とあります。オレ・xxxxxの息子という意味です。 

特定非営利活動法人 インターナショナル ウォーター プロジェクト

ケニア携帯電話 +254−725−146864



上総掘りinケニア : IWP監事 伊藤節子 ケニア滞在記
マイクロソフトワード(.doc)形式

IWPニュース2月号

IWPサポーターの皆様へ  

ソバ(マサイ語:こんにちは)。日本では益々寒さが厳しくなっていることと思いますが、皆さんお元気ですか?ここロイトキトックでは、雨の殆んど降らなかった雨期も終わり、連日、雪を冠したきれいなキリマンジャロ山頂を望むことができます。今回のケニアプロジェクトでは3名のインターンを受け入れます。 10月から参加していた高坂直幸さんが1月に帰国しました。交代で太田直志さんが4月までの3ヶ月間プロジェクトに参加してくれます。上総掘りをはじめ、色々なことを学んでくれることを期待しています。


1.大統領選挙後のケニア

1227日の大統領選挙後、結果への不満からケニア各地で暴動が発生しました。ケニア全土でこれまでに800人以上の人々が亡くなり、家を焼かれるなどして25万人以上が避難民となり、政府をはじめ、赤十字や企業などが救済にあたっています。日本でも報道されたようですが、115日頃から西州の一部とナイロビ市内で暴動が発生しました。 さらに18日からはナクル市内でも大規模な暴動が発生し、連日死者と避難民が増え、国会議員の射殺事件も起きました。現在、コフィ・アナン元国連事務総長を仲裁役として、キバキ大統領とオディンガ氏が話合いの場についています。一日も早い政治的な解決を望むばかりです。ご心配を頂いておりますが、ここロイトキトックでは平穏な日々が続いています。ただ、プロジェクトに関して言えば、物流の混乱等で資材入荷の遅れがあり、また燃料の値上がりも痛い所です。



2.2本目の井戸完成

IWPニュース12月号でお知らせしました、オルグマエクコミュニティの井戸が完成しました。1231日から掘削を開始し、選挙後の騒乱のため私たちは自宅待機の日々もありましたが、IWPケニアスタッフとコミュニティのみで現場はスムーズに進み、123日に32mの深さで掘削を終えました。掘削作業日数21日間。コミュニティ参加者延べ人数340人。ポンプテストの結果、水量も豊富で、おいしいキリマンジャロウォーターが出ています。オルグマエク コミュニティでは掘削開始前の約束どおり、常に4本のドラム缶は掘削用の水で一杯になっており、毎日最低13−4人のコミュニティの人々が参加しました。いつもなら14人もいるとお喋りをして誰かしら働かない人がいますが、オルグマエクの人々は大変真面目でよく働きました。オルグマエクから一番近い井戸でも直線距離で2km離れています。そこから、日常使う水意外に、掘削用の水を汲んでくるのは、大変な労力だったと思います。女性の他に男の子たちも自転車で一度に4つのタンク(計80リットル)を運んでいました。また、使い慣れない工具も、IWPスタッフに教えて貰いながら、積極的に覚えようと努力していました。コミュニティのチェアマン(リーダー)2名のコミュニティメンバーは、オルグマエクで掘削を始めるまでの約2ヶ月間、他のコミュニティで上総掘りを学び、自分たちのコミュニティでの掘削に備えていました。この様なコミュニティに井戸が完成して、私たちとしても嬉しいかぎりです。セイコープレシジョン株式会社タイムレコーダ営業課様及びプリンタ営業課様から頂いたご寄付でポンプを購入しましたので、「セイコーの井戸」と命名されました。セイコープレシジョン株式会社のみなさま、ありがとうございました。





3.月刊誌 「ソトコト」 20083月号 “NPONGO特集”

スローライフやスローフード、ロハス、NPO、エコロジーなどを特集スタイルで提案している月刊雑誌「ソトコト」20083月号の「NPONGO特集」でIWPが紹介されています。25日(火)発売です。是非ご覧下さい。





