は じ め に
少子高齢化が進むことによって、福祉や医療の制度は、今、大きな転換期を迎えつつあります。
平成20年4月に、さまざまな問題をかかえながら後期高齢者医療制度がスタートしました。生活習慣
病の予備軍となるメタボリックシンドロームの判定が加わった 「特定健診」 も始まりました。障害者
福祉でも、支援費制度による従来の施設体系から、障害者自立支援法に基づいた新サービス体系へ
の移行を平成23年度末までに行うことになっており、各施設は順次新しいサービスへの移行を模索
しています。
高齢者、障害者、児童の抱えている課題も、それぞれに様々です。
2025年には、高齢者人口がピークを迎えると推計されており、加齢にともない発病しやすい認知症
の高齢者が増えることが予想されます。また、高齢者のみの世帯やひとり暮らしの方も増え、安心して
老後を送り、人生の最後を迎えるための準備も必要になってきています。
障害のある方にとって、芸術活動やスポーツに親しむことは、大きな喜びと楽しみであり、自己表現
と自信につながります。また、障害のある方の介護には常に緊張を伴いますが、家族にとって、心身の
リフレッシュを図りながら、介護を続けていくことは大切なことです。
子どもを巡っては、命を脅かされるような事件、虐待の報道が後を絶ちません。子どもの周りには、
テレビ、ゲーム機器、パソコン、携帯などのバーチャルなメディアが氾濫し、子どもが落ち着いて生活し
、生の体験から豊な感性を育む上では懸念される問題です。
昨年1年間で全国で自殺した人は、約3万3千人で、過去2番目に多く、ここ10年連続で3万人を
上回っています。特に、多重債務など、謝金問題で自殺する人が急増しています。近い将来、かなり
高い確率で発生するといわれている大地震への対策も気になる問題です。特に、災害が起きた際、
高齢者、障害者、外国人などのハンディキャップを持った方の支援を考えることは急務となっています。
ガイドブックでは、今課題となり、必要とされている問題を 「身近な地域福祉情報」 の項目で紹介
しています。高齢者では 「認知症への対策と支援」、「人生のエンディング」、障害者では 「スポーツ
環境」、「レスパイとサービス」 など、児童では 「子どもの本」、「子どもの権利擁護・虐待防止」 など
を、そして地域では 「災害時の対策と要援護者支援」、「自殺対策と支援」 などを取り上げました。
福祉の制度や社会状況の大きな転換期にあたり、本冊子で紹介した情報も、時時刻刻変わることが
予想されます。現時点でのより的確な情報の提供に努めましたが、最新の情報はホームページなどで
確認していただきたいと思います。
ガイドブックが、困った時、迷った時に解決の糸口になるような情報を提供でき、また、今の時代の
課題をひとり一人が感じ、受け止めていくきっかけとなれば幸いです。

泉区福祉ガイドブック作成委員会
代表 : 谷田部眞理子
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