==================================食品工場の工場長の仕事とは==
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■■ 片目の猿になっていませんか
■■■ 2009年12月12日発行
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おはようございます。河岸です。
日経BPネットの連載です。是非コメントも残してください。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090430/150091/
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今週のお勧めの本です。
ショアー (単行本)
クロード ランズマン (著),
映画も文章でも
ユダヤ人虐殺の詳細を伝えてくれます
家畜用の貨車に乗れるだけ乗せられて、何日間も輸送され、裸になれば
水を飲ませると騙され。
つらい中でそのままガス室に送られる。毎日毎日その作業を見ていた人
たち。
作業に荷担していた人たち。
作業から逃げ出した人たち。
文章の言葉はすくないけど、読み進める内に心が重たくなってきます。
女性の髪の毛を切って、本国に送ってなんになったのでしょうか。
事実を語り繋いで、二度と犯さないように。
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/detail/4878932236
★5個です。
・食品工場の参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/koujyou-22/249-0151581-1769102
・中食・外食で参考になる本
http://astore.amazon.co.jp/innsyokutenn-22
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片目の猿になっていませんか
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片目をつぶって仕事をしていませんか
食品偽装の報道を聞くと片目の猿のお話を思い出します。
このお話は、今昔物語の中に有るそうです。原本を見つけていないので
聞き語りになってしまいます。以前に片目の猿の事をお話ししましたら、読
者の方から、たとえ話が非常に悪いとの指摘を受けました。私は体の不自
由な方に対して配慮が足りない事は理解できます。
ただ、昔話で有ることと、非常に日本的な企業の体質を表すのに適した
お話だと思っています。
雪印食品事件以来、新聞報道でこれだけ企業理論が言われている中、
クレーム隠しをまだ行っている企業が有ること自体信じられません。
「片目の猿」の世界以前にお客様の事を全く見ていない、お客様に対し
てなにも見ていない「盲目の猿」と言ってもいいかもしれません。
いままで隠していたクレームを表に出すには勇気がいります。
ただ会社の中で、たった一人が勇気を持てば、会社は生まれ変わると
思います。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
どうすればいいかは非常に簡単な事だと思います。あなたがお客様の
事を両目でしっかり見ればいいのです。
自然と何をしたらいいのか、何をすべきかは、理解できると思います。
この片目の猿のお話は、山崎豊子さんが書かれた「沈まぬ太陽 4 会
長室篇」の中で出てきます。
日本航空はこのころ労働争議、組合との交渉のみに終始して、お客様
の安全に対して片目をつぶっていたと、山崎さんは書いていたのだと思
います。
茨城県で鶏インフルエンザを発生した会社の会長は、「絶対、病気の侵
入しない施設を作りましたがバイオ・テロまでは想定していなかった」と週
刊新潮で話していますが、卵を買って、実際に口にするお客様に対して片
目をつぶっているように思えてしまいます。
では、片目の猿のお話です。
むかしむかし、ある猿の村がありました。
この猿村は昔から片目の猿ばかり、生まれていました。
理由は不明なんですが、この猿村にある時両目があいている猿が生
まれました。
この両目の猿は、小さいときから自分は両目が開いていてとてもおか
しい、自分は何で両目が、開いているのか悩みました。
毎日元気がなく親も変だなと、なやみつづけました。こんな生活を、小
さいときから送っていると性格もおかしくなり、自分は、この片目の猿の
村では、生きていけないと感じ出しました。
両目の猿は、悩み続け、この片目の村を離れました。
猿の頭の中には、どこの猿村も猿は全て片目だと思っていました。し
ばらく旅を続けると、猿村がありました。
不思議な事に、この猿村はすべての猿が両目を開いているではあり
ませんか。
よく話しを聞いているうちに、自分が生活しているうちに、両目が開い
ていることが、正常であることに気がつきました。
それからのこの猿の生活ぶりは想像が、出来ると思います。
片目の猿の理論で工場を運営していませんか?
皆さんの食品工場で言えば、片目の猿は工場の論理です。
両目の猿は、もちろん世間一般的な考え方と言うことです。
具体的には、賞味期限が切れて返品されてきた商品を原料に再利
用していたとします。
その工場に、新人が入ってきたとします。
新人から見ると賞味期限切れの返品は、廃棄するものだと思っていた
ら、この食品工場では原料として再利用していたのです。
新人は先輩に質問しました。
新人「再利用して大丈夫なんですか?」
先輩「細菌検査しているから大丈夫だよ。」
新人「でも、お客様がみたら、変だと思いませんか?」
先輩「私がこの工場に入社したときからやっているし、クレームもトラブル
も一回もないから大丈夫だよ。」
新人「でも、止めた方がよくないですか」
先輩「ぼくも、上司に一回聞いてみたことがあるけれど、この返品の再利
用で年間一億円もコストダウンできている見たいなんだ。この工場の年間
利益が5千万円だから、この再利用を止めると工場が赤字になって、工場
が閉鎖になるそうだよ。」
新人「そうすると、ぼくの働くところも、職も無くなるんですかね。」
先輩「んーーん、そうなるだろうね。」
こんな会話が聞こえてきそうです。だれでも、自分の勤めた工場がなくな
ると困ってしまいます。
その工場がその町の一番大きな工場だったりすると、町も困ってしまい
ますから、家族も地域の人も含めて仕方がないや等と思ってしまいます。
工場が片目の猿になっていることに気がつかないのです。
あなたの工場はお客様をしっかりみていますか?
私のお話が皆さんの工場管理を、耕し続けるヒントになれば幸いです。