4.IWPスタッフ紹介 A

さて、2回目の今回は、レンガイ・ンダセルア氏 (28歳・マサイ族)です。前プロジェクト(20051月)の1本目から一緒に活動しています。前回と比較すると彼の技術力は著しく向上しています。スロースターターで最初の頃は工具類の名前もなかなか覚えられず、殆んど工具を使おうとはしませんでしたが、今回はまるで別人です。積極的に工具を使い、掘削のコツも呑み込んでいます。コミュニティにも指導するなど、彼の急成長振りは目を見張るものがあります。IWPジュキニスタッフとして今後が楽しみです。

 

 

特定非営利活動法人 

インターナショナル ウォーター プロジェクト

ケニア携帯電話 254−725−146864





IWPニュース1月号


IWPサポーターの皆さま
 
 
皆さまにご心配いたたいておりますが、IWPスタッフは全員元気にしております。ロイトキトックも平穏で、暴動等は一切起きておりませんが、安全確保のためJICAケニア事務所より、12月27日の選挙以降、全関係者に自宅待機の指示が
でていますので、私たちもロイトキトックで待機しています。 
日本でもケニアの大統領選挙の結果や、その後のODMサポーターによる暴動で死者が300人以上にのぼる事等が報じられていると思ます。1日のような大規模な暴動は起きていませんが、首都ナイロビや大きな都市部では、まだ、暴徒化した一部市民と警察や機動隊の衝突があり、沈静化していません。 
ナイロビやモンバサで流通が止まっている上、輸送も遮断されているので、ここロイトキトックでは携帯のプリペイドカードは品切れ、食料等の物資が少々不足しています。燃料も31日からなくなりましたが、2日はナイロビの治安がある程度回復したので、燃料が入ってきました。私たちも念のため車両のタンクは常に満タンにし、その他にディーゼルを120?確保してあります。通信状態も時間によっては繋がりません。ただ、3日から再びナイロビ市内中心部で混乱が発生
しており、オフィス、銀行、商店も閉まっているようです。今日もODMの集会が予定されているので、自宅待機となっています。この状況によっては、再び大規模な暴動や物資の不足が起こる可能性も懸念されます。JICAケニア事務所からは衛星携帯も支給されており、随時、ナイロビ等の状況連絡と安全対策のメールが入ります。現場のジュキニはこちらよりもさらに平穏で、31日からIWPケニアスタッフとコミュニティのみで井戸掘削を開始しています。現在の深さは7mで、順調に進んでいます。 
 
特定非営利活動法人
インターナショナル ウォーター プロジェクト
代表 大野篤志

 
 

IWPサポーターの皆様 

明けましておめでとうございます。本年もIWPをご支援いただけます様よろしくお願い申し上げます。今年2008年は、「新方式上総掘り」を開発して20周年の記念の年です。IWPはケニアのキリマンジャロ山麓でプロジェクトを継続します。上総掘り技術指導者の育成、上総掘りによる井戸掘削、小規模溜池建設、環境

紙芝居と植林。きっと一年があっという間に過ぎてしまうと思います。ケニアのプロジェクトサイトよりIWPニュースで現地の様子をお届けしますのでお楽しみに。

機会がありましたら、皆さんも是非ケニアでマサイ族の人々と共に「新方式上総掘り」による、井戸掘りを体験してください。今年一年が皆様にとりまして健康ですばらしい年となりますよう、

心よりお祈り申し上げます。

 

 

特定非営利活動法人

インターナショナルウォーター プロジェクト

代 表 大 野篤 志  

プロジェクトマネジャー 大野 比 佐 代

International Water Project (IWP)

現地住所

P.O. Box 365 Loitokitok, Rift Valley Province, Kenya

Mobile +254-725-146864




IWPニュース12月9日特大号

IWPサポーターの皆様へ     

                                                     

