==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ ドベネックの要素樽
■■■ 2012年1月3日発行
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おはようございます。河岸です。
1月2日、3日の箱根駅伝が終わると正月気分も終わりです。
箱根駅伝では、昨年2位の東洋大学が、見事な完全優勝を果たしまし
た。一人一人が自分の力を出し切った優勝だと思います。まさしく、一
人一人の胴板がしっかりしているからこそ、しっかりたるに水が溜まっ
たのだと思います。
新年を迎えるにあたり、あなたの工場の品質という樽に穴が開いてい
ないか点検をしてみませんか。
たった1カ所胴板に穴が開いているだけで品質という水は溜まらないの
です。
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ドベネックの要素樽
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最小養分律とは
作物が、健全に生育するためには作物に必要な各種の養分が完
全に供給されなければなりません。
作物に共通して必要な成分は16種類程度ですが、これらが等
しく欠乏して作物生育を悪くするわけではなく、それらの養分の
うち植物の必要量に対してもっとも供給の少ない養分が生育を制
限する事。この養分を最小養分と言います。
この場合は、他の養分がいくら豊富であっても最小養分の供給
量によってのみ生育が支配されます。この関係は養分だけでなく
光線、温度、水分などについても成立すると考えられおり、この
法律を最小律といいます。
図解しますと次のようになります。
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水 分「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
温 度「「「「「「「「「「「「「「「「「
光 線「「「「「「「「「「「「
酸 素「「「「「「「「「「「「「「「
ホウ 素「「「「「「「「「「「
カルシウム 「「「「「「「「「「「「「「「「「
リ ン 酸「「「「「「「「「「「「「「「
窒 素「「「「「「「「
カリ ウム「「「「「「「「「「「「「「「「
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図の場合の最小律は窒素になります。大切なのは最小律は窒
素にそろってしまいますが、植物は決して無理をせず、この最
小の値で自分を成長させてしまいます。決して無理して、大き
な実、大きな花は咲かなくなってしまいます。
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私は、この考え方で大きく育ってはいけないと思われる植物
には土管を、庭に埋めてその中に桜とかレモンとか植えています。
そのことによって、その桜はある程度以上の大きさには育って
いきません。この理論のおもしろいところは、植木鉢の大きさ、
毎日の水やり、肥料の一番少ないところに植物は、そろえてし
まうというところです。
食品工場で考えると
食品工場に置き換えると、木の胴板を「部門ごとの管理状態」に
例えることができます。樽に貯められる水の量は、樽を構成する木
の板(胴板)が最も低いところで決まります。つまり、管理できて
いない部門が一つでもあれば、そこから水が漏れていきます。水漏
れ箇所(=管理が十分にできていない部署)があれば、十分な水を
貯められなくなります。
いかにして問題の箇所を修理するか考える必要があります。どの」
胴板の高さが低いのを考えるのであれば、4M(machine、material、
man、method)の考え方を使うことも有効です。“タガ”が緩んでい
ても、水は貯まりません。下痢をしているにもかかわらず、手洗い
をせずに現場に入るような従事者が一人でもいれば、その人が関わ
ったラインから食中毒の原因食品が出荷されるかもしれません。
自分たちの工場で、どの部門が品質的に最も弱いのか、どの部門を
最も強化しなければならないのかを考えてみてください。
弱い箇所を少し強くするだけで、樽の中に水が貯まるようになり
ます。品質管理の外部専門家を雇用することも効果的な方法かもし
れません。しかし、それは樽を構成する胴板の一枚だけ(例えば
「品質管理部門」だけ)を大きくしているに過ぎません。貯められ
る水の量は(樽の大きさではなく)胴板の高さが最も低いところ
で決まります。
「ドベネックの要素樽」では、樽の上から水を供給しなければな
りません。どうすれば、たくさんの水を供給できるでしょうか。
その答えは「方針」です。
食品工場における「方針」の設定に際しては、
1.最終商品の品質に関すること
2.地域・地元の環境に関すること
3.工場で働く人の安全に関すること
の3点を含んでいることが必要です。
食品工場において、「方針」よりも優先されるものはありませ
ん。経営者や工場長といった責任者は、方針を明確に掲げて、そ
れを“自分の言葉”で表現することが大切です。朝礼等で唱和し
言い続けることで、少しずつ現場に浸透していきます。
食品工場には、売上や利益に関する目標値があります。PDCAサ
イクルを回しながら、目標とする期日までに、売上や利益の目標
値まで到達することを目指します。
そのためには、経営者は“樽”に水を供給し続けなければなり
ません。そして、現場に“タガの緩み”や“水漏れ箇所”がない
か、常にチェックしなければなりません。
では、どうすれば“水漏れ箇所”を見つけられるのでしょうか。
どうすれば効果的に“水漏れ箇所”を見つけられるでしょうか。
キャリアの長い人たちは「勘と経験と度胸」(KKD)と答えるかも
しれません。昔はそれでも仕事ができたでしょう。しかし、今は
違います。データで判断する必要があります。食品工場には、ク
レーム件数、工程不良率、細菌数、工程歩留、人件費率、労災件
数、生産性、機械稼動率、離職率など、さまざまなデータが存在
します。品質という水量を貯めるためには、これらのデータを解
析することで、“水漏れ箇所”が見つけられます。データ解析の
際には、「特性要因図」などを用いると良いでしょう。工場全体
を解析したり、問題のある部門ごとに解析するなど、さまざまな
角度から解析することが大切です
一度あなたの工場の樽に穴が空いていないか点検を行ってみませんか。
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