========================================食品工場長の仕事とは===

■■    火事を起こさないために

■■■                            2007年7月7日発行 

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おはようございます。河岸です。「7月7日、晴れ」という歌もありますが、7月

7日は晴れるといいですね。せっかく1年まって会えるのですから、天気の

いい日に会わせてあげたい物です。今週のお薦めの本です。本当にそんなに

読んでいるのですかと、言われることが有るのですが答えは本当に読んでい

ます。

 

「手洗いのバイブル―食品現場の不安をなくす本」By 西田 博

 1994年から放送されているアメリカのテレビドラマer (emergency room;救

急救命室)の中で、手術前に手を洗うシーンが有ります。つめブラシで各指を

10回づつ洗うように先輩の医師が研修医に教えています。その洗った手で他

のものをさわってしまうと研修医たちは、手術室の外にほおり出されてしまうほ

どです。外科医を教育するときも手洗いが基本中の基本になります。日本の外

科医の手術前における手の洗い方のリストです。ここまで正確に手を洗わない

と手の細菌は本来取ることは出来ないのです。細かく手の洗い方を教えてくれ

ます。

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4771284024/249-0151581-1769102

 

「実践 ビジネスエシックス―企業倫理定着のための具体策」

By 中村 葉志生, 福本 高興

 組織の中で行動していると、社会の普遍的な倫理観が、企業の中の倫理観

になってしまいます。ここに企業だけの倫理観が育ってしまいます。企業の倫

理観が一般社会の倫理観と同じになるためには、企業の利益は、企業の生産

活動の上に成り立っていて、その生産活動は、企業のコンプライアンスの上に

成り立っていて、その土台はエシックスの上に成り立っていると言うことを理解し

なくてはいけません。詳しく解説してある判りやすい本です。 

http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4623037185/249-0151581-1769102

 

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火事を起こさないために

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事故を起こさないことが大切です。

 先日お話ししました「ジェットコースターの事故で考えること」に頼るまでも無く

 http://homepage3.nifty.com/ja8mrx/ko-suta-2.htm 火事、労災などの事故

が起きてしまうと工場の存続だけでなく、製品を楽しみに待っていたお客様、働

いている方、そして被害に遭われた方の人生そのものを大きく変えてしまいます。

工場で火事が起きたときに非常口から逃げられるように避難経路を日常から確

保してあること、消火器などの消火活動がスムーズに対応できるようにしておく

ことも必要ですがまず火事を起こさないように対応をどのように行うかが非常に

大切な事になります。

 

火事が起きる原因を考えます。

 火事が起きるためには火が発生しなくてはなりません。火事の要因は次の事

が考えられます。

1 漏電

2 ガスコンロ、フライヤーなどの火を使用する物からの移り火

3 天かすなどからの発火

4 化学薬品の反応

5 ストーブからの失火

6 電気製品の確認

7 たばこの処理

8 放火

 では、具体的にそれぞれについて考えてみます。必ず工場長自身で確認を行う

ことと、工場で働く全員が何故行わないかいけないことを教育を受けていることが

大切になります。火事を起こさないように考える人が一人でも多い方が事故を防ぐ

ことになると思います。

 

1 漏電

  ・電気保安協会の方が最低月に一回は点検を行うことが必要です。電気保安

協会の方の点検で漏電の原因になる絶縁の状態を確認してもらいます。この絶縁

の状態までは確認を行いますが、異常値が出た場合は早急に対応を行う必要があ

ります。漏電が火災の原因で非常に多くなります。またコンセント、延長ケーブルな

どで、簡単に家庭用の延長ケーブルを使用している現場を見ますが、電気容量的

にも不足し、コンセントの所の埃で火事になる場合も必要ですので工場内は延長ケ

ーブルは使用しない事が必要です。

 

2 ガスコンロ、フライヤーなどの火を使用する物からの移り火

  ・現場でガスなどの炎を使用している生産設備があります。この設備の回りには

必ず消火器を置くことが大切です。火が燃え移りやすい物は置かない。作業着など

も火が付きにくい物を着用することが大切です。何の気も遣わないで段ボールを置

いてしまい、火が付いて、エプロンにも燃え移ってしまった、などと言う事故も起きて

しまいます。

 

3 天かすなどからの発火

  ・現場で発生するフライヤーからの天かすの処理はどのように行っていますか?

もし天かすから発火したときもフードの下に置いてあれば問題が有りませんが、天か

すを熱いままゴミ袋に入れて廃棄物置き場に置いてしまえば、ゴミ箱から発火し工場

が燃えてしまう可能性もあります。天かすは必ず氷、水などで冷却してから処分する

ことが大切になります。

 

4 化学薬品の反応

  ・酸とアルカリによって化学反応が起きて発火してしまう場合があります。工場内

で使用している洗剤などはアルカリ度、酸度が高い物があり、思わない化学反応が

起きてしまいます。「混ぜるな危険」の表示も大切ですが、化学反応を起こすことを日

常の教育で徹底することが大切になります。

 

5 ストーブからの失火

  ・工場内でストーブを焚いている工場も少なくないと思います。石油ストーブ、ガス、

電気ストーブ等いろいろなタイプが有りますが、ストーブの前に段ボールなどの燃えや

すい物を置かないことはもちろんの事、消火器を設置することが必要になります。大

切な事は工場の中にストーブは何台有ってその管理状態に問題は無いかを毎日点検

し、指導することが大切です。

 

6 電気製品の確認

  ・家庭用のドライヤーの風が出るところを塞いで使用するとドライヤー本体が加熱し

てきます。この過熱状態が続くと通常は加熱防止の温度ヒューズがドライヤーに付い

ていますので発火する前にヒューズが切れてしまい電気が流れないようになり発火す

るまでには至りませんが、このヒューズが付いていない粗悪な商品を使用すると発火

することになります。

 

7 たばこの処理

  ・たばこを吸う方は減って来ていますが、まだまだ工場で働く方の中での喫煙率は

高くなっています。たばこの処理はどのように行っていますか。たばこを吸っていいと

ころの管理状態はどなたが点検をしていますか。喫煙場所で無いところでたばこを吸

っている方を見かけた方の処分はどうなっていますか。会議室の灰皿が吸い殻があ

ふれたまま朝を迎えていませんか。

 

8 放火

  ・工場の内外、外周、内部を含めて悪意を持って火を付けようとしたときに火を付け

られないような状態に工場の管理を行うことが大切です。段ボール箱の保管場所を工

場の外の小屋の中においていたりすると放火しやすくなります。人が歩くと明かりが付

き、監視カメラが回る様にしておくと放火がしづらくなります。

 

 

 

火事とクレームは一つ一つの積み重ねで防ぐことが出来ます。

 

私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。

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表紙イメージ 河岸宏和への質問



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