JAMBO ! 日本は師走で、何かと慌しい季節ですね。 大雪やインフルエンザ流行などのニュースも聞きますが、皆さんいかがお過ごしですか?こちらも大忙しで、IWPニュース11月号をお届けする前に、12月になってしまいました。申し訳ありません。ということで、今月は特大号です。ちょっと長いですがお楽しみください。

大統領選挙 & 国会議員選挙 

12月27日は大統領選挙と国会議員選挙の投票日で、ケニアでは全国的に休みとなります。前号で少々触れましたが、10月から既にあちこちでデモや集会がある等、選挙活動が本格的になってきました。投票日前後はかなりの混乱が予想されるため、在ケニア日本大使館やJICAケニア事務所でも安全対策会議が定期的に開かれており、いざと言う時の緊急連絡網や衛星電話・無線電話等の準備がされ、関係者間で安否確認訓練も実施されました。ロイトキトックはもちろんのこと、プロジェクトサイトのジュキニでも選挙キャンペーンがあちこちで開かれており、マサイ族がこんなに政治好きだったとは・・・とちょっと驚いています。現場でも選挙の話が出ると、それまでボーッとしてあまり働いていなかったコミュニティの人が、別人の様にエキサイトして話し出すしまつです。そのエネルギーを少しで良いから仕事に向けてくれたらと思うくらいです。

乾期のような雨期

こちらでは10月中旬から12月が大雨期ですが、今年は雨量が少なく、まるで乾期のような日々が続いています。干ばつと言っていいでしょう。拠点としているロイトキトックでは週に3〜4日雨が降っていますが、50km離れたプロジェクトサイトのジュキニでは、この2ヶ月間で正味7日間位しか雨が降っていません。その雨もシャワー程度で、大地を潤すとまでは言えず、すぐに土埃が舞い上がるほどです。通常なら緑がきれいな季節ですが、乾燥した草ばかりで、マサイ族の男たちは、牛を連れて数十キロ離れた西ツァボ国立公園まで移動しています。IWPジュキニスタッフの一人は、10頭の牛のうち8頭が餌不足で衰弱死してしまいました。数人のスタッフに牛の飼料代として給料の一部を前払いしましたが、それも間に合わなかった様で残念です。マサイにとって牛は大事な財産なので、この先も十分な雨が降らなければ、被害は益々深刻になるでしょう。


ケニア活動報告

1.ケニア水資源灌漑省から車両貸与

在日ケニア大使館 アウォリ特命全権大使とケニア水資源灌漑省 マーリム事務次官より、水問題解消、人材育成、地域開発における上総掘りを含むIWPプロジェクトの有効性を高く評価して頂き、日本―ケニア政府技術協力の一環として、ケニア水資源灌漑省からピックアップ1台がIWPに貸与されました。期間は今年の10月からプロジェクトが終了する来年12月までです。政府車両なので運転手もケニア政府より派遣されています。車両確保はプロジェクト成否の鍵を握っていると言っても過言ではありません。ピックアップは毎日現場に行き、資材の運搬等で大活躍しています。ケニア政府に御礼申し上げます。


2.ケニア水資源灌漑省から技術者派遣

ケニア水資源灌漑省より、上総掘りプロジェクトをケニアの他地域へ拡大することを要請されましたが、IWPは来年末までJICA草の根技術協力事業を実施するため、新規事業は実施できません。そこで、以前より水資源灌漑省へ打診していたケニア人上総掘り技術者育成計画を実現するに至りました。ケニアには8つの州があります。各州の水資源灌漑省事務所よりウォーターエンジニア1名が選抜され、IWP指導の下、ジュキニにおいて1ヶ月間、上総掘りの研修を受けることになりました。研修期間中の技術者用の車両、滞在費等はすべて水資源灌漑省が負担します。11月には第一陣として、西州からジョン・氏  ニャンザ州からサミュエル・氏の両2名が研修を受けました。二人とも機械掘りの技術者なので上総掘りの原理はすぐに理解できたようですが、やはりエリートなので、コミュニティの人々と一緒に作業をすることに少々抵抗があったようです。第二陣は年明けの1月に4名来る予定です。

