========================================食品工場長の仕事とは===
■
■■ 年末年始の連絡体制について
食品工場の場合は年末年始は稼働する場合が増えてきています。特にスー
パー各社が元日営業を始めたためにどうしても年末ぎりぎりまで稼働して、年
始も1日から稼働することが多くなって来ました。製造数量が大きくぶれない場
合はいいですが、受注生産の場合数量が大きくぶれる場合があります。原料
が切れてしまったり、小さなシールが無くて生産が止まったりします。年末年始
は何があるか解りませんので連絡体制を確立しておく必要があります。最近は
大きな事故が起きたり、外国で津波に遭ったり従業員全員の安否を押さえる必
要が出てくる場合が増えてきています。
まず必要なリストを造ります。
1 従業員の年末年始の帰省先と連絡先
2 原材料の供給先と保管箇所の連絡先
3 機械設備の補修に関する連絡先と部品の保管先
4 配送センターの連絡先
5 お得意先の連絡先
6 関係官公庁の連絡先
7 病院の連絡先
次に具体的にお話しします。
1 従業員の年末年始の帰省先と連絡先
急に連絡を取る必要があります。また天変地異が有ったり、事故が有った
りして従業員の安否を確かめる必要があります。海外旅行に行かれることを
申請しなさいとは言いづらいですが、中国では鶏インフルエンザが発生して
いますので、SARSの時と同じように、食品業界で働いている以上、有る程
度の連絡先を届けるのは必要だと思います。帰省の場合は、帰省先の実家
の電話番号が必要です。携帯電話が繋がらないところは、まだまだ有ります
から必ず固定電話の番号を聞いておきます。携帯電話の番号を聞いてある
から安心と言うことは無いと思います。海外の場合は、日本の家族の連絡先
と滞在先のホテルの電話が必要になります。
2 原材料の供給先と保管箇所の連絡先
原材料が突然切れてしまった場合に、在庫が通常どこにあるか確認する必
要があります。その倉庫の鍵を開けるためには、誰に連絡すればいいかを確
認します。そのような倉庫の場合、連絡先は常に変わりますので、この年末の
時期に本当に連絡先が繋がるかどうかの再確認が必要です。保管先に本当
に在庫があるか在庫量を押さえて置く必要があります。
3 機械設備の補修に関する連絡先と部品の保管先
機械設備も同じです。技術者の連絡先は作成しても、部品が無ければ機械は
修理できませんから、部品がどこに保管されているか、確認が必要です。ライン
が一つしか無い場合は、ある程度修理できる部品を事前に押さえて置く必要が
あります。技術者は、休日の所を呼び出すことが出来ても、部品は大きな倉庫
にあって手に入らない場合があります。
4 配送センターの連絡先
製品の出荷が遅れてしまった、何かトラブルが発生した場合に、一報を入れる
必要があります。通常は営業担当が連絡を取ったりしていますが、営業が休み
の場合に連絡が取れなくなってしまいます。各配送センターの時間ごとの責任
者のリストは作成する必要があります。
5 お得意先の連絡先
工場でトラブルが発生して、欠品の場合の連絡先です。末端のお客様のリスト
と何時までにどこに届ける必要があるか押さえて置きます。特に供給する製品が
最終製品の一部の場合は、最悪の場合、一円のたれが欠品しただけで500円
の売価保証をする必要が出てきたりする場合があります。有ってはいけないこと
ですが、リストは作成した方がいいです。
6 関係官公庁の連絡先
消防、保健所、市役所(環境関係)などは、年末に一度顔を見て、年末年始に
何か有ったらどうしたらいいか聞くといいと思います。特に保健所には製品を持っ
て挨拶が必要になります。今年になってはノロウイルスの食中毒も非常に多くなっ
ています。食中毒は年末年始関係がありませんから、保健所に万が一の時の連
絡体制をどうしたらいいか相談をしておく必要があると思います。
7 病院の連絡先
大きな企業では、常に従業員の病気怪我のために、ベッドを開けていると聞きま
す。そこまでは、必要ないかもしれませんが、ベッドが開いていなくて入院できない
と良く聞きます。最低、工場で怪我をした場合に、どこに連絡してどうすればいいか
確認しておく必要があります。24時間、365日大きな手術を必要とした場合の病
院がどこにあるか押さえる必要があります。
このようなリストを一度造ってしまいますと、安心してしまいますが、出来たら年末の
前に一度全て作り直して、机の上にファイルで準備しておくといいと思います。工場長
のあなたが休まれる場合は、車の中、家の机の中に準備しておくと安心してゆっくり
休むことが出来ます。しかし、従業員のリストなどは、個人情報が含まれていますの
で、公開には慎重に対応した方がいいと思います。
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。