3.井戸掘削

肝心の上総掘りはちょっと難航しています。11月から掘削を開始した1本目のポイント:オルムングシ(マサイ語で“鳥がたくさんいる所”という意味)は、16mで硬い火山岩層にあたり掘削が困難になった上、ポンプテストでも十分な水量が得られなかったため、約50m離れたところにポイントを移動しました。移動した2番目のポイントでは14mで同じ火山岩層にあたりました。毎日掘削を続け、あと50cmで帯水層に到達するところでアイアンバー(重さ約50kg)がスタックし、回収作業中にワイヤーロープが切れてしまい、アイアンバーの回収が不可能になってしまいました。オルムングシ コミュニティは比較的近く(約1km先)に井戸がありますが、個人所有の井戸のため使用できず、飲料・生活用水を川の水で賄っています。働き盛りの世代が少ないコミュニティですが、同じく水に困っている周辺のコミュニティの人々の応援も得て、毎日一生懸命上総掘りをしていました。地質の状況を再調査し、乾期になんとか井戸を成功させたいと思います。

上記の状況から、2本目のポイントであったイルペルレンゴイ(マサイ語で“ソーセージツリーの実”の名前)で掘削をすることにしました。電気探査器でコミュニティ内を三ヶ所調査しましたが、1−2番目のポイントはあまり良い結果ではなく、45mの深さに良い帯水層が予想されました。イルペルレンゴイでは火山岩の他に火成岩(非常に硬い石)も見られ、さらに大昔この地域は川であったろうと思われる玉石も多く見られます。つまり、川原の石は丸く、鉄管で突いても逃げてしまうので掘削にはちょっと厄介な石なのです。3番目のポイントでは、22mの深さに帯水層があると思われるので、そこを掘削地に決定しました。2日目の今日は、7.30mまで掘削できました。ジュキニにはキリマンジャロ山の伏流水があり、地下水のポテンシャルは高いですが、その反面火山性や溶岩性の岩石も多く、水アクセスが困難な地区は岩石が出るところも多いのです。

今月最終週はクリスマス、ボクシングデー、投票日と休みが続くので、その前に何とか井戸を完成せるべく、日曜日も返上して皆で一丸となって頑張っています。

4.環境紙芝居

前プロジェクトでパイロット的に実施した環境紙芝居と植樹を、今プロジェクトでは本格的に実施します。3種類のIWPオリジナル環境紙芝居を作成する予定ですが、1作目はスワヒリ語訳も終了し完成しました。現在学校は休み期間中(日本の春休みにあたります)ですので、1月の新学期には1作目を実演する予定です。

年内にIWPニュース12月号をお届けできるよう頑張ります。また、次号からは順次IWPケニアスタッフを紹介していく予定です。KUWAHERI(さようなら)!

 

 

特定非営利活動法人

インターナショナル ウォーター プロジェクト

ケニア携帯電話 254−725−146864




IWPニュース  10月号

IWP
サポーターの皆様へ  

Jambo(ジャンボこんにちは)? Habari yako (ハバリヤコ お元気ですか)? 

ナイロビでは雨季が始まる気配で、時折スコールのような雨が降ります。日中は陽射しが強いですが、朝晩は涼しく肌寒いくらいです。市内は今ジャカランダの紫色の花が満開で、とてもきれいです。IWPのプロジェクト実施地であるNjukini(ジュキニ)では、まだ雨の気配もなく、埃っぽくてパウダー状になった土に車がスタックするほどだそうです。

2ヶ月前と比べて物価がさらに上昇していることに、ただただ驚いています。物によっては20%近く上がっています。米ドルに対してケニア通貨のシリングが強い状態がずっと続いており、このまま行くとプロジェクト予算が・・・・・。と少々不安になります。ケニアでは12月に総選挙があるため、国中で3人の大統領候補者の選挙キャンペーンが始まっています。ナイロビ市内でも一番大きな公園で集会が開かれ、参加者が所構わず練歩くなど、多少治安の悪化も懸念されています。

ケニア活動報告

10月6日に大野比佐代、16日大野篤志、17日高坂直幸が順次ケニア入りしました。今回のプロジェクトには3ヶ月単位でインターンが3名参加します。一人目は高坂直幸さんで、1月中旬まで一緒にケニアで活動します。ケニアに来てはや2週間。あっという間に過ぎてしまいましたが、JICAケニア事務所やケニア水資源省との打合せ、プロジェクト車両、滞在ビザの手配等、プロジェクトの準備を着々と進めています。21日にIWPケニアスタッフの3名をカロレニ(コースト州モンバサより約50km)より招集し、22日より資材を調達して、今週中にはプロジェクトの拠点となるLoitokitok(ロイトキトック)へ向かいます。

BS朝日放送 「菅原明子の一期一話」に大野篤志代表が出演します

10月28日 日曜日 16:00〜16:30 BS朝日放送

30分のインタビュー番組で、大野篤志がIWPの活動を語っています。是非、ご覧ください。

 

季刊 「道」 にIWPの活動が掲載されています

Aiki NewsNo.154秋号 NEWS トピックス (P.72)

前号に引続き2号連続でIWPを取上げて頂きました。今号も是非お手にとってご覧下さい。

「100円玉に愛をこめて〜世界の子供たちのために」 535,669円 のご寄付を頂戴しました

8月30日「100円玉に愛をこめて〜世界の子供たちのために」の放送終了後、IWPへのご入会、お問合せを多数頂きました。また、小学生を始め、大勢の方々よりご寄付を頂き、10月15日現在の総額は535,699円となりました。ありがとうございます。水に困っている現地の人たちのために、1本でも多くの井戸がほれるように、大切に使わせていただきます。引続きご支援をよろしくお願い致します。

E-mailアドレスの変更について

これまでお知らせしてきましたsdsdy771@ybb.ne.jpは10月18日をもって使用できなくなりました。今後のお問合わせ等は、下記へお願いします。

メール送信

   

  



上総掘り掘削作業



細かく砕かれてバルブに挟まった石



雪化粧のキリマンジャロ山



大野代表よりバルブ作成の指導を受ける
インターンの高坂氏とIWPケニアスタッフ 




皆さまお元気ですか?2005年のケニアプロジェクトサイト:

ジュキニで上総掘りを実施してきました。8月8日にケニアよ

り無事帰国しましたが、空港に到着してまず一言「暑いっ!」 

やはり日本の夏は蒸暑いですね。南半球にあるケニアは、

現在乾期で、一年で一番寒い季節です。標高の高い首都ナ

イロビ(1,600m)や滞在地のロイトキトック(1,200m)は、とて

も涼しく、というよりは寒く、朝晩は10℃以下になります。

日中はさすがに半袖のT−シャツで大丈夫ですが、寒暖の

差が大きいので、ちょっと油断をすると風邪を引いてしまい

ます。皆さんもこの猛暑で体調を崩されてはいませんか?

 

 

 ケニア報告

約2年振りに訪れたケニアでは、物価の上昇に愕然としました。

経済が急成長しており、あらゆる物の価格が上昇していました。

物によってはこの2年間で価格が2−3倍になっていました。一

方、地方の失業率は依然と高く、物価上昇に伴い、貧富の差が

どんどん広がっているように感じました。

ジュキニでは、前プロジェクトで上総掘り技術を学んだマサイ族

スタッフをはじめ、友人、仲間たちが温かく迎えてくれました。

今回の上総掘り井戸掘削地は、水源をシーズナルリバー(乾季

には枯れてしまう 川)に依存している『オルムングシ』というコミ

ュニティでした。この地区では、象が頻繁に出没して危険なため、

女性や子供ではなく、男性が自転車で水汲みをしていました。

特に今は最も象が多い時期で、毎日そこかしこで象の群れを

見かけました。掘削を始めるまでは、マサイ族スタッフがちゃん

と技術を覚えているか一抹の不安もありましたが、始めてみる

と全員テキパキと動き、頼もしい限りでした。こちらは、重要な

ポイントをアドバイスし、無事に深さ13mの井戸を完成させまし

た。水量、水質共に良く、コミュニティの人々の安全な水への

アクセスが可能となりました。

今回は、5月の「I DO 2007 大地沢青少年センター」にも参加し

てくれた山口奈穂美さんがボランティアとして参加してくれました。

マサイ族ともすっかり仲良くなり、現地でも大活躍でした。

9月8日にスライドを使用した詳しい報告会を行いますので、

ぜひご参加ください。



9月8日(土)のケニア報告会及び新プロジェクトキックオフは、   どなたでもご参加いただけます。

 

IWPの活動、及び上総掘りに興味のある方であれば大歓迎です。

 

参加ご希望の方は、事前に下記メールアドレスへお申し込み下さい。

e-mail

 

 

日時 : 9月8日(土) 14:00〜16:30   

     

場所 : 都立木場公園 「木場ミドリアム」 

http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline020.html

 

・ケニア報告会 - 7月の井戸掘削について現地報告

 

・新プロジェクトキックオフ - 9月よりケニアで開始する新プロ

 ジェクト「ジュキニ地域における上総掘り技術指導者の育成と

 安全な水の確保」(JICA草の根技術協力事業:草の根協力支

 援型)の説明 

 

交通  : 東京メトロ東西線 木場駅下車 徒歩5分
      都営地下鉄大江戸線「清澄白河」下車 徒歩15分
      駐車場(有料)

参加費 : 資料代500円 

*当日はケニア紅茶のサービスがあります。

 

 
大野篤志代表のインタビューが掲載されました
 
大野代表がIWPの活動、上総掘り、ケニアプロジェクト
について熱く語っています。カラー写真も多く、5ページ
にわたるインタビュー記事です。
機会がありましたら、是非ご覧下さい。
 
季刊「道」Dou No.153 夏号
特集 深さを知る
「-上総掘り- 日本の伝統技術で命の水を」 
 
 
アメリカで合気道を広めておられる五月女貢師範の
No.153 夏号への感想が掲載されています。
 
 
    Latest Issue
 
 
メイプルイン幕張に「命の水募金箱」が設置
  されました
 
千葉市内にあります”メイプルイン幕張”様のご厚意により、
研修棟及び館内の一部にあるウォーターサーバー3か所に
「命の水募金箱」が設置されました。
広報ご担当の松田様より 『今後ともIWP様、井戸を必要と
されております方々のお役に立て ましたら幸いです。』との
コメントを頂きました。
 
ブログにも紹介されていますのでご覧下さい。
 
 

 

 ケニア ボランティア・インターン募集は終了しました。

   ご応募ありがとうございました。





 

「I DO ! 上総掘り 」 に参加しよう!

”I DO ! “ は私たちIWP (International Water Project) の合言葉。井戸はローマ字で書くと「IDO」。英語で読むと「I DO」。 つまり「自分がやる」 ということ。まずは”ACTION : 行動!”

【日本のオリジナリティを発揮できる国際協力】

上総掘りは千葉県発祥の世界に類のない人力による深井戸掘削技術です。機械に頼らず、燃料を使わない環境にやさしい上総掘りは、持続可能な開発においてたいへん有効です。「21世紀の水問題」を解決するひとつの手段として、現在は遠くアジアやアフリカの国々で活躍しています。






IWPのボランティア精神
「飢えている人に魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教えてあげよ」

アフリカや東南アジアなど水に困っている地域に対し,完成された井戸を提供するのではなく、現地の人たちと共に上総掘りで深井戸を掘削します。
日本からは道具を何一つ持たずに行き、現地で調達した資材と道具で深井戸を掘削します。
再び現地の人々の力だけで深井戸掘削、メンテナンスができる様、「技術者」を育